老猫の介護にオムツを使ってもいい?嫌がるときの対処法

老猫の介護にオムツを使ってもいい?嫌がるときの対処法

猫が高齢といえる年齢になると、それまでトイレが上手にできていたのに、トイレでのトラブルが増えてくることがあります。

その対策として、オムツを使うという方法があります。

しかし、飼い主さんの中には、高齢の猫がオムツをつけるのを嫌がってしまい、大変な想いをしている方もいるのではないでしょうか。

今回は、高齢猫の介護にオムツを使うメリットとデメリット、嫌がるときの対処法を紹介します。



老猫の介護におむつを使うメリット

オムツなら排泄後すぐに交換してあげられるので、愛猫も不快に感じることなく過ごすことができます。

また、飼い主の負担が減るというメリットもあります。

高齢猫にとってトイレに連れて行って、更に洗うというのは、高齢猫だけでなく飼い主さんにも負担がかかります。

毎日のこととして考えれば、オムツのメリットは大きいと言えるでしょう。

老猫の介護におむつを使うデメリット

老猫の介護におむつを使うデメリットは、まず猫が激しく抵抗して嫌がることです。

時間がかかり、うまく装着できないことも多いです。

せっかく装着しても、完全にずれてしまうことも……。

猫がおむつを嫌がるのは、何かを身につけることを好まない猫の性質に原因があるようです。

また、おむつをつけるとき、猫にとって敏感な尻尾を触らなければなりません。

これも猫がおむつを嫌う理由のひとつでしょう。

もうひとつの欠点は、かぶれる可能性があることです。

人間の赤ちゃんのオムツかぶれのように、皮膚が赤くなり湿疹やただれができることがあります。



猫の介護用おむつの選び方

ペット用の紙おむつは、たくさんの種類が販売されています。

ここでは、介護用おむつが必要になったとき、どのような基準で選べばよいかを説明します。

一番大切なのはサイズ

サイズが合っていないと排泄物が漏れてしまい、猫に不快感を与えてしまうことがあります。

一般的なペット用おむつは犬猫兼用のものが多いので、猫には大きすぎる場合があります。

サイズを検討する際は、まず胴回りを考慮し、尻尾周りのフィット感やゴムが胴体部分に食い込んでいないかなどをチェックします。

最初はお試しサイズなど少量から購入するのが良いでしょう。

マナーウェアは用途が違うので要注意

マナーウェア」というオムツによく似た商品があります。

これは犬や猫のマーキングや交尾を防止するためのものです。

介護の時は、介護用や老猫用おむつを使用します。

香りがない、または少ない

匂いのついたおむつは、嗅覚の鋭い猫にとっては不快でストレスになります。

紙おむつには消臭機能があるため、においが気になる場合でも香りつきのものを選ぶ必要はありません。

犬用紙おむつはメス用を使用する

猫用の紙おむつは種類が少なく、手に入りにくいことが多いです。

犬猫兼用や犬用を使うこともできますが、犬用はオス用とメス用で形や大きさが異なります。

猫用のおむつを使用する場合は、メス用のおむつを選ぶとよいでしょう。

オス用を使うと排泄物が漏れることがあります。



介護が必要な猫がおむつを嫌がるときの対処法

猫は頻繁に毛づくろいをする動物です。

体を覆う服やおむつを嫌がるのは当たり前です。

しかし、介護生活の中でおむつを使わなければならないこともあるでしょう。

おむつを嫌がる猫への対処法を紹介します。

サイズを調整する

サイズ選びは最も重要です。

腰回りがきつかったり、足の可動域を制限するようなおむつは猫が嫌がります。

逆に大きすぎるおむつは、漏れたりこすれたりといったストレスにつながります。

ぴったり合う規制品が見つからない場合は、ひと手間かけて猫用のものを探すのも手です。

例えば、人間の赤ちゃん用の紙おむつは、しっぽ用の穴を開ければジャストサイズで使えます。

ペット用のオムツより安く購入することもできます。

装着の仕方に注意

装着時に痛みや違和感を感じると、猫もオムツに対してストレスを感じ、装着を非常に嫌がるようになります。

猫が足や腰など体のどこかに痛みを感じている場合は、なるべく負担をかけないように装着しましょう。

しっぽを引っ張るのも、骨や神経を傷つけることがあるのでおすすめできません。

おむつの適切なつけ方は、猫の体調によって異なることが多いので、獣医師に最も負担のかからないつけ方を相談することをおすすめします。

フィット感の異なる複数の製品を試す

紙おむつはメーカーによってサイズやフィット感が微妙に異なるので、猫が嫌がる場合は、いくつかの商品を試してみましょう。

動物病院やペットショップにサンプルがあるか聞いてみるのもいいかもしれません。

また、初めておむつを使うときは、最初は長時間使用せず、短時間で慣らしていくことが大切です。

猫がおむつをはずしたら、おむつカバーを使う

猫が自分でオムツを外してしまう場合は、ロンパースタイプなどのオムツカバーを使うのも効果的です。

洋服を着せるようにオムツの上からかぶせると、オムツがずれないので不快感が軽減されます。

皮膚に赤みや異常を感じたら、すぐに動物病院へ

皮膚が少し赤い程度なら、様子を見ていれば大丈夫だろうと考える飼い主さんもいます。

しかし、おむつかぶれは進行が早く、ひどくなると治りにくくなります。

おむつかぶれの初期症状は、皮膚が少し赤くなる程度です。

おむつ交換の際には必ず皮膚の状態を確認し、異常があればすぐに動物病院を受診することをおすすめします。



おむつを上手に使って猫と快適に過ごそう

猫の世話をしていると、排泄の問題は猫にとっても飼い主にとっても大きなストレスになります。

おむつを上手に使うことで、ストレスを軽減することができます。

かわいいデザインのおむつを選んだり、自分でイラストを描いたりして、介護生活を楽しんでいる飼い主さんも多いようです。

リラックスして猫との生活を楽しむことができる飼い主は、安心感も増し、残された時間をより良いものにしてくれることでしょう。

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