サボテンが予想外に成長してしまった場合、短くする方法はあります。
サボテンの剪定手順は簡単ですが注意が必要です。
サボテンを含む多肉植物の葉はデリケートなため、間違った剪定をすると枯れてしまうことがあります。
この記事では、サボテンの正しい剪定方法を紹介します。
また、サボテンを増やす方法と、今後の成長を抑えるための対策についても参考にしてください。
サボテンが伸びすぎるとどうなる?
サボテンを日光が少ない場所で育てると、光に向かって細長く成長することがあります。
伸びる理由は、日光不足です。
このような成長状態は、通常の状態と異なるため「伸びすぎ」です。
一度長くなってしまうと、元の状態に戻すのが難しく、形が歪んでしまいますので注意が必要です。
サボテンが成長しすぎ(徒長)とは?
サボテンが成長しすぎていると、周囲の環境を再考する必要があることを意味します。
成長しすぎているサボテンは、弱っていることを示しています。
枯れていないからといって大丈夫というわけではなく、ただ弱くて伸びているだけです。
サボテンが成長しすぎることは「徒長」と呼ばれますが、これは一般的にはあまり知られていません。
人々はこの徒長を「成長」と勘違いし、見過ごしてしまう傾向があります。
徒長は本来の成長ではありません。
サボテンが無理に成長しようとしていることを理解することが重要です。
サボテンが成長しすぎた場合の対処法
サボテンの成長速度が早く、成長しすぎた場合は、幹を切り、形を整える必要があります。
サボテンの周囲の環境を見直し、健康的に育つことを期待しても、細長いままでは見栄えが良くありません。
幹を切り、サボテンを整えましょう。
ちなみに、伸びた部分は切り取って挿し木にすることで再生できます。
細長くなった部分は回復しませんが、切り取ったものを土に植えることで美しいシルエットを期待できます。
諦めずに、幹を切って形を整えることに挑戦してください。
サボテンの剪定時期に注意!
サボテンの剪定に最適な時期は春または秋です。
これはサボテンが成長している季節であり、幹を切ることでサボテンにかかる負担が少なくなります。
一方、サボテンがあまりエネルギーを持っていない夏や冬に剪定することは避けましょう。
剪定する時間帯にも注意が必要です。
晴れた日の朝が最適で、温度が安定しているときに行うのが良いでしょう。
サボテン剪定に必要な道具
サボテンを剪定するためには、鋭い刃物を用意しましょう。
たとえば、剪定鋏、ナイフ、ノコギリなどが適しています。
幹を切る際の作業は繊細なので、扱いやすいものを選ぶのがベストです。
また、怪我を防ぐために厚手の手袋を用意することをお勧めします。
剪定に使用する刃物は清潔でなければなりませんので、エタノールなどの消毒剤も必要です。
錆びた刃や汚れた刃でサボテンを剪定すると、切り口にバイ菌が入り込んでサボテンが枯れてしまう可能性があります。
刃が汚れている場合は、事前に消毒剤で汚れを取り除きましょう。
幹を切って剪定する方法
サボテンを切る手順は非常にシンプルです。
切りたい位置に刃物を入れ、切るだけです。
しかし、この簡単な作業でも、サボテンはデリケートな植物ですので、注意深く切る必要があります。
無理に切ろうとすると仕上がりが悪くなったり、不必要なダメージを与えたりしてサボテンが弱くなる可能性があります。
切る際のポイントは、サボテンをしっかりと固定し、水平に切ることです。
あまり負担をかけずに正しく切れば、サボテンは枯れず、新しい芽が出やすくなります。
幹を切った後は、切り口を涼しく通気の良い場所に置き、十分に乾燥させてください。
切った幹を使ってサボテンを挿し木で増やす
前述のように、切った幹を使ってサボテンを挿し木で増やすことができます。
切り取ったサボテンの部分を別の鉢に植え替えてみましょう。
コツは、切り口を鉛筆削りのように尖らせて、切り取った際と同じように乾燥させてから植え替えることです。
1〜2か月後に薄い根が生えます。
この状態になると土から栄養を吸収できるようになるので、植え替えを行い、新しい成長を楽しみにしましょう。
ちなみに、切った部分の内部が変色している場合は、腐っているので挿し木による繁殖は期待できません。
始める前に確認しましょう。
サボテンが伸びすぎないように日光をたくさん浴びせる
サボテンが伸びすぎることが良くないことを理解していただけたと思います。
サボテンが伸びすぎないようにするためには、基本的に日当たりの良い場所に置くことが重要です。
サボテンは直射日光に弱いことが知られているため、日光が不足して伸びてしまうことが多く、逆に日光が多すぎて成長しすぎることは少ないです。
特に室内では、植物が日当たりの良い場所に置かれていても、周囲の物の影になって十分な日光を浴びていないことがあります。
毎日観察し、日光に問題がないか再確認しましょう。