スーツのオーダーには、パターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダー 、カスタムオーダーなど様々な種類があります。
なかには和製英語があるものの、どの縫製方法もそれぞれの専門店が他社との差別化を図るために呼び方を変えていることが特徴です。
そこで、どの専門店でも利用されているパターンオーダーとイージーオーダーについて、違いと特徴を解説します。
パターンオーダーとイージーオーダーの違い
パターンオーダーとイージーオーダーは、デザインの種類や採寸、縫製に違いがあり、パターンオーダーの方が高級なオーダー方法だといえます。
それぞれの特徴について、詳しくチェックしておきましょう。
パターンオーダーとは?
パターンオーダーの価格相場は2万~5万円程度、納品されるまでは2~4週間程度で、縫製はミシン縫いと呼ばれる方法です。
また、ゲージ服というサンプルを使用して着心地やサイズを調整します。
パンツ丈や袖丈といった縦のラインについては補正が可能であり、オーダー初心者に最適な方法です。
国内のオーダースーツとしては定番の方法であり、比較的低価格で注文できることが魅力だといえます。
パターンオーダーを行っているお店でスーツを作る際のステップは、採寸後にゲージ服を着て、自分の体型に最も近いパターンを選択し、着丈や袖丈、ウエストやパンツの長さなどそれぞれのパーツを希望や自分の体型に適したサイズに微調整するという流れです。
スーツを作るのではなく、店舗にあるサイズのなかから自分好みや体型のサイズに調整して作ります。
パターンオーダーを行っているお店では、ブランドごとのシルエットはそのままにサイズを整えるという方法であるため、調整可能な範囲は少なく、オプションの数も豊富ではないことが特徴です。
何度もオーダースーツを作ってる人には物足りないですが、初めてオーダースーツをするの注文するのであれば、パターンオーダーが良いでしょう。
ボタンの位置や色、名前を入れる、本切羽にするなど、オーダースーツだからこそのこだわりのあるスーツを作ることが可能です。
オーダースーツを購入してみたい人、年齢を重ね、既製品の安価なスーツでは見た目の印象が悪いのではと感じる人に最適でしょう。
イージーオーダーとは?
イージーオーダーは価格相場が5~20万円と幅があり、納期は3~4週間、縫製はミシン縫いであり、パターンを作ってサイズを微調整することが特徴です。
体型に合わせて補正が可能であり、初心者から中級者に適した方法だといえるでしょう。
オーダースーツの次に多く利用されている方法であり、イージーオーダーの専門店では体の各パーツを採寸し縫製のもとになるパターン(型紙)から、自分の体型に近いものを選びます。
選んだパターンを基本として、体型やデザインを変更し、新しいパターンを作ってスーツを仕立てるという流れです。
イージーオーダーはパンツ丈、袖丈といった各パーツの補正や肩の部分の補正を行えます。
そのため、体型が変わらない限り違和感なく、快適な着心地でスーツスタイルを楽しめるでしょう。
さらに、イージーオーダーではデザインやディテール、デザインも自分好みに選べることが魅力です。
自分の体型に適した既製品のスーツが見つからない場合には、部分的に補正できるイージーオーダースーツが良いでしょう。
まとめ
同じオーダースーツであっても、パターンオーダーやイージーオーダーなど作り方が異なるだけで、体にどの程度マッチするか、どの程度の価格なのかが大きく異なります。
初めてオーダーする際にはパターンオーダーをして、より体に適したスーツを購入したいと考えた場合にはイージーオーダーやフルオーダーにも挑戦してみると良いでしょう。