クレステッドゲッコーの飼育において、「隠れ家は必要ない、なぜならそれが人に慣れるのを妨げるから」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、クレステッドゲッコーにはシェルターが必要な理由があります。
本記事では、クレステッドゲッコーのシェルターの必要性、おすすめのシェルターを紹介します。
クレステッドゲッコーに隠れ家は必要か?
クレステッドゲッコーには隠れ家が必要か?隠れ家の役割は「休息」
クレステッドゲッコーを飼うことを考えていてインターネットを検索すると、「隠れ家」というアイテムに必ず出会います。
この隠れ家はクレステッドゲッコーのための「隠れ場所」です。
クレステッドゲッコーだけでなく、動物は常に休む場所を探しています。
見知らぬケージに入れられ、不慣れな環境に慣れなければならないクレステッドゲッコーにとって、他人の目の届かない隠れ家は休息の場と言えます。
なかには「隠れ家は絶対に必要なのか?」や「人に慣れるために隠れ家は必要ない」と言います。
しかし、もしあなたが飼っているクレステッドゲッコーが特に神経質であれば、人に慣れるために隠れ家を除外すると、クレステッドゲッコーに大きなストレスを与えるだけです。
クレステッドゲッコーを引き取った日や、人に慣れるまでの間、隠れ家に入りたがることが多いですが、一旦人に慣れれば、飼い主がいても自然に隠れ家から出てきます。
急がず、クレステッドゲッコーが自然に人に慣れるのを待ちましょう。
クレステッドゲッコーにおすすめのシェルター
価格が手ごろで、デザインもシンプルなシェルターです。
少し変わったデザインの物を使いたい方には、こちらがおすすめです。
クレステッドゲッコーの隠れ家の他の役割は?
前述のように、隠れ家の主な役割は「休息」ですが、他にもさまざまな役割があります。
脱皮の手助け
クレステッドゲッコーは成長するにつれて定期的に脱皮をします。
成体になっても、体を清潔に保つために定期的に脱皮します。
脱皮の方法はクレステッドゲッコーによって異なりますが、クレステッドゲッコーのようなヤモリ類は、口で皮膚を引っ張りながら脱皮します。
脱皮時には、隠れ家やケージ内の流木に体を擦りつけるため、隠れ家があると脱皮を助けます。
湿度の維持
クレステッドゲッコーを飼う場合、湿度を約60%に保つのが理想的です。
野生では、寝るときに乾燥しないように暗くて湿った巣穴を選び、好きな湿度のある場所で日中を過ごします。
そのため、隠れ家の湿度を適度に保てれば、ケージ内に湿ったエリアを作ることができ、クレステッドゲッコーは好きな湿度の場所を選ぶことができます。
卵を産む場所になる
飼っている個体がメスであれば、卵を産む可能性があります。
生まれてから一度もオスと交尾していなければ、卵は100%未受精です。
しかし、クレステッドゲッコーが未受精の卵を産むことは、ヒトの女性の月経に似ていると言われています。
卵を産む際には、未受精でも受精でも、隠れられる場所で産むことが多いため、隠れ家が必要です。
クレステッドゲッコーの隠れ家の選び方と配置の注意点
基本的には、ケージ内の適切な場所に隠れ家を配置できますが、いくつかの注意点があります。
ここでは、隠れ家の選び方と配置の注意点を紹介します。
サイズに注意
クレステッドゲッコーは小さくて暗い場所を好む傾向がありますが、あまりにも小さくて体が入らないのは良くありません。
また、内部が広くても、入口が狭すぎるのも良くありません。
入口は適切なサイズである必要があります。
配置
クレステッドゲッコーは壁にくっついて動くので、隠れ家は高い位置に配置するのが良いでしょう。
もし底にパネルヒーターを使って温めている場合は、独立型の隠れ家をパネルヒーターの上に置かないでください。
隠れ家をパネルヒーターの上に置くと湿度が上がるメリットがありますが、隠れ家の中の温度が高くなりすぎる可能性があります。
隠れ家が落ちないように注意
隠れ家を置くと、ケージ内のレイアウトが自然な見た目を失ってしまいます。
そのため、一部の飼い主は流木や石を隠れ家の代わりに使います。
しかし、自分で隠れ家を作る場合や高い位置に置く場合は、落ちたり崩れたりしないように注意しましょう。
クレステッドゲッコーが怪我をしたり、最悪の場合、圧死する可能性があります。
たとえ怪我をしなくても、クレステッドゲッコーはストレスや衝撃によって尾を脱落させる特性があります。
脱落自体は致命的ではありませんが、痛そうでかわいそうに見え、傷が菌に感染する可能性があります。
そのため、隠れ家が崩れないように注意しましょう。
隠れ家の湿度に注意
最近販売されている隠れ家は非常に可愛いものが多いですが、よく見ると、その構造や素材が湿度を維持するのに適しているか確認しましょう。
湿度はクレステッドゲッコーにとって非常に重要なため、湿度をうまく維持できる隠れ家を選ぶことが大切です。
使用したい隠れ家が湿度を保つのに適していない場合は、ウェットシェルターで湿度を維持し、クレステッドゲッコーにとって快適な空間を作ることができます。
クレステッドゲッコーのシェルターや隠れ家を作ろう
クレステッドゲッコーを人に慣れさせるために急いで隠れ家を取り除くと、ただストレスを与えるだけです。
人と同様に、ストレスはクレステッドゲッコーにとって良くなく、ストレスのせいで病気になったり食べなくなったりすることがあります。
飼い主は、クレステッドゲッコーが自分のペースで環境に慣れるのを待つことが重要です。
ストレスを軽減するためには、必ずクレステッドゲッコーのためにシェルターや隠れ家を入れましょう。