フランスのオーヴェルニュにあるカンタルで生産されているチーズであるカンタルは、紀元前には生産されていたといわれている、フランスで最も歴史の古いチーズです。
オーヴェルニュ地方は、高品質の生乳が採取できる場所として有名であり、カンタル意外にも人気のあるチーズが沢山あります。
カンタルを元にして生産が始まったチーズが、世界で最も生産量が多いとされるチェダーチーズです。
チェダーチーズのルーツともなったカンタルの特徴や美味しい食べ方を紹介します。
カンタルの特徴的な作り方と保守制度
カンタルは、産地や生産方法が厳しく定められています。
生産できる地域は限られており、希少性のあるチーズでもあります。
製造方法は一般的なチーズと同様で、生乳にレンネットと呼ばれる酵素を入れ、固めたチーズをカットして圧力をかけます。
水分を飛ばしながら温度管理を行い、塩を添加して形成した後、さらに圧力を加えます。
カンタルチーズと呼ばれるチーズは、製造後に半年以上熟成を進めたチーズのみです。
鑑札を埋め込み、不正をしないように管理をするほど厳しい監視のもとで製造されています。
カンタルの熟成による変化とは
カンタルは、熟成が進むと表皮の色が変化をします。
熟成前は灰色に近いものが、徐々に黄色くなりオレンジに変化をします。
その後さらに熟成が進むと、赤みも見られます。
一目見ただけで、熟成期間が分かるという事も特徴です。
カンタルは長期間熟成させているチーズですが、新鮮な香りとミルキーは味を楽しめる点が魅力です。
香ばしさがあるため、ナッツ類のような味も楽しめます。
フレッシュチーズは好みではないという方であっても、美味しいと感じるでしょう。
熟成が進んでゆくと、新鮮な香りから濃厚な香りに変化します。
カンタルの美味しい食べ方
そのまま食べることがおすすめですが、料理に使用しても香りが消えません。
古くから親しまれているカンタルには、美味しい食べ方も沢山あります。
おつまみやにも良いですが、長期間熟成させているため、塩辛さもあります。
バケットやクラッカーと一緒に食べる事で中和され、丁度良い塩気を感じるでしょう。
料理にアレンジをする場合は、パスタやピザなどに加えるという方法が人気です。
イタリア料理に合う塩気がありますが、自分でもアレンジを楽しめるチーズです。
カンタルは入手困難
日本ではあまり馴染みのないカンタルは、販売数が多くはありません。
先にも挙げた通り、厳しい条件のもと作られるチーズであるため、大量生産ができないためです。
そのため輸入される量が少なく、チーズやワイン専門店でも扱っていない場合があります。
日本で購入する場合には、注文からしてから3か月ほど待つということもあるほどです。
輸入品のフレッシュチーズとしては値段も高く、100gで1,000円以上という値段が付きます。
カンタルを見つけたら即購入を
インターネット通販でも販売されることがあるカンタルは、販売と同時にすぐに売り切れてしまう程、人気のあるチーズです。
美味しいだけではなく、希少性のあるという点でブランド力があります。
この点が、日本人には好まれるのでしょう。
店頭やインターネット通販で見つけた際には、売り切れる前に購入しましょう。