薄毛治療で処方される薬は安全?歴史と成分について解説

薄毛治療で処方される薬は安全?歴史と成分について解説

                                                                  薄毛治療で処方される薬について、成分が強く、体に悪いのではと不安を抱く人も多いでしょう。そこで、薄毛治療で処方される薬が生まれた歴史や成分を解説します。

薄毛治療で処方されるAGA治療薬の歴史

薄毛治療で処方されるAGA治療薬は、プロペシア、ミノキシジル、サガールなど、基本的に内服薬の種類が決まっていることが特徴です。

・プロペシア

プロペシアとは、世界60カ国以上で薄毛の治療薬として使用されている薬であり、日本国内でも厚生労働省からの承認を受けている治療薬として非常に知名度も高いといえます。育毛専門の治療を行っている病院であれば必ずといっても過言ではないほど、一般的なAGA治療薬です。しかし、プロペシアは、もともと薄毛の治療薬として開発された薬ではありません。
アメリカニュージャージー州にあるメルク社では、前立腺肥大の治療薬としてプロペシアを開発・製造し、1992年にアメリカの食品医療局の認可を承認を受け別の名前で販売を開始しました。薬の販売直後に、服用した患者から「髪が生えた」といった報告が多数寄せられ、調査を行っています。そして、薬に含まれるフィナステリドと呼ばれる成分が、薄毛の症状に効果的であることが判明しました。
結果、薄毛治療薬として開発し直すこととなり、再度プロペシアという名前で販売されたのです。国内では2005年からプロペシアが販売されており、以降薄毛治療の主な内服薬として利用されています。
プロペシアの有効成分成分であるフィナステリドとは、人間の体に存在する酵素「5αリダクターゼ」のテストステロンの結合を防ぐ作用が期待できる成分です。テストステロンの結合を防ぐことによって、髪の毛の成長を妨げる原因となるジヒドロテストステロンの生成を予防できるため、薄毛治療に効果的であるとされています。

・ミノキシジル

ミノキシジルとは、血管拡張剤として1970年代にアメリカで開発された薬であり、元は血圧をさげるための内服薬として服用されていたものです。
ミノキシジルを服用すると、血圧降下の副作用として多毛症が引き起こされることがわかり、関連して頭皮に関わるAGA治療薬としての臨床試験が行われました。結果として薄毛の治療に有効であることが判明し、現在では薄毛治療薬として使用されるだけでなく、ミノキシジルを配合した育毛剤なども開発・製造されています。

・サガール

サガールは、薄毛治療に効果が期待できるとして国が認めている医薬品の1つです。男性の薄毛治療に効果が期待できるものですが、女性の育毛には効果がないとされています。2015年に厚生労働省から認可を受け、2016年に販売開始されると、プロペシアよりも広い範囲に効果が期待できるとして、内服薬をサガールに変える人も増えました。薄毛専門病院だけではなく内科や皮膚科でも処方されていますが、薄毛専門病院ほうが価格は安いことが特徴です

薄毛治療で処方されるプロペシアの副作用

プロペシアの副作用として、主に5つの症状が挙げられます。1つ目が肝機能障害です。プロペシアの副作用のなかでも最も重い症状である肝機能障害のについては、血液検査で確認できます。肝機能障害は血液検査を行わなければ、自分では症状を自覚できないため、プロペシアの副作用が起こっていることにも気づきにくいことが特徴です。長時間肝機能障害を患った状態が続くと、体の疲れやだるさを感じやすくなり、白目や皮膚に黄疸と呼ばれる症状が見られるようになります。
多くの薄毛専門病院では初診で血液検査を行う病院が多いですが、行われない場合でも自主的に検査をする必要があるでしょう。さらに、肝機能の検査そのものは市区町村や企業などで行われている健康診断の血液検査項目にも含まれています。発毛専門病院に通院しながらプロペシアを利用する場合には、専門医が経過を観察してくれるため、自身で過度に心配する必要はないともいえるでしょう。
プロペシアを飲んでいる期間中、血液検査の数値があがっていないかを自分でも意識しておくと安心だといえます。
2つ目が過敏症です。過敏症とは薬へのアレルギー反応のことであり、プロペシアには有効成分であるフィナステリド以外にもさまざまな添加物が配合されているため、配合されているいずれかの成分が体に合わなかった場合、アレルギー反応を起こしてしまいます。副作用の症状は、体が痒くなる、蕁麻疹が出るなどであり、特に症状が見られると危険な場所が喉、舌、口、唇です。重篤化する可能性があるため、アレルギー体質の人は特に過敏症に注意し、副作用の症状が現れる場所についても意識して観察しましょう。
3つ目が生殖器障害です。精子の量が減少する、射精障害、勃起機能不全などが挙げられます。また、男性不妊症になる、睾丸が痛むなどの副作用も報告されているため注意が必要です。プロペシアの服用中に生殖器や機能に関して気になる点がある場合には服用を中止し、医師の診察を受ける必要があるでしょう。生殖器障害に関する発症率は、性欲減退が1.1%、勃起機能低下が0.7%であると報告されています。
4つ目が抑うつ症状です。プロペシアを一定期間利用している人のなかには、原因が明確ではない憂鬱さや気持ちが落ち込むといった抑うつ症状が見られるケースもあります。うつ病であると診断されるレベルではないものの、気分が落ち込む、体がだるいといった精神面での異変が起こる場合があるのです。
しかし、100%プロペシアの副作用であるとは言い切れない部分もあり、反対に副作用を意識しすぎることによって気分が落ち込んでしまう可能性もあります。原因を明確にする必要がありますが、プロペシアを服用しはじめてから精神面で何らかの変化が起こった場合には、薄毛専門医院の医師に相談しましょう。
5つ目が、乳房肥大です。プロペシアを服用することによって、乳房が大きくなる、もしくは張ってしまう状態になり、ぶつかったり胸を下にして横になった際に痛みを感じる場合があります。
プロペシアは男性ホルモンのを抑制する作用のある内服薬であるため、副作用として女性の体つきに近づくといった症状が出る可能性があるのです。乳房肥大やの副作用が起こる可能性は稀であるものの、胸に何らかの変化が起こった場合や痛みを感じた場合などは、プロペシアの服用を中止しましょう。

薄毛治療で処方されるミノキシジルの副作用

ミノキシジルの副作用は、代表的な症状として頭皮のかゆみが挙げられます。ミノキシジルは血管拡張作用があるため、頭皮の血行が促進されることによって皮膚にかゆみを感じることがあるでしょう。また、ミノキシジルは水に溶けにくい性質であるため、溶剤が配合されているケースも多いです。溶剤はアレルギー反応を起こす物質でもあり、人によっては肌や体質に合わず、痒みを伴うことがあります。

薄毛治療で処方されるサガールの副作用

サガールを発売している GSK(グラクソスミスクライン株式会社)で行った試験データでは、重大な副作用として肝機能障害や黄疸の症状が見られたと報告しています。KEGG(医薬品情報検索サイト)のデータでは、日本人の日本人120人中14人に副作用が見られ、確率は11.7%です。サガールの主な副作用は、性欲減退、精液減少、勃起機能不全となります。

薄毛治療で処方される薬のリスクを回避する方法

育毛治療薬である内服薬には、必ず副作用が存在するため、よりリスクを抑えて薄毛対策を行うのであれば発毛専門サロンで治療を行う方法が有効です。発毛専門サロンでは、薄毛の症状や薄毛の兆候をカウンセリングし、頭皮環境を活性化したり乱れた頭皮環境を正常なコンディションに戻したりといったヘアケアが行われます。内服薬による重大な副作用に不安をいだくことなく、安心して毛髪・育毛ケアを行えることは非常に大きなメリットだといえるでしょう。

安全に育毛ケアをするならサロンがおすすめ

本来、育毛治療薬として製造されたのではない内服薬も、現在では育毛治療に活用されているケースもあります。内服薬を使用した場合、数字だけで見ると副作用を引き起こす可能性は低いものの、0%ではありません。安全性を第一に考え、安心して育毛ケアをしたいと考えている場合には、育毛サロンの利用を検討しましょう。


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