髪質の個人差は遺伝?髪の成分や太く丈夫な髪に変化させる方法とは

髪質の個人差は遺伝?髪の成分や太く丈夫な髪に変化させる方法とは

                                                                  髪質は人によってそれぞれ異なりますが、生まれつき髪の毛が細い人や柔らかい人もいます。生まれつきの性質である場合、どのような原因があるのかを紹介します。

髪質は遺伝で細くなる?

生まれつき髪の毛が細い、柔らかい原因の1つには遺伝によるものが挙げられます。実は、髪質と遺伝には深い関係性があるのです。もともと、髪の毛の太さや硬さについては遺伝性が高いとされており、後天的に生まれつきの髪の毛以上に太くなったり硬くなったりすることはほとんどありません。反対に、生きていくなかで細くなったり弱くなったりする可能性は十分にあります。

ただし、両親の髪質が、細いもしくは柔らかいなどの遺伝的要素を持っていながら、生まれた子どもに同じような性質が見られないこともあるでしょう。ほかの遺伝性の性質と同様に髪質についても、両親だけではなく隔世遺伝があり、祖父母の髪質に似ることもあるといわれているのです。そのため、必ず両親からのみ遺伝するものではないと認識しておきましょう。

髪の毛の基本的な構造を知ろう

髪の毛の構造は、大きく分けると外側がキューティクル、中間部がコルテックス、中心部がメデュラと呼ばれる3つの層になっています。それぞれの層の状況は、髪の毛が細い、柔らかいことと関係がある可能性が高いです。そこで、それぞれの役割について紹介します。

キューティクル

細い髪の毛や柔らかい髪の毛になる原因は、キューティクルの量が大きく関係しています。キューティクルとは、髪の毛の構造では最も外側にある組織であり、髪の毛の内部で保持すべき栄養素や水分が外へ逃げないように守る役割を果たすものです。また、乾燥や紫外線など、外部刺激から髪の毛を守る役目もあります。キューティクルが不足すると髪から栄養素や水分が逃げ、外部刺激を受けやすくなることでパサつくなど、ダメージを受けやすくなることが特徴です。人によってキューティクルの量は異なりますが、生まれつき髪が硬い人はキューティクルが多い、柔らかい人はキューティクルが少ないといわれています。

さらに、髪の毛のバリア機能ともいえるキューティクルは、1層内側に存在する組織であるコルテックスを保護しているのです。つまり、キューティクルが不足すると、コルテックスが外部からの乾燥や紫外線などの刺激を受けやすくなります。結果として、髪の毛のハリ、コシが失われるでしょう。コルテックスを問題のない状態で維持するためにも、キューティクルの量が不足しないよう意識しなければなりません。

コルテックス

細い、柔らかい髪の毛は、キューティクルだけではなくコルテックスの量とも関係があります。コルテックスとは、髪の毛の内部にある主要組織であり、タンパク質によって成り立っている層のことです。また、髪の毛の太さだけではなく弾力性、色までを決める組織として、髪の毛の大部分を占める層ともいわれています。コルテックスの主成分はケラチンというタンパク質の一種で、水分、脂質など太さや弾力に関わるもの、メラニン色素など色に関わるものが含まれる成分です。ケラチンに含まれる成分の量によって、髪の毛の柔らかさや細さが左右され、生まれつき髪が太く丈夫な人の場合は髪の毛の中に多くのコルテックスが存在するといわれています。

メデュラ

髪の毛が細い、柔らかい人は、メデュラの量も関係があります。メデュラは髪の毛の組織の最も内側の中心部に存在しており、空洞細胞が積み重なってできているため、拡大するとハチの巣状に見える細胞です。健康な髪の毛の場合、中心で一直線につながっていますが、男性脱毛症などの抜け毛の症状がみられる人のメデュラは、断続的に途切れています。

症状によって途切れるなどの状況が見られることから、メデュラは髪の健康と関連性があり、髪の毛のハリやコシにも影響するものではと推測されているのです。ただし、髪質へ何らかの影響を及ぼしていると推測されているものの、明確な定義はされておらず、解明できていない部分もあることを認識しておきましょう。キューティクルやコルテックスと比べて、髪の毛のケアについて重要視されていないという現実もあります。

髪質が変化する原因とは

髪の毛の細さや柔らかさが遺伝ではなく、後天的に細くなったり、柔らかくなったりという場合もあります。後天的な髪質の変化について、原因を紹介します。

乾燥と紫外線

髪の毛が日常的に受けるダメージとして、空気の乾燥や紫外線が挙げられます。また、遺伝的な髪質によって、乾燥しやすい人もいるのです。髪質については、水分量とタンパク質、脂質の量によって異なり、成分のバランスによって髪の毛の細さや太さにも差が生じます。髪の毛が細い、柔らかい人は、成分量が少なく、多少のダメージにも反応して水分が失われたり、タンパク質が流れ出してしまったりという現象が起こるのです。特に、タンパク質が不足してしまうと、髪の毛の内部に空洞ができます。空洞ができると水分も保護できないため、より乾燥が進行することが特徴です。

さらに、髪の毛によい影響を与えると考えて行っているヘアケアでも、自分の髪質に適した方法でなければ、髪の毛を細くしている原因になる可能性があります。パーマやヘアカラーはもちろんですが、力を入れて無理にブラッシングをしたり、ヘアアイロンの熱でダメージを与えたりするケースも多いです。髪の毛は日常的にダメージを受けると、ツヤを出しているキューティクルが破壊されてしまいます。
結果として、髪の毛がパサパサになり枝毛や切れ毛などの原因になるため、髪の毛も細くなるのです。加えて、乾燥による肌荒れや紫外線によって頭皮にダメージを与えると、生えてくる髪の毛にも悪影響を及ぼし、柔らかく細い髪の毛しか生えてこなくなることもあるでしょう。

食生活の乱れ

食生活の乱れは、生えている髪の毛や生えてくる髪の毛にも影響を及ぼします。まず、糖分が多く含まれる食事を避けましょう。糖分を摂取すると血糖値が上昇した状態が継続され、血流が悪くなります。また、カロリーが高い食事をとっていると、皮脂が過剰分泌されて毛穴をふさいだり、血行が悪くなったりと、頭皮環境を悪化させる原因になります。

さらに、カロリーの高い食事は、ビタミンやミネラルが不足する点が特徴です。ラーメンや唐揚げなど、脂っこい食事が続くと、皮脂の過剰分泌だけではなく血行も悪くなり、血液がドロドロになるため、頭皮へ栄養が運ばれにくくなります。さらに、肉や乳製品に含まれる動物性脂肪を多く含む食事も、カロリーが高くなり脂質も過剰摂取になりがちです。血行不良の原因にもなるため、植物性の脂質や魚類をバランスよく取り入れましょう。

加えて、過度なダイエットによる食事制限は、髪の毛以前に体にとって必要な栄養素が不足する原因になります。体の栄養不足は、頭皮や髪の毛の栄養不足にもつながるのです。摂取する栄養が足りていないと、生命を維持するために重要な内臓へ栄養が供給され、生命維持に直結しない髪の毛や頭皮へ栄養が届かないこともあります。ダイエットで食事制限をする際には、必要最低限のエネルギーは摂取するように心がけましょう。特に、髪の毛の主成分であるタンパク質と、ビタミンやミネラルを意識して摂取することが大切です。

食べ物以外にも、甘味料の多く含まれた飲料や糖分が高い飲料にも注意しなければなりません。特に、飲みやすい炭酸飲料については、無意識のうちに糖分過多になるケースが多いです。ほかにも、化学調味料が多く含まれるカップラーメンやコンビニ弁当は、ビタミンなどの栄養素が足りていないものがほとんどです。化学調味料そのものが、体に悪影響を及ぼす可能性があるともいわれています。手軽に食べられるファストフードは、脂質と炭水化物過多、ビタミンとミネラルが不足しがちになる点に注意が必要です。毎日食べなければ問題はありませんが、ほぼ毎日ファストフードで済ませていると、髪の毛の成長を阻害することになるでしょう。

食べ物そのものだけでなく、食事をとる方法についても意識する必要があります。睡眠中は、頭皮や髪の毛の修復を促し理、髪の毛を成長させるたりする時間でもあるため、就寝前に食事を摂ることは避けましょう。就寝前に食事を摂ると、消化するために血液が使われ、エネルギーも消費されます。髪の毛の成長に対してエネルギーが使われず、血液の循環も悪くなるため、食事の時間も意識する必要があるのです。十分な栄養素を摂取するために食事を摂ることは大切ですが、食べ過ぎないようにしましょう。暴飲暴食によって消化器官に血液が集まってしまうと、頭皮の血流が悪くなります。消化器官に負担がかかることで機能低下を招き、頭皮の健康や髪の毛の成長に必要な栄養素の吸収率もさがることにつながるのです。

さらに、外食では動物性脂肪や炭水化物が多い食事を選んでしまいがちになり、植物性の脂質やビタミン、ミネラルが不足する傾向があります。万が一、外食続きになる場合には、メニューやお店選びも意識して、栄養バランスが崩れないように意識することが大切です。

血行不良

髪の毛に必要な栄養は血流によって運ばれますが、血行不良になっていると髪の毛へ必要な栄養素が届かずに、細く柔らかい髪の毛にしか育ちません。加齢で頭皮の毛細血管が老化すると血行不良が起こるため、年齢を重ねると髪の毛が細くなる人もいます。加齢意外でも、運動不足といった乱れた生活習慣が原因で、頭皮の血行不良が進行して髪の毛が成長できないことも多いです。
また、摂取した栄養の量が十分であったとしても、栄養を運搬する血液の流れがにぶくなっていると、健康な髪の毛が育たない原因になります。肩がこる、腰痛や頭痛の症状がある、手足の冷えなどは、血行不良を起こしている可能性が高いです。血行不良を起こす原因はさまざまですが、1つの原因として筋肉量の低下が挙げられます。全身に血液を循環させるためには筋肉も必要です。運動不足になると筋力が衰え、血液を循環させられなくなるため血行不良を起こしやすくなるでしょう。

ホルモンの分泌量

男性だけではなく、女性の体内でも男性ホルモンは分泌されています。ただし、分泌量は女性ホルモンのほうが多いことで、通常は男性ホルモンの影響を受けることはありません。男性ホルモンの一種であるテストステロンは、本来、髪の毛の成長を促す役割をしています。テストステロンが酵素と反応することにより、ジヒドロステロンと呼ばれる髪の毛の成長を阻害するホルモンに変換されることが特徴です。

体内で、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスがとれていれば、髪の毛は長く太く成長します。しかし、ホルモンバランスが崩れてしまい、女性ホルモンの分泌量が減少すると、髪の毛の成長を阻害する男性ホルモン(ジヒドロステロン)が分泌されやすくなるのです。結果、細く柔らかい髪の毛しか生えてこなくなる可能性があります。

睡眠不足

睡眠不足になると、頭皮を含め皮膚の代謝機能が低下するため、当然頭皮も弱ってしまい髪の毛が細くなる、柔らかくなる原因になります。人間の体の修復や成長、休息の3点にとって重要なのが、睡眠時に分泌されるホルモンであり、通称成長ホルモンと呼ばれるものです。睡眠不足で皮膚のトラブルが起こる理由は、体の機能が修復できていないうえに症状が目立つ部分が皮膚であるためだといえます。成長ホルモンは、日中にも分泌されますが、一般的な睡眠時間帯に多く分泌されるため、夜間に十分な睡眠時間を確保することが大切です。睡眠不足が続くと、健康な髪の毛を生やすための成長ホルモンが分泌されなくなってしまい、弱々しい細い毛しか生えてこなくなる可能性があります。


髪質を上部にするためのコツ

細い、柔らかい髪の毛を、少しでも太くて丈夫な髪質に近づけるためには、生活の中で意識すべきこともあります。日常生活で、髪の毛のために実践できることについて紹介します。

栄養バランスを考える

髪の毛に必要な栄養素の中でも、丈夫な髪の毛を作るために欠かせないものがタンパク質です。タンパク質が含まれている食材として、肉類・魚類のほか、卵・乳製品・大豆製品・ナッツ類などが挙げられます。忙しくて栄養バランスを考えた食事を摂れない人は、髪の毛の成長を助ける亜鉛やビタミンが配合されたサプリメントを活用する方法も有効です。髪の毛を丈夫にする作用が期待できる栄養素として、ビタミンやミネラル、質のよいタンパク質を積極的に摂取するように心がけましょう。

正しい方法で頭皮マッサージをしよう

バランスを意識した食生活を心がけても、頭皮の血行不良を起こしていると、髪の毛に必要な栄養素が行き渡りません。摂取した栄養素を効率的に髪の毛まで浸透させるためには、頭皮マッサージで血行促進させる方法が有効です。血液には酸素や栄養素を運搬する作用もあるため、頭皮マッサージを行うことにより血液の循環がよくなります。頭皮マッサージにより頭皮内に十分な栄養素が運ばれ、髪の毛の細胞にしっかりと届き、丈夫な髪の毛になるのです。

タイミングとしては、シャンプーをする前、シャンプー中がよいといえます。シャンプーの際のお湯によって、より血行が促進されることで、体が冷えた状態で行うよりも高い効果が期待できるためです。指の腹で頭皮を下から頭の上に向かって、つまみあげるようにマッサージをしましょう。マッサージをする際には、頭皮が傷つかないように爪を立てず、5本の指の腹で優しく行います。頭皮が傷つくと、雑菌の繁殖による毛穴詰まりを起こすため、注意が必要です。

髪の毛へのアプローチは体の中から!

髪の毛は、頭皮の外側からのアプローチだけではなく、内側からの影響も重要です。大切なことの1つとして、ストレスをためないこと、定期的にストレス解消をすることが挙げられ、頭皮の健康にもよい影響を及ぼします。髪の毛の成長には、女性ホルモンのバランスが深く関係しているため、ホルモンバランスが崩れると、髪の毛の成長を阻害する原因になってしまうのです。心と体とは深い関係性があり、ストレスを感じたりためこんだりすることで、自律神経やホルモンバランスを崩してしまいます。

ストレスによる自律神経の乱れで体が血行不良を起こし、頭皮にも十分な栄養が行き届かなくなるでしょう。栄養不足により、皮脂が過剰分泌され毛穴のつまりやひずみを引き起こすことがあるため、強い髪の毛が生えにくくなる可能性があります。また、ストレスがたまると、髪の毛を作る細胞の数が減少することもあるといわれているのです。長時間労働時には軽いストレッチをして気分をリフレッシュする、夜は十分な睡眠をとる、半身浴など簡単にできるストレス解消方法をためすなど、定期的にストレスを解消する方法を実践しましょう。

女性ホルモンの影響が重要

女性ホルモンは、強く丈夫な髪の毛に生長させるために必要であり、女性ホルモン自体は増やすことも可能です。ドキドキしたりワクワクしたりといった感情を体験することにより、ドーパミンが大量に分泌されます。ドーパミンを分泌する神経が、女性ホルモンのエストロゲンの分泌指令を出す視床下部を通過するため、エストロゲンの分泌によい影響があるといえるのです。
ドキドキ、ワクワクという体感を得るために、小説や映画、音楽を聴くなどの趣味を持つとよいでしょう。日常生活では、新しい出来事や体験をする場所へ積極的に出かけたり、挑戦したりすることでも、ドーパミンを分泌できるといわれています。ストレス解消もかねて、新しい体験をしに出かけるのもよいのではないでしょうか。

育毛剤を使用する際の注意点

育毛剤とは、細くなった髪の毛に使用すると、髪の毛のハリを取り戻す、成長をサポートするなどの効果が期待できる製品ですが、正しい使い方をすることが大切です。まず、成分を頭皮の奥まで浸透させるために、育毛剤をつける箇所に分け目を作ります。次に、各育毛剤ごとに設定されている適量を分け目にそって頭皮につけ、最後に自然乾燥させることがポイントです。
育毛剤をドライヤーで乾かすと、有効成分が蒸発して効果が薄くなってしまう可能性があるため、注意しましょう。育毛剤を使用しはじめて、すぐに髪の毛が強くなることは期待しないようにします。育毛剤は即効性のあるものではなく、髪の毛には生え変わる周期もあるためです。毎日、根気よく続け、数カ月ほど続けても全く変化がない場合には、使用している育毛剤を見直したほうがよいといえます。

髪の毛が細い人が注意すべき生活習慣

細い、柔らかい髪の毛の人が、日常生活の中でも意識をしたいポイントがあります。日々気をつけるべきことについて見ていきましょう。

睡眠をとる

睡眠中に、体内に蓄積した疲れを解消することによって、日中にダメージを受けた毛母細胞を修復する効果が期待できます。毛母細胞が修復されることで、強くて丈夫な髪の毛を目指すことも可能です。健康を維持するために有効な睡眠時間は人によって多少異なりますが、一般的には20~40代で6~7時間程度が適切であるといわれています。髪の毛の成長に影響する、通称成長ホルモンが多く分泌される時間帯は、入眠後30分~1時間と、1時間半~2時間の2回です。

レム睡眠と呼ばれる浅い眠りの段階で分泌される量は少なく、ノンレム睡眠という眠りの深い段階で多く分泌されます。レム睡眠とノンレム睡眠は一定時間で入れ替わり、交互に入れ替わる作用は起床までのあいだ続くことが特徴です。そのため、眠りについているあいだは成長ホルモンが分泌され続けます。時間帯としては、21時を目安に成長ホルモンが多く分泌されはじめ、23時~2時が最も分泌量が多くなることが特徴です。つまり、成長ホルモンの分泌量が多いのは就寝後1時間半前後と21時~2時の2つということになります。 2つのバランスを睡眠時間に上手に取り入れ、23時~24時半を目安に入眠できるよう意識しましょう。

また、十分な睡眠時間を確保しながら、良質な睡眠をとることも大切です。睡眠の質を向上させるためには、就寝する部屋は暗くすること、脳の興奮を抑制するために就寝前のスマートフォンやパソコンの操作、テレビ鑑賞を控えましょう。毎日入眠する時間が定まっておらず、夜間に睡眠とらないと、成長ホルモンの分泌量や体の修復にも影響を及ぼします。特に、社会人になると、仕事の都合や付き合いで深夜まで活動していたりと、生活リズムが崩れてしまいがちです。可能な限り規則正しい生活を心がけることで、体と頭皮の修復を促しましょう。

運動をする

運動が髪の毛の成長に有効だといわれる理由は、運動で血行が促進されるためです。運動といえどもたくさんの種類が存在していますが、特に髪の毛を太く丈夫にするために効果が期待できるものとして有酸素運動が挙げられます。最も取り入れやすい運動として、ジョギングやウォーキングがあり、ほかにもサイクリングや水泳も効果的です。ジョギングなどの有酸素運動は、軽めの運動を長時間に渡り行い、動くときには酸素が必要となります。運動をしているあいだは体の中に酸素を取り込んで、脂肪をエネルギーへ変換させることが特徴です。徐々にエネルギーへ変換させるという特徴から、基本的には一定時間継続することによって髪の毛への効果が期待できます。

有酸素運動が髪の毛の成長によいといえる最も大きな理由は、血行を促進する作用があるためです。血液の循環をよくすることによって、頭皮から髪の毛まで十分な栄養を届けられ、髪の毛の成長につながります。重力の影響をもあり、もともと頭皮は血行不良を起こしやすい部位のため、有酸素運動などを取り入れて血行促進させることは大切だといえるでしょう。また、ホルモンバランスを整える作用がある点も、有酸素運動に注目したいポイントです。有酸素運動を行うと、男性ホルモンの生成を抑える効果が期待できます。髪の毛を細く薄くする原因の1つである男性ホルモンのテストステロンが変換された、ジヒドロテストステロンが分泌されるのを予防できるのです。



さらに、有酸素運動をすることにはストレス発散効果もあります。体や心のストレスは、髪の毛の成長を左右するものの1つであり、丈夫な髪の毛を育てるためにはストレスを解消することも重要です。定期的に1日30分程度の適度な運動を心がけることで、頭皮の状態が改善され、丈夫な髪の毛が生えてくる可能性があります。有酸素運動にもさまざまな種類がありますが、どの運動を選択するのかは、自分の体力や道具を用意できるか、運動をする時間を確保できるかなど、条件により異なるでしょう。

髪の毛によい影響を与えるためには、無理をせずに自分に合う有酸素運動を継続して行うことが重要です。運動が苦手、体力がない人は、軽いジョギングやウォーキングから行います。髪の毛のためだけではなく、健康維持のために行うケースも多く、専用のシューズやウェアもたくさん販売されている点も魅力です。デザインが豊富で自分が気に入るウェアやシューズを購入できれば、運動する時間も楽しくなるのではないでしょうか。モチベーションもあがり、継続しやすくなります。日ごろ運動をしていない人は、有酸素運動に慣れるまでのあいだはウォーキングを行い、徐々にジョギングを行う機会を増やすと、体に負担がかかりにくいです。

自転車を所有しているのであれば、サイクリングもよいでしょう。自転車はサイクリング専用のものが最適ではありますが、シティサイクルであっても極端に遠出をしなければ適度に楽しめます。サイクリングをする際には、より有酸素運動の効果を得られるよう、坂道がある場所を選ぶことがポイントです。暑さが苦手であったり、汗をかくのが嫌だったりという場合には、水泳や水中ウォーキングを試しましょう。水泳は全身を使う運動であり、非常に効率的に有酸素運動を行えます。泳ぐことが苦手な人は、有酸素運動として水中ウォーキングでも十分な効果が期待でき、特に関節への負担も少なく、安全に運動できることが魅力です。

紫外線予防

頭皮にダメージを与える原因の1つとして、紫外線が挙げられます。紫外線は、健康な髪の毛を育てるために重要な役割を果たす、毛母細胞の機能を低下させる可能性があるため、しっかりと紫外線対策を行うことが大切です。また、ヘアカラーによるダメージも避けるべきだといえます。ヘアカラーは、髪の毛の内部に薬剤が浸透することによって髪の毛の色を変化させるものです。しかし、外側のキューティクルを剥がして内部へ薬剤を浸透させるため、髪の毛の表面は大きなダメージを受けます。

1度ダメージを受けてしまうと、剥がれたキューティクルの隙間から、内側にあるコルテックスが流れ出てしまう可能性が高いです。また、コルテックスが外部刺激を受けやすくもなります。そのため、ヘアカラーなどの直接的なダメージは、髪の毛が細くなる原因だといえるのです。頭皮や髪の毛へのダメージを極力抑えるためには、頻繁にヘアカラーを行うことは避けるべきでしょう。また、ヘアカラーと同様にパーマや縮毛矯正など、専用の薬剤を使用するヘアアレンジは控えるべきです。

髪の毛が細い人に適したシャンプーや育毛剤とは

細い、柔らかい髪の毛の人は、どのようなシャンプーやトリートメント、育毛剤を選ぶべきなのでしょうか。商品選びのポイントについて紹介します。

ノンシリコンシャンプー

髪の毛のハリやコシを引きあげるためには、ノンシリコンシャンプーを使用することが有効です。もともとシリコンは、シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメントなどに含まれています。髪の毛の表面であるキューティクルに付着して、髪の毛をコーティングする役割を果たすものです。髪の毛をコーティングすることで、指どおりを滑らかにしたり、きしみを抑えたりする効果が期待できます。ただし、シャンプーやリンスなどの洗い残しで頭皮に残ってしまうと、毛穴をふさいでしまうトラブルが懸念されることを理解しておきましょう。毛穴がふさがれることで、丈夫で太い髪の毛が育ちにくくなり、髪の毛が細くなる可能性があります。

また、毛穴をふさいで栄養分が行き渡らず頭皮が炎症やかゆみを起こし、皮膚を守るために皮脂を過剰分泌してしまい、より毛穴詰まりが悪化することもあるのです。髪の毛が生えてこなくなったり、細くなったり傷んだりといったトラブルだけではなく、生えている髪の毛が抜けてしまう原因にもなります。さらに、ヘアカラーやパーマをした直後にシリコンの配合されたトリートメントなどを使用することも避けましょう。

直後にトリートメントをすると指どおりを滑らかにして、髪の毛を保護する役割を果たすものの、内部に浸透した薬剤の成分を閉じ込めてしまうためです。ヘアカラーやパーマを行った直後は髪の毛のきしみなどが気になるものですが、一定期間はシャンプーのみをしようし、リンスやトリートメントは控えます。日常で使用するものについても、シリコンを配合してない、ノンシリコンシャンプーを試す方法が効果的だといえるでしょう。

PPT成分配合のシャンプー

PPT成分とは、天然由来のタンパク質加水分解物であるポリペプチドです。PPTは、タンパク質と同様にアミノ酸が連なって構成されるものであり、髪の毛の補修効果が期待できるトリートメント剤の役割をもった成分ともいわれています。髪の毛はタンパク質でできていますが、外部からのダメージを受けて失われたタンパク質は元に戻せません。しかし、タンパク質を極めて細かく分解したPPT成分を利用すれば、髪の毛に吸着するため、失われたタンパク質を補う効果が期待できます。つまり、丈夫な髪の毛への変化を目指すためには、PPT成分が配合されたトリートメントを使用する方法が有効です。

育毛剤の成分にも注目

育毛剤には、髪の毛が細くなる原因にもなる、頭皮の血行不良を防げる成分が配合されている育毛剤を選ぶことが大切です。植物に含まれる成分や化合物には、血行を促進する作用があるものもあります。例えば、センブリと呼ばれるリンドウ科の植物から抽出されるセンブリエキス、朝鮮ニンジンから抽出できるニンジンエキス、ショウガの根から抽出するショウキョウチンキなどです。これらは植物性の成分であり、血行不良を予防する効果が期待できます。髪の毛の健康のためには、植物成分配合で髪の毛や頭皮に優しく、加えて血行促進効果が期待できる育毛剤であるかに注目して選びましょう。

髪のボリュームを出すアレンジとシャンプー方法

細い、柔らかい髪の毛にボリュームがあるように演出する方法として、シャンプーからアレンジまでを紹介します。

シャンプー方法

頭皮に洗い残しがあり、毛穴にシャンプーの成分が詰まってしまうと、太く強い髪の毛が生えにくくなりますそして、毛穴詰まりによりべたつきが出てしまい、トップにボリュームが出にくくなるため、髪の毛そのものよりも頭皮をしっかりと洗うように意識することが大切です。根元からふんわりと仕上げるためには、シャンプーの方法も工夫します。まず、シャンプー前にはしっかりとブラッシングをして、汚れやホコリなどを取り除いておきましょう。ブラッシングは髪の毛の表面を傷めないように、毛先から中間程にかけてゆっくりと行います。水では皮脂汚れが落ちにくいため、温かいお湯を使用して頭皮や髪の毛を濡らすことがポイントです。シャンプーをする際には、髪の毛だけを洗わず、指の腹で優しく頭皮を揉むようにして洗います。

髪の毛を乾かす方法

髪の毛の乾かしかたによって、細い、柔らかい髪の毛であっても、ふんわりとボリュームアップさせることが可能です。ボリュームを出すためには、正しいドライヤーの方法を知っておく必要があります。髪の毛は、濡れたままで長時間放置していると水分が蒸発して髪の毛が傷んでしまう原因にもなるため、注意が必要です。また、雑菌も繁殖しやすくなり、髪の毛や地肌にも悪影響を及ぼします。洗髪後は髪の毛を絞り、すぐにタオルドライを行うことで乾きやすくすることがポイントです。長時間ドライヤーをあてずに、ダメージを受けることを防止し、髪の毛を痛みにくくします。

ドライヤーをあてるときは髪の毛に近づけすぎないように意識して、内側から外側へと乾かし、最後に毛先を乾かしましょう。髪の毛の流れに逆らってドライヤーをあてることにより、髪の毛のなかに空気が入り、根本が立ちあがるためボリュームアップさせる効果が期待できます。

ヘアアレンジ方法

髪の毛が細い人や柔らかい人は、ヘアアレンジヘアで地肌が目立たないようにして、ボリュームを出す方法が有効です。そこで、3つのヘアアレンジを紹介します。1つ目は、分け目を変えるアレンジです。例えば、センター分けをしている場合は、少しづつ左右どちらかに分け目をずらすと、地肌が目立つことを予防できます。同じ分け目にしていると、紫外線や乾燥などの影響を受け、分け目が目立つ原因にもなるのです。そのため、ボリュームアップを目的とする以外にも、定期的に分け目を変えるとよいでしょう。

2つ目は、前髪を流す場合、分け目を平行にまっすぐ取るのではなく、頭頂部から分け目を斜めに取るようにするアレンジです。正面から分けると、分け目がはっきりしてしまうことでボリュームのなさが目立ってしまいます。3つ目は、ポニーテールなどアップスタイルにして、後頭部を立ちあげるアレンジです。頭頂部から、こぶし1つ後ろを目安の位置として、ホットカーラーや小手を使用してボリュームを出したり、アップスタイルにするとよいでしょう。そのほかにも、分け目を作らない、前髪を厚くしてボリュームがあるように見せる、ショートカットにするなど、さまざまな方法があります。

髪質を変化させるなら生活習慣を改善しよう

生まれつき髪の毛が細い、柔らかい髪の毛の場合、太くて強く硬い髪の毛に変化させることは容易ではありません。しかし、髪の毛の悩みは人それぞれ異なるため、自分の髪質を活かしたヘアスタイルをすることで、悩みを解消できる人もいるでしょう。また、規則正しい生活を心がけてコシのある丈夫な髪の毛を目指すことも大切です。自分の悩みに合わせたヘアケア商品選びも重要であり、育毛剤などを使用してみる方法もあります。悩みに適した育毛剤を探し、生活習慣の改善やヘアアレンジと同時に、生活の中に取り入れてみるのもよいでしょう。


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