サボテンを水耕栽培するメリットとデメリット|水耕栽培のやり方

サボテンを水耕栽培するメリットとデメリット|水耕栽培のやり方

多くの人が鉢植えのサボテンを育てたことがあるかもしれませんが、水耕栽培で育てたことがある人は少ないでしょう。

サボテンは水耕栽培できるのでしょうか?どのようなケアが必要でしょうか?

この記事では、サボテンは水耕栽培できるかどうか、水耕栽培でサボテンを育てるメリットとデメリット、水耕栽培に必要な準備と植え替え方法などを紹介します。

サボテンの水耕栽培とは?

水耕栽培は、土を使用せず、水と栄養液のみを使った栽培方法です。

植物だけでなく、花、野菜、果物も育てることができます。

屋内でも育てられるため、さまざまな場所で利用されています。

サボテンは乾燥に強く、水やりがあまり必要ないというイメージがあるかもしれませんが、実際には水耕栽培でも育てることが可能です。

注意点を守れば花が咲く

サボテンは花を咲かせることができます。

サボテンの種類によって開花のしやすさは異なりますが、以下のポイントに注意すれば水耕栽培でも花を咲かせることができます。

100円ショップのサボテンで育てられる

水耕栽培に適した特別な種類のサボテンは必要なく、100円ショップで販売されているサボテンでも問題なく育てることができます。

また、水耕栽培に必要な道具も手に入りやすく、簡単に始めることができます。

初めて水耕栽培を試みる場合は、100円ショップを利用するのが良いでしょう。


サボテン水耕栽培のデメリット

デメリットとしては、大きなものの栽培には向かないことです。

水耕栽培は土栽培よりも成長が遅いと言われています。

そのため、大きなものを育てたい人には水耕栽培は適していません。

サボテン水耕栽培のメリット

土を使用しないため、害虫が発生しにくい

水耕栽培の最も特徴的な点は、土を使用しないことです。

そのため、土が部屋を汚す心配がなく、鉢植えで育てる際に害虫を引き寄せにくいため、人気の栽培方法です。

害虫が寄りにくいため、屋内だけでなく、キッチンやレストランでも育てることができます。

ガラス容器でのシンプルな装飾

ガラス容器を使用することで、クールでシンプル、スタイリッシュな装飾が可能です。

透明な容器を使うと根の成長が見える

水耕栽培でサボテンを育てる際、透明な容器を使用することで、土栽培では見ることのできない根の成長を見ることができます。

水の中で成長する根の姿はとても美しいです。

サボテンの水耕栽培に必要な準備

水耕栽培を試みる際に準備するべき6つのものを紹介します。

サボテン

大きなサボテンは水耕栽培にはあまり適していないため、100円ショップで見つけられる小さくて健康なサボテンをおすすめします。

水耕栽培用の容器

透明な容器(花瓶、ガラス容器、空き瓶、プラスチックボトルなど)をおすすめします。

また、用意したサボテンより少し大きな口径の容器(口に引っかかるくらい)を準備してください。

広口の容器を使用したい場合は、ワイヤーメッシュを切ってサボテンの台座として使うと良いでしょう。

根腐れ防止剤

水耕栽培では根が常に水に浸かっているため、管理を怠ると根腐れを引き起こす可能性があります。

そのため、根腐れ防止剤としてミリオンAやゼオライトを準備してください。

ハサミ

清潔なハサミを準備してください。

サボテンの根を切る際に使用します。

手袋

サボテンには棘があるため、作業を行う際は手袋を着用する方が安全です。

汚れても良いマット(新聞など)

サボテンの土を取り除く際に使うので、汚れても良いマット(新聞や園芸シートなど)を準備してください。


サボテンの水耕栽培方法

土から水耕栽培に植え替える手順を紹介します。

土の鉢から慎重にサボテンを取り出す

最初に、土の鉢からサボテンを優しく取り出します。

取り出す10日前に水やりを止めて土を完全に乾燥させておきます。

手袋を着用し、サボテンの棘に注意して作業してください。

サボテンの根から土を取り除く

サボテンの根のボール(根と土が硬く結びついている状態)をほぐし、古い土を取り除きます。

水で根から土を洗い流す

根から土を十分に洗い流します。

根を切ってサボテンを刺激する

清潔なハサミを使って、根を半分に切ります(根の切断)。

現在の根は土栽培に適しているため、根を切ることでサボテンを刺激し、水耕栽培に適した新しい根を育てることができます。

根を1〜2日乾燥させる

根を陰干しできる風通しの良い場所に1〜2日置きます。

十分に乾燥させることで、栄養不足となり、水耕栽培を始めた際に成長が促進されます。

容器に水と根腐れ防止剤を1/2〜1/3程度まで注ぐ

容器に水と根腐れ防止剤を加え、根が1/2〜1/3程度浸るようにします。

サボテンを容器の上に置けば完了です。

水が多すぎると成長が悪くなるため、根が浸かる水の量を調整してください。


水耕栽培で育てたサボテンを生かすためのヒント

水耕栽培で育てたサボテンをより元気に育てるためのポイントをそれぞれ紹介します。

水を使った繁殖法で根付いた子株で水耕栽培を行う

サボテンを育てていると、子株が出てくることがあります。

この子株を親植物から切り取って水耕栽培することができます。

この方法では土を完全に取り除く必要があるため、根を傷つけるリスクがあります。

そのため、最初から根のない子株を育てることで、そのリスクを回避できます。

水を使って苗を根付かせる場合は、容器に入れ、根が水に触れないようにします。

サボテンの成長期(春と秋)であれば、約2〜3週間で根が芽生え、その後は水耕栽培と同様にケアできます。

水温の上昇が根腐れを引き起こす可能性がある

直射日光の当たる場所や暖房器具の近くに置くと、水温が上がりやすく、根腐れを引き起こす可能性が高くなります。

冬は水温が下がりすぎないように注意する

冬季に水温が低下すると、水が腐る可能性があるため、5°C以下に下がらないように注意が必要です。

日当たりの良い窓辺や暖房が効いた部屋に置くことで、水温が下がりすぎないように工夫してください。

ただし、暖房器具の近くに置くと水温が急激に上昇する可能性があるため、冬に近くに置くことは避けましょう。

水を頻繁に交換することで細菌の成長を防ぐ

時間が経つにつれて水中に細菌が繁殖し、水が悪化します。

サボテンを死なせないためのコツは、頻繁に水を交換して細菌の繁殖を防ぐことです。

少なくとも週に一度は水を交換してください。

また、容器の中に藻が生えることもあるため、時々水で容器を洗うと良いでしょう。


サボテンの水耕栽培はおすすめ!

水耕栽培は、単一の苗や植物の成長を楽しみたい人におすすめです。

大きな容器を用意する必要がなく、比較的コンパクトなサイズで楽しむことができるため、水耕栽培で気軽にサボテンを育ててみましょう。

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