クレジットカードの審査時には、申込書に自己申告する内容のほかに、本人確認書類の提出が必須となります。
何故本人確認書類の提出が必要不可欠なのか、理由を見ていきましょう。
また、学生が審査に申し込む際の本人確認書類の注意点についても紹介します。
クレジットカード審査に本人確認が必須な理由
クレジットカードの審査の際に本人確認が行われる理由は、法律で義務付けられているためです。
日本クレジット協会のウェブサイトには、以下の文言が掲載されています。
引用:日本クレジット協会
日本クレジット協会では、クレジットカード会社がカードの申込者に対し本人確認書類の提出を求めることは、犯罪の防止の理由が含まれているとしています。
また、本人確認書類としては公的証明書である必要があり、提出された本人確認書類は一定期間クレジットカード会社に保存することも義務付けられているのです。
クレジットカード会社が申込者に対して氏名や生年月日、住所などを嘘の情報を申請した場合、犯罪収益移転防止法という法律に基づき罰則の対象となる可能性があります。
反社会的組織のマネーロンダリングや犯罪組織への資金供給を予防する役割を果たしているものが、犯罪収益移転防止法です。
クレジットカード審査の際に提出が義務付けられる本人確認書類は、申込者の信用情報を確認したり返済能力を判断したりするためだけではなく、犯罪を防止する目的でも行われています。
クレジットカード審査で認められる本人確認書類とは
日本クレジットカードクレジット協会では、本人確認書類として公的証明書が必要であるとしており、認められている公的書類は以下の通りです。
・運転免許証/運転経歴証明書
・健康保険証
・国民年金手帳
・住民基本台帳カード
・パスポート
・外国人登録証明書
・その他(母子手帳や児童扶養手当証明書)
また、本人確認の書類については氏名、住所、生年月日の記載があることが重要です。
本人確認書類として提出できる書類はたくさんありますが、運転免許証、パスポート、健康保険証住民票の写しなどが最も審査をスムーズに行える書類だといえます。
ただし、学生証は本人確認書類として認められないケースが多いため注意しましょう。
学生にカードを発行しているクレジットカード会社の中には学生証の提出を求める会社もありますが、本人確認書類として提出を求めているわけではありません。
学生証とは学生であるかどうかを証明する確認するための書類であり、本人確認に使用されるものではないため、学生で発行できるクレジットカードの場合も、学生証のほかに該当の本人確認書類を提出しなければならないのです。
さらに、本人確認書類のコピーや写真をアップロードする際には、写真が鮮明であるかどうかを確認し、再提出を求められないようにしましょう。
加えて、いずれの本人確認書類も有効期間内であることが必須です。
書類はコピーや撮影をする際に、書該当書類の四隅が切れないように撮影します。
健康保険証については、カードタイプの場合、両面をコピーまたは撮影し提出しなければなりません。
運転免許証は氏名、住所、生年月日のほかに免許証番号もしっかり写っているかどうかを確認しましょう。
住所変更などがあった場合には裏面に新しい住所と公安印が押されているため、裏面もコピーする必要があります。
パスポートについては、氏名の変更などがあった際に追記ページも提出しなければなりません。
本人確認書類と申込書(申し込みフォーム)に記入する住所が異なる場合には、現住所がわかる書類も必要です。公共料金の領収書、社会保険料の領収書、国税や地方税の領収書もしくは納税証明書が有効であり、いずれも領収書日付(振替日付)が確認できるもので、かつ発行日付から6ヶ月以内のもの、本人名義の書類であることが必須条件となります。
本人確認書類提出は法律で定められている
クレジットカードに申し込み、審査を行う場合には、本人確認書類の提出が必須です。
自分で用意しやすい書類をあらかじめ準備しておくとスムーズになります。ただし、学生証は本人確認書類として認められない書類です。
学生証の提示が求められる理由は、学生であることを証明するために過ぎません。別途書類が必要であることを認識し、免許証やパスポートなど公的書類を準備しなければなりません。
学生がクレジットカード審査に申し込みをする際には不慣れな点が多く不安も大きいものですが、準備する書類を間違えなければスムーズに審査を行うことが可能です。
クレジットカードは自分で使いやすいと思うものやポイント還元率が高いと思うものを選択し、毎日の買い物やサービスをお得かつ便利に利用しましょう。