コンピュータウイルスは、さまざまな被害をもたらす怖い存在。これを防ぐためには、しっかり予防策を講じる必要があります。また、それでも感染してしまった場合のことを想定して駆除するための方法も知っておくと安心です。
コンピュータウイルスとは
コンピュータウイルスは、パソコンやスマホなどの記憶媒体を持つコンピュータに侵入します。
内部のファイルに寄生し、変革して増殖するプログラムです。
1949年にアメリカの数学者によって発表された理論に基づき、コンピュータウイルスの概念が生まれたとされており、以後、コンピュータの普及と共にどんどんと進化しています。
コンピュータウイルスとマルウェアはどう違う?
マルウェアとは、コンピュータに害を与えるウイルスなどをまとめて指す言葉であり、コンピュータウイルスの他、ワームやトロイの木馬もマルウェアにあたります。
コンピュータウイルスは、マルウェアの1種であるといえるでしょう
コンピュータウイルスのタイプ
コンピュータウイルスのタイプは、以下の3種類に分かれます。
・追記型ウイルス→寄生したファイルにプログラムを書き加える。ファイルサイズが大きくなるため、発見しやすい
・上書き型ウイルス→ファイルの1部を書き換えてしまう。ファイルサイズが変わらないため、発見しにくい
・空白型ウイルス→プログラムとの間にできる空白に侵入する。プログラムそのものに影響がないため発見が難しい
コンピュータウイルスに感染するとどうなる?
コンピュータウイルスに感染すると、以下のような症状が見られます。
・パソコンの動きが遅くなる
・再起動が繰り返される
・ファイルがなくなったり増えていたりする
・インストールした記憶のないアプリが入っている
コンピュータウイルスに感染した際の被害
コンピュータウイルスに感染すると、情報が盗まれたり改ざんされたりするほか、データが暗号化されて使えなくなります。
また、パソコンが乗っ取られて勝手に操作されてしまい、他のパソコンへの攻撃を行ってしまうため注意が必要です。
被害に遭ったら届け出よう
コンピュータウイルスの被害に遭ったら、被害の拡大を防ぐことや再発防止のために、届出をしましょう。届出は、IPAで受け付けています。
実際に被害に遭っているわけではない場合でも、相談窓口で相談することも可能です。
コンピュータウイルスを発見する方法
コンピュータウイルスを発見するためには、セキュリティソフトを使う方法が一番手軽で確実です。
無料で使えるセキュリティソフトもあるので、感染の疑いがある場合はスキャンしてみると良いでしょう。
ファイルを1つずつチェックして、怪しいファイルを探す方法もあります。
コンピュータウイルスを駆除方法
感染していることがわかったら、すぐにインターネット接続を切ります。
感染しているファイルを見つけて、すべて削除することでコンピュータウイルスの駆除が可能です。
セキュリティソフトの種類によっては、駆除を行ってくれるものもあるので活用すると効果的でしょう。
コンピュータウイルスの予防策
コンピュータウイルスは、予防策を講じることが最も重要です。
・セキュリティソフトを導入する
・OS、ソフトやアプリは常に最新の状態にアップデートする
・不審なメールや怪しいサイトはアクセスしない
コンピュータウイルスは誰もが被害に遭う可能性があります。しっかりと予防してリスクを抑えましょう。