無在庫転売のやり方は?具体的な転売方法と注意点

無在庫転売のやり方は?具体的な転売方法と注意点

無在庫転売のやり方は、通常転売と違います。

そこで、無在庫転売のやり方や通常の転売との違い、注意点を詳しく解説します。


無在庫転売のやり方は通常転売と違う

大きな違いは、その稼ぎ方(仕組み)です。

通常の転売

商品を先に仕入れて、それが売れたら購入者に発送する
お店やネットで商品を購入(仕入れ)→仕入れ商品が手元に届く(在庫)→Amazonやメルカリで出品→売れる(仕入れ値と売値の差額が利益)

無在庫転売

「在庫を持たない商品」を出品して、売れたら仕入れて発送する
お店やネットで売れそうな商品を確認→その商品を購入せずに出品(無在庫状態)→売れたら仕入れ→仕入れ値と売値の差額が利益

無在庫転売のやり方

無在庫転売のやり方で仕入販売をする場所について説明します。

プラットフォームを利用する

無料転売の商品の仕入れ先や販売は、プラットフォームを利用することが前提。

ヤフオク、メルカリ、Yahoo!ショッピング、ebay、Amazon.comなど様々な販路があります。

Yahoo!ショッピングは審査があり、ストア開設まで時間がかかることがあります。

またebay、Amazon.comは海外のサイトなので英語でやりとりします。

Amazon.co.jpはすぐにストアを開設できて、国内ユーザーからの信用度が高いです。

ヤフオク、メルカリ無在庫転売は規制が厳しくなり、現在では稼げない手法となっています。

仕入れ先はヤフオクをメイン、ストアの開設はAmazon.co.jpにするのがおすすめ。

注文が入った商品をヤフオクで落札(仕入れ)したら、ヤフオクの出品者からAmazon.co.jpの購入者に直送してもらえば梱包や発送が不要です。

また、ヤフオクに商品が無かった場合はメルカリ、オタマートといったフリマアプリから商品を探して仕入れる方法もあります。

ネットショップを開設する

ネットショップを開設すれば独自販路を構築できます。

ネットショップは無在庫転売も可能で、全体の流れとしてはプラットフォームを使った転売とさほど変わりません。

変更点は出品先がプラットフォームから自社ショップになるというだけ。

しかし、自前でネットショップを作ろうとなるとほとんどの方が集客でつまづきます。

対策として開業仕入れツールにAmazonやヤフーショッピングのほか、ネットショップ作成サービスBASEを利用することが挙げられます。


無在庫転売のやり方

無在庫転売のやり方で具体的な流れを解説します。

FBA出品者(prime商品)がいない商品を探す

利益が出る商品を探すときのポイントはFBA出品者がいるかどうかを見ること。

FBAとは「フルフィルメント by Amazon」の略でAmazonが提供する物流サービス。

FBAの利用者が商品をAmazonの倉庫に送ることで、商品の販売保管注文処理出荷配送返品対応カスタマー対応などの全てをAmazonが代行します。

AmazonFBAに商品の在庫がある状態で出品していると購入者に対して「primeマークが付いた状態」で表示されます。

primeマークの商品はAmazonが購入者にすぐ届けてくれて、購入者に対して送料を取らないという2つの利点があります。

そのためAmazon利用者の多くが「prime(プライム)商品」を買う傾向にあるのです。

したがって、FBAを利用している出品者がいると(primeマークのほうが売れるため)無在庫転売をしにくいです。

つまり無在庫転売を実践する上で重要なことは、FBA出品者(prime商品)がいない商品を出品することが大切です。

無在庫のまま出品する

通常であれば商品の仕入れを先に行いますが、無在庫のまま商品を出品します。

その際の金額設定は、儲けたい金額を上乗せして出品すればよいだけです。

例:仕入れ値2000円の商品の場合3500~4000円くらいで出品

最安値、または最安値に近い価格にすると売れやすくなります。

綺麗な状態で発送

購入者に商品を届けるためには梱包が必要。

無事に綺麗なまま商品を届けることでAmazonのコストパフォーマンスの上昇に効果がある(高評価)。購入者に喜んでもらうためにも綺麗に梱包します。



無在庫転売の注意点

無在庫転売のやり方における注意点について解説します。

ペナルティー

無在庫転売をしてはいけないという法律はないですが、リスクとして無在庫転売はルール違反ということを覚えておきましょう。

出品先(販売先)となるAmazonやメルカリは「手元にない商品を予約、取り寄せで販売することは禁止」と伝えており、発覚するとペナルティが科せられます。

①規約違反商品の出品
商品を出品するサイトごとに出品規約があり、その規約違反となる商品を出品すると悪質な行為をしているとみなされます。

例えばAmazonを利用するのであれば必然的に Amazonの規約を守る必要があり、破ってしまうとアカウント一時停止。

そうなると売上金の振り込みが一時保留したり、出品できなくなったり全商品が出品停止中になったりするケースもあります。規約違反商品は把握しましょう。

②キャンセルの発生
無在庫で販売していると、数日前には店舗にあったのに売れてしまったネットで無在庫出品していた商品が値上がりしたなどの理由から、どうしても商品の発送ができない状況に陥ることがあります。

商品の発送ができないと次第に取引キャンセルの回数も多くなり、Amazonの場合ではアカウントパフォーマンス低下、ヤフオクだと悪い評価をつけられてしまいます。

あまりに多いようだとアカウント停止のリスクもあるでしょう。

大量出品できない

ヤフオクでは新規アカウントや評価の少ないうちに大量出品をしてしまうと利用停止や出品制限になる可能性が高いです。

また評価集めでAmazonのギフト券などを安く販売する行為も厳しく規制されており、過去に評価集めをしていた販売者は次々にアカウントが停止削除されました。

ヤフオクでは評価に応じて出品点数が決まります。

具体的には下記の基準で出品するとよいでしょう。

評価 0 → 30点まで
評価 100以上 → 500点まで
評価 300以上 → 出品数1000点まで
評価 500以上 → 出品数2000点まで
評価1000以上→ 出品数3000点まで

配送までに時間がかかる

商品を購入者に届けるまでの配送期間に気をつけなければなりません。

無在庫転売は個人発送となるので「翌日配送」は難しいでしょう。

しかし、配送期間の設定や、商品の発送到着の遅延についての対策を講じれば購入者と大きなトラブルになることは防げます。

無在庫販売を行う上では、商品を購入してくれた方に対してのコミュニケーションが非常に重要です。

納品書が入らないようにする

Amazonから仕入れる場合は「ギフト設定」で仕入れ金額を記載しないようにできます。

他の仕入先から仕入れる場合、納品書が入らないように事前に連絡をしておきましょう。

その場合は「プレゼントとして渡すので」などと伝えるとスムーズです。


無在庫転売は丁寧な対応を心がける

無在庫転売のやり方を紹介しました。無在庫であってもビジネスであること、購入者がいることに変わりはないため、マナーを守った丁寧な対応を心がけることが重要。

規約違反やペナルティ対象とならないよう、適切な方法で転売をしてみましょう。

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