【ホームヘルパー監修】介護におすすめの歩行器は?歩行器の種類や選び方も紹介

【ホームヘルパー監修】介護におすすめの歩行器は?歩行器の種類や選び方も紹介

足が痛くて家で動けなくなってしまった親御さんのために歩行器を選びたいけれど
「歩行器にはどれくらいの種類があるのだろう?」
「どうやって選べばいいのだろう?」

と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

歩行器には大きく分けて3種類あり、身体の状態に合ったものを使わないと症状を悪化させることもあるので、適切なものを選ぶ必要があります。

また、使用目的によっても選ぶべきタイプが変わってきます。

そこで、歩行器の種類とどんな人におすすめか、選び方やメリット・デメリット、購入とレンタルのどちらが良いかなどをまとめました。

監修者:まみ

ホームヘルパー2級(訪問介護員2級養成研修課程修了)。
訪問・デイサービス・介護施設を見てきた経験あり。
家族の介護経験も活かして記事を作ります。

歩行器には大きく分けて3つのタイプがある

加齢による筋力の衰えや体力の低下は、立ったり歩いたりするときのバランスを崩し、長い距離を歩くことが難しくなります。

それをサポートするのが歩行器です。

歩行器を使用することで、両腕で体重を支えることができるため、足への負担や痛みの軽減が期待でき、転倒しにくくなります。

歩行器には大きく分けて3種類あります。

●固定型歩行器(持ち上げ型歩行器)
●交互式歩行器
●キャスターつき歩行器(歩行車)

3種類の歩行器の特徴とどんな人におすすめか

、それぞれのタイプについて詳しく見ていきましょう。

固定式歩行器(ピックアップタイプ)

最もスタンダードなタイプで、安定感があります。

体の前面と側面をU字型のフレームで囲み、ハンドグリップを両手で持って体を支えます。

使い方は、歩行器を持ち上げて前に立ち、両手でフレームに体を支え、この動作を繰り返しながら前に歩きます。

軽くて持ち上げやすいので、階段の上り下りもできます。

ゆっくりと動くので、屋内での使用に適しています。

折りたたんで収納できるタイプもあるが、折りたためないタイプより重い。

高さを調節できるものもあります。

固定式歩行器は、以下に当てはまる方におすすめです。

・上半身の筋力がある程度ある人
・脚に痛みがあり、筋力が弱い人
・杖を使っての歩行が不安定な人

交互歩行器

固定式と似た構造ですが、左右のフレームを別々に動かすことができます。

歩行時には、左右のフレームを手を振るように前に動かします。

固定式よりもバランスが必要だが、片足が常に地面についているため安定性は高いです。

交互歩行器は、以下に当てはまる方におすすめです。

・片足に痛みのある人
・姿勢と歩行のバランスがとりにくい方

キャスターつき歩行器(歩行車)

左右のフレームの下にキャスターや車輪がついていて、それを押しながら歩きます。

両手で支えて歩くタイプや、肘などの両腕で支えて歩くタイプなどがあります。

また、ハンドブレーキやシートが付いたもの、買い物に便利な荷物入れが付いたものなどもあります。

基本的な機能に加え、モーターや傾斜センサーを搭載したタイプ、折りたたみ式、高さや幅の調節が可能なタイプ、ブレーキ機能を備えたタイプなどがあります。

折りたたみ式はバスなどを利用する際に便利で、ブレーキやモーターが付いていれば坂道でも安全に使用できます。

ただし、重量も重くなるので、日常生活環境に応じて自分に合ったタイプを選ぶことが大切です。

キャスター付き歩行器、以下に当てはまる方におすすめです。

・足腰に痛みのある方
・筋力の弱い方
・リハビリを始めたばかりの人

歩行器以外で歩行をサポートする主な介護アイテム

歩行器をお探しの方でも、他の歩行サポート用品の方が適している場合もあるため、簡単に紹介します。

大きく分けると以下の2種類になります。

・歩行補助杖
・シルバーカート

それぞれにおすすめの人は以下のとおりです。

腕や脚の筋力が弱く、自立歩行が困難な人: 歩行補助器
腕の筋力があり、自立歩行が可能な方 歩行補助杖
足腰が弱く自立歩行が可能な方:歩行補助杖 シルバーカート

「歩行補助杖」は、歩行バランスが比較的良い人に適しています。

また、「シルバーカート」は歩行補助のためのもので、自立歩行ができる人向けです。

何かにつかまったり、支えたりしないと歩けない人には不向きです。



介護に使う歩行器選びのポイント

自分の身体の状態に合った歩行器を選ばないと、症状が悪化するなど逆効果になることがあります。

また、転倒などの事故につながることもあり、危険です。

歩行器を選ぶときは、次の3点に注意しましょう。

使用場所と目的を明確にする

バリアフリーの室内であれば、どんなタイプの歩行器でも使用できますが、段差がある環境では、持ち上げられないタイプの歩行器は不向きです。

また、坂道が多い場合、バスでの通院が主な場合、買い物に使いたい場合など、利用シーンによっても選ぶタイプが変わってきます。

室内でも、食事を運ぶなどの家事にはトレー付きの歩行器が便利です。

体型に合わせてサイズや高さを調節する

歩行器は主に手と腕を使って安定させるため、グリップが高すぎると腕に負担がかかり、低すぎると不自然な前傾姿勢になり、症状を悪化させる恐れがあります。

高さ調節が可能なものを選び、専門家と相談しながら調整しましょう。

これらを自分で判断するのは非常に難しく危険なので、必ず専門知識を持ったスタッフに相談することが大切です。

体調に合わせて歩行器を選ぶ

筋力や歩行レベル、体力なども考慮する必要があります。

足の力だけでなく、腕などの上半身の力、左右のバランスなども見極めて適切なものを選びましょう。

介護におすすめの歩行器

島製作所 | シンフォニーSP


たくさん入るバッグ付きで、折りたたみレバーが便利です。

グリップレバーを握ると後輪ブレーキがかかり、押し下げるとパーキングストッパーがかかる一体型システムを採用。

また、シート背面には収納力のあるバッグを装備。

折りたたみレバーを上げるだけで簡単に折りたたむことができ、持ち運びにも便利です。

UGT | 歩行車


スタイリッシュなデザインで、家族へのプレゼントにもよいでしょう。

三角構造で転倒防止、高齢者やリハビリ患者の買い物や旅行、屋内外の歩行サポートにおすすめです。

3段階の高さ調節で様々な身長に対応しています。

介護に活用できる歩行器を選ぼう

固定式からキャスター付きまで様々なタイプがあります。

安定性や使用場所、要介護者の体力などを考慮して最適なものを選びましょう。

ライフハックカテゴリの最新記事