クレステッドゲッコーに水浴びは必要?水浴び/温浴のやり方と頻度

クレステッドゲッコーに水浴びは必要?水浴び/温浴のやり方と頻度

クレステッドゲッコーの飼育の際、「温浴」は健康維持に欠かせません。

しかし、適切な方法で行わないと、病気になってしまうこともあります。

今回は、クレステッドゲッコーを水浴び/温浴させることの重要性、準備の仕方、手順、注意点などについて詳しく解説します。

クレステッドゲッコーの生態と水浴び/温浴の必要性

クレステッドゲッコーは樹上性の爬虫類で、野生では夜行性です。

クレステッド・ゲッコーにとって、温かいお風呂は健康維持に欠かせない役割を果たします。

その理由は以下の通りです。

湿度の維持

クレステッドゲッコーは乾燥に弱く、60~80%程度の湿度を好みます。

温浴は皮膚の表面を湿らせ、脱水を防ぎます。

換毛前や乾燥した季節は特に温浴が重要です。

排泄物の除去

クレステッド・ゲッコーは尾の付け根付近に排泄物を溜め、定期的に排泄する必要があります。

しかし、乾燥した環境では排泄物が固まり、排泄が不十分になることがあります。

温浴は排泄物を柔らかくし、スムーズな排泄を促します。



運動不足の解消

ケージで飼育していると運動不足になりがちです。

温浴は水中で体を動かすことで適度な運動になり、筋力維持やストレス解消に効果的です。

脱皮の促進

脱皮不足はクレステッドゲッコーにとって深刻な問題です。

温浴は皮膚を柔らかくし、脱皮がスムーズに進むようにします。

ストレスを和らげる

狭いケージでの飼育は、クレステッドゲッコーにとってストレスになります。

温浴には、水の中でリラックスすることでストレスを和らげる効果があります。

食欲増進

温浴はクレステッドゲッコーの体調を改善し、食欲を増進させる効果があります。

このように、クレステッドゲッコーの温浴は健康維持、脱毛促進、ストレス解消など様々な効果をもたらします。

正しい方法で行うことで、愛するクレステッドゲッコーの健康を守り、より快適な生活をサポートしてあげましょう。

クレステッドゲッコーの水浴び/温浴の準備|安全で快適な温浴環境を整える

クレステッドゲッコーの温浴頻度は個体や環境によって異なりますが、一般的には週に1~2回程度が望ましいとされています。

換毛前や乾燥した季節には回数を増やす必要があるかもしれません。

温浴に適した時間帯は以下の通りです。

朝: 活動を始める前に温浴することで、クレステッドゲッコーの体温を上げ、活動の準備をさせる
給餌後:消化を促進するため、給餌後に温浴させるのが効果的
脱皮の前:脱皮の前にお風呂に入るとスムーズに進む
ストレスを感じているとき:ストレスを感じている場合は、温浴することでリラックスさせる

温浴容器の選び方

クレステッドゲッコーの温浴容器を選ぶ際には、十分に体を伸ばせる大きさの容器を選びましょう。

また、クレステッドゲッコーの体の半分くらいの高さの容器を選びます。

深すぎるとクレステッドゲッコーが溺れる危険があり、浅すぎると体全体に水が浸透しません。

滑りにくい素材のプラスチックや陶器がおすすめです。

プラスチック容器は軽量で扱いやすく、安価です。

陶器の容器は重く、安定性があります。

爬虫類用温浴容器は、爬虫類の体型に合わせて設計されているので安心して使えるでしょう。

温浴容器は必ず清潔に保つことが重要です。

使用後は水洗いし、よく乾かしてから保管してください。

クレステッド・ゲッコーに水浴び/温浴させる方法

お湯を用意する際には、以下の点に注意する必要があります。

温度

28~30℃くらいのぬるめのお湯を用意します。

湯温が低すぎると効果がなく、高すぎると火傷の原因になります。

水の深さ

クレステッドゲッコーの体の半分くらいの高さの水を用意します。

温度計で水温を測り、水浴び用のお湯は清潔に保ってください。

使用後は容器を水ですすぎ、よく乾かしてから保管しましょう。

水質

脱塩素処理された水道水を使用します。

水道水に不安がある場合は、爬虫類用の入浴剤を使ってもよいでしょう。

クレステッドゲッコーの入れ方

クレステッドゲッコーはデリケートな生き物なので、やさしく扱ってください。

強く掴んだり引っ張ったりすると、怪我をする恐れがあります。

いきなりお風呂に入れず、ゆっくりお湯に入るように促しましょう。

また、クレステッドゲッコーの様子を見ながら入浴時間を調整します。

クレステッドゲッコーがお風呂を嫌がっているようであれば、無理強いせず、できるだけ早くお風呂から出してあげましょう。

入浴中もクレステッドゲッコーの様子を観察し、異常がないかチェックすることが大切です。


水浴び/温浴後のクレステッドゲッコーのケア

水浴び後は、クレステッドゲッコーを十分に乾燥させることが大切です。

また、水浴び/温浴が終わったら、タオルでクレステッドゲッコーをやさしく拭いて余分な水分を取り除きます。

ケージ内の床材は乾燥性の高いものを使用し、バスキングライトなどの暖房器具を設置し、ケージ内を乾燥させることも大切です。

さらに、水浴び/温浴後は、クレステッドゲッコーを直射日光に当てないでください。

直射日光はやけどの原因になります。

温浴後は、健康状態が悪いか注意深く観察しましょう。

脱水症状や体調不良の兆候が見られた場合は、すぐに動物病院に連れて行ってください。

水浴び/温浴後、以下の項目について注意深く観察する必要があります。

・食欲があるか
・排泄物
・活動レベル
・皮膚の状態

クレステッドゲッコーが水浴び/温浴後に食欲をなくした場合や、排泄物の量や色、形がいつもと違う場合は、体調不良のサインかもしれません。

水浴び/温浴後のクレステッドゲッコーの活動が低下している場合は、体調不良の可能性があります。

また、皮膚に異常がないか確認しましょう。

基本的に、水浴び/温浴は獣医師に相談したうえで行ってください。

クレステッドゲッコーの健康状態に不安がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。

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