クレステッドゲッコーは、「自切」を行うとして知られています。
しかし、長くて細い尾を持つトカゲとは異なり、クレステッドゲッコーのように太くて重い尾を持ちます。
そのため、クレステッドゲッコーが自切りすることを想像するのは難しいかもしれません。
この記事では、クレステッドゲッコーが自切を行う理由、実際に自切が起きた場合の対処法、そして自切を防ぐためにできることをまとめます。
クレステッドゲッコーの自切の主な原因
乱暴に扱った
クレステッドゲッコーを飼うことは、飼い主にとって直接触れ合える幸せな時間ですが、クレステッドゲッコーにとってはストレスです。
飼育下では、クレステッドゲッコーはストレスで自切することはほとんどありませんが、乱暴に扱うと自切のリスクがあります。
尾がケージや隠れ家に挟まる
自切の最も一般的な原因は、尾が何かに挟まったり、物を落としたりすることです。
掃除をする際は、まずクレステッドゲッコーを外に出しましょう。
また、物が落ちたり倒れたりしないよう、ケージのレイアウトにも注意が必要です。
突然手を伸ばす
クレステッドゲッコーは突然の動きに敏感に反応します。
餌を与えたり掃除をしたりする際は、できるだけゆっくりとケージを開けることが大切です。
静かに、ゆっくりと近づくことが重要です。
大きな音で驚かせる
個体によっては、音に非常に敏感です。
ケージを軽く叩くと、隠れ家から頭を出すことがあります。
クレステッドゲッコーは視力が悪いですが、聴力は非常に良いです。
日常の音は問題ありませんが、突然の大きな音には驚いてしまいます。
クレステッドゲッコーが自切した場合の対処法
ケージを清掃する
切断面はそのままにしておいても良いですが、心配な場合は獣医に連れて行くことをお勧めします。
切断面は細菌感染にかかりやすいため、ケージ内のすべてを消毒し、清潔に保つことが重要です。
栄養価の高い餌を与える
尾には栄養が詰まっているため、尾を脱落させると多くのエネルギーを失います。
このため、ハニーワームなどの栄養価の高い餌を与える必要があります。
普段よりも頻繁に餌を与え、食べるだけの量を与えましょう。
ストレスを避ける
早く回復させるためには、しばらくストレスを避けるようにしましょう。
取り扱いを避け、静かな場所に移すのが最善です。
通常よりも暗めの照明にし、クレステッドゲッコーが快適に感じるスペースを作ることが重要です。
クレステッドゲッコーの自切の予防法
過度の触れ合いを避ける
クレステッドゲッコーは触れられるのが好きではありません。
過度のハンドリングはストレスを与え、事故を引き起こす可能性があるため、時間を制限して最小限に抑えましょう。
尾をつかまないこと
クレステッドゲッコーが人に慣れてくれば尾に触れることができますが、尾をつかんで持ち上げることは尾を脱落させる原因となります。
クレステッドゲッコーを取り扱う際は、上からつかむのではなく、ゆっくりと手を差し出して腹部からすくい上げるようにしましょう。
もしクレステッドゲッコーが嫌がる様子であれば、無理に触れないことが重要です。
急な動きをしないこと
クレステッドゲッコーが突然走り出しても慌てないでください。
もし逃げた場合は道を塞ぎ、落ち着いて捕まえるようにしましょう。
尾をつかんだり、上から押さえつけたりすることは絶対に避けてください。
小さな子供が遊ぶときは特に注意
クレステッドゲッコーを扱う際は、大人が近くにいて見守ることを確認しましょう。
人間はクレステッドゲッコーにとって非常に大きな存在であり、ほんのわずかな動きでも驚かせる可能性があります。
クレステッドゲッコーの気持ちを理解し、優しく扱うことが大切です。
クレステッドゲッコーの自切をしないように丁寧に接する
クレステッドゲッコーと接するときは、驚かさないようにゆっくりと静かに動くことが重要です。
また、クレステッドゲッコーは突然走ったり落ちたりすることがあるため、できるだけ低い位置で扱うように心がけましょう。