サボテンはその成長が目に見えにくいですが、気づかないうちに着実に成長しており、ほんの少しの変化でもサボテンにとっては大きな意味を持つことがあります。
サボテンが倒れる理由を詳しく見ていきましょう。
サボテンが倒れる原因
サボテンが倒れる理由は、「徒長」、「根腐れ」、「病気」の3つです。
根腐れ
サボテンは水やりが難しいと言われますが、過剰に水をやりすぎたり、適切に水をやっても土がうまく排水しない場合、根が根元から腐ってしまいます。
これにより根元が腐って柔らかくなり、サボテンが倒れる原因の一つとなります。
病気
体力が弱い人は風邪をひきやすいのと同じように、サボテンも病気にかかりやすいです。
先ほど、サボテンが害虫の影響を受けやすいと言いましたが、害虫に攻撃されると、細菌が繁殖しやすく、植物が腐ってしまいます。
徒長
これは、植物が成長する際に、茎が細く長くなり、植物の姿勢がスリムになることを指します。
もちろん見た目は良くありませんが、最も重要なのはその内部が弱いことです。
人間で言うところの「体力が弱い」ようなものです。
害虫に対する耐性もなく、最終的にサボテンが倒れてしまうことがあります。
日照不足による徒長で倒れる
サボテンは日光に向かって成長します。
日光が足りないと、サボテンはさらに日光に向かって成長しようとし、その結果、不自然に伸びてしまいます。
徒長によりサボテンは強い軸がないまま成長するため、倒れやすくなります。
特に成長期には、サボテンの置き場所に日光を考慮することが大切です。
高温による徒長で倒れる
前述のように、サボテンは日光不足で日光に向かって伸びようとしますが、日光を気にしすぎてサボテンを暖かい場所に置くと、徒長することがあります。
直射日光に当たっていなくても、暖かさがサボテンを誤解させ、成長しようとしすぎてしまうことがあります。
無理に成長しようとして弱く育ち、最終的に倒れてしまうことは非常に悲しいことです。
特に注意が必要です。
過剰な肥料による徒長で倒れる
サボテンにはあまり肥料は必要ないと言われています。
これは、サボテンが土壌から栄養分を吸収してよく育つからです。
サボテンを特に大きく育てたいときに肥料を使いますが、頻繁に肥料を与えすぎると、徒長が起こることがあります。
この場合、サボテンは強く育たず、疲れて倒れてしまうことがあります。
肥料がサボテンに急がせているようなものです。
サボテンの成長は、通常、目に見えてすぐに現れるものではありません。
ゆっくり育つ様子を観察しましょう。
高湿度による徒長で倒れる
これは冬の休眠期に意外とよく見られますが、高湿度もサボテンの徒長を引き起こし、倒れさせる原因になります。
休眠期には水やりの回数が減るため湿度とは関係ないように思われますが、冬の加湿器の使用が落とし穴です。
休眠期はサボテンが寒さを避けるために屋内に置かれることが多いですが、暖房がついていると加湿器を使いたくなることがあります。
水やりの頻度がサボテンには適切でも、加湿器を使用することで湿度が高くなりがちです。
さらに、暖房のせいでサボテンは休眠状態ではなくなっています。
休眠期は成長期ではないので、そもそも大きく成長しません。
これが不完全な外見である「徒長」を引き起こす原因です。
もちろん、夏の暑く湿度の高い気候も徒長を引き起こすので、その点にも注意が必要です。
過剰水やりによる根腐れによる倒れ
ここまで徒長に関する現象を見てきましたが、サボテンが倒れる他の理由もあります。
サボテンは過剰に水をやることがよくあります。
これが原因でサボテンがしおれてしまうことはよく知られています。
水を与えすぎるとサボテンが柔らかくなり、根腐れを起こします。
サボテンは根元から柔らかくなり、倒れやすくなります。
細菌が傷口に入り腐敗し、それが原因で倒れることがあります。
サボテンは茎を切ることでも倒れる
サボテンは成長しすぎた苗を切ったり、挿し木で増やしたりするために切られますが、切った部分が適切に処理されていないと細菌が入り、腐ってしまいます。
そうなると、サボテンは壊れて倒れることがあります。
どんな作業でも、一つ一つの工程を慎重に行うことが大切です。
サボテンが倒れる理由は多くあります。
「徒長」による細くてひょろひょろの成長、「根腐れ」による腐敗や枯死、さらには「病気」などです。
徒長だけでも複数の原因があり、どんな状況でもサボテンは倒れることがあります。
日光不足、肥料の与えすぎ、高温や湿度、過剰水やりなど一つのことに気をつけていれば避けられる問題ではありません。
サボテンの成長を観察し、問題を早期に発見することが最も重要です。