クレステッドゲッコーは感染症や炎症、指の損傷などで腫れや出血が起こることがあります。
結果、指の一部が曲がってしまったり、抜け落ちてしまうこともあります。
指の欠損は指飛び、指欠けと呼ばれ、一般的な病気です。
この記事では、クレステッドゲッコーの指飛び、指欠けの原因と、予防法を紹介します。
クレステッドゲッコーの指飛びの原因
他のトカゲとのケンカや噛みつきのほか、ケージの金網や木材、シェルターなどに指が引っかかったり、抜け毛が不完全なために血行が悪くなり、炎症や壊死を起こすことがあります。
また、クレステッドゲッコーがケージや水槽から出ようとして壁や床をひっかくことも原因のひとつです。
木の上で生活するクレステッドゲッコーは指が長いので、ケージの壁がほとんど平らだったり金網だったりすると、こすったり引っかけたりしやすくなります。
また、クレステッドゲッコーは体に比べて指が細く小さいため、不完全な脱皮を起こしやすいです。
指欠けは怪我だけの場合もありますが、脱臼や骨折の場合もあります。
指飛びをすると何が起こるのか?
クレステッドゲッコーの指の炎症だけであればおさまれば元の状態に戻りますが、脱臼や骨折の場合は変形した形が残り、壊死を起こすと指が抜けて、欠けてしまうことがあります。
爪の根元には爪を育てる細胞があるので、炎症やケガをすると細胞が不活発になり、爪が伸びなくなります。
単にクレステッドゲッコーを飼うことが目的であれば、指や爪が欠けてしまっても通常の生活には支障はありません。
しかし、繁殖している場合は指や爪で相手を押さえられないなどの問題が生じる可能性があります。
クレステッドゲッコーの指飛びを防ぐ方法
クレステッドゲッコーの指飛びの原因に対処するには、ケージや水槽を大きくしてみたり、床材のレイアウトを変えてみましょう。
クレステッドゲッコーの脱皮頻度が少ない場合は、湿度を上げることも大切です。
クレステッドゲッコーの指飛びにつながる主な病気
細菌感染
細菌が呼吸器系や消化器系に感染し、口内炎を引き起こします。
クレステッドゲッコーが何も食べていないのに、口の周りにチーズのような膿がある場合は、感染している可能性があります。
環境を清潔に保つことが予防につながります。
くる病
くる病は、カルシウムの不足によって引き起こされます。
カルシウムパウダーを毎日のフードにふりかけてあげると、高い確率でこの病気を防ぐことができます。
特にクレステッドゲッコーの成長期と産卵期には、いつもより多めに与えるようにしましょう。
病気が進行すると、手足の変形や麻痺、骨折を引き起こすこともあります。
クレステッドゲッコーの指飛びを防ごう
クレステッドゲッコーの脱皮の際、脱げきれずに足の指に引っかかると、足の指が折れてしまうことがあります。
これは湿度不足が原因なので、換毛期が近づいたら湿度を上げるようにしましょう。
クレステッドゲッコーは想像以上にデリケートな生き物です。
毎日様子をみて、異常があれば動物病院に連れて行きましょう。