浴室や浴槽の床は滑りやすいので、転倒の危険性が高い人には、入浴時の安全対策として、滑り止め付きの浴室マットがおすすめの福祉用具です。
今回は、介護用浴室の滑り止めマット選びの参考になるよう、滑り止め浴室マットの種類や特徴、おすすめ商品を紹介します。
ホームヘルパー2級(訪問介護員2級養成研修課程修了)。
訪問・デイサービス・介護施設を見てきた経験あり。
家族の介護経験も活かして記事を作ります。
介護お風呂用滑り止めマットの種類と特徴
介護用お風呂滑り止めマットの素材は、一般的にゴム系、エラストマー系、シリコン系があります。
それぞれの素材に特徴があるため、使用環境に合わせて選びましょう。
ゴム製
浴室用滑り止めマットには、ゴム製品が一般的です。
ゴム製品は耐久性に優れ、グリップ力があり、高い滑り止め効果があります。
自重があるので、浴槽でも洗い場でも使用できます。
エラストマー/シリコーン
エラストマーはゴムに似た弾性を持つ合成素材です。
エラストマー製の滑り止めマットは、柔軟でありながら形状を維持しやすいのが特徴です。
熱や水に強く、浴室内でも劣化しにくく、ゴム製に比べ安価です。
介護用お風呂滑り止めマットの使い方と注意点
ゴム製の滑り止めマットは重量があり、床で滑りにくいので、床に敷くだけで設置できます。
浴槽で使用する場合は、自重で沈むので設置は簡単です。
シリコンやエラストマーの滑り止めマットの多くは吸盤タイプ。
凹凸のある床には不向きなので、事前に設置場所を確認しておきましょう。
また、商品によっては浴槽専用になっている場合もあります。
浴室用滑り止めマットの注意点
ゴム製の滑り止めマットを使用する場合、マットが大きいほど重くなります。
自分で浴槽を掃除する場合、掃除の際に負担になることもあるので、必要以上に大きいサイズは選ばないようにしましょう。
適切なサイズを選ぶことがポイントです。
長く使っていると素材が硬くなり、表面が滑りやすくなったり、柔軟性がなくなったりすると滑り止め効果が低下するので買い替え時です。
介護におすすめのお風呂滑り止めマット4選
ここからは、お風呂用滑り止めマットのなかから特におすすめの商品と、それぞれの特徴を紹介します。
ぐりーんまっと
独自の表面加工で滑りにくくなっている滑り止めマット!
自重で沈むので、吸盤のない浴槽でも使用できます。
取り外しが簡単なので、お掃除もラクラク。
トライタッチ
水抜き穴付きなので、滑りにくく安全です。
自分で沈む滑り止めバスマットです。
浴槽でも洗い場でも使えます。
ゴム製なので、お尻にやさしく滑りにくく、マットと床の段差がスムーズなので、つまずきにくいです。
浴槽に沈み込みやすく、引き上げやすい水抜き穴付き自沈式です。
マットと床の段差を緩やかにすることで、つまずきを防止するバリアフリーカットを採用。
サイズはSからLLまで4種類あり、どんな浴室サイズにも対応しやすいでしょう。
パナソニック すべり止めマット ユクリア オレンジ L PN-L10202D
グリップ力が強く、ステンレス製の浴槽にも使用できます。
全面に防カビ加工を施しているので、お手入れも簡単です。
お風呂ピタットシート 1号 1枚入 オレンジ 3,080円
表面に敷く滑り止めマットを使い終わったら、浴槽の縁に掛けて陰干しをします。
広い面積は必要ないので、ピンポイントで滑り止めマットが欲しいという方にもおすすめです。
浴槽の縁に貼れば、マタギの際に縁をしっかりつかむことができます。
床面に貼れば浴室内の移動ができ、浴槽内に貼れば浴槽内で足元を固めることができます。
介護者の足を護るサポーター アクアケア ブラック
広い範囲に滑り止めマットが必要な方や、旅行先や実家など自宅以外でお風呂に入ることが多く、持ち運びができる滑り止めマットが必要な方におすすめです。
滑り止めマットはマットだけでなく、いろいろな種類があります。
使いたい用途やメンテナンス方法などを考慮し、最適な用具を選んでいただければと思います。
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