内装工事をスムーズに終わらせるためには、全体的な流れをきちんと把握しておく必要があります。
どのような点に気をつけるべきかを解説します。
スケジュールのチェックと予算決定
内装工事は開業の最終工程となるので、スムーズに進めて開業に影響が出ないように意識しておく必要があります。
予定日に開業するためには、全体的なスケジュールを把握しておくことが大切である。内装工事は大きく分けて「計画段階」と「工事段階」があります。
計画を立てるまでに2カ月程度、実際の工事で1~2カ月程度の時間を必要とするため、開業予定日の3~4カ月前までには業者に依頼します。
計画を立てる前に予算を決めておくことが大切だと言えるでしょう。予算の上限額に幅を持たせることによって、業者から柔軟な提案を受けやすくなるためです。
内装工事の手順を知ろう
内装工事の手順を押さえて無駄をなくしましょう。
内装工事に必要となる期間は、店舗の規模や用途、物件の状況によって異なるため、工事の手順を踏まえたうえで全体的な流れを押さえておく必要があります。
工事のおおまかな順番としては、給排水設備工事→内装下地工事→電気設備工事→内装仕上工事→各種点検・引き渡しです。
工事を業者に任せきりにしてしまわずに、時間を見つけてオーナー自身が現場に足を運んで、進捗状況をチェックしていくと良いでしょう。
工事業者の選び方
工事を依頼する業者を選ぶときのポイントは、初めから1社に絞らずに複数の業者から見積書をとって、相見積もりを行うと良いでしょう。
同じ工事内容であっても、業者によって得意分野が異なるため、全体的な工事費にも差があります。
単に工事費が安い業者だけを選ぼうとせずに、過去の実績や技術力、提案力などを含めて総合的に判断していく必要があるのです。
竣工検査で修正しよう
工事の竣工検査では、気になる部分を修正してもらうことが大事です。
内装工事が完了したら、内装工事業者と一緒に竣工検査を行う必要があります。
この段階では大きな変更や修正はできないものの、塗装の剥がれやクロスの浮きなどが見つかれば、すぐに業者に伝えて該当箇所を修正してもらいます。
修正後に問題がなければ工事費の残額を支払い、引き渡しとなります。
特に設備まわりのチェックは入念に行って、保健所や消防署の検査に支障が出ないようにしておくことが大切です。
内装工事の流れをしっかり理解しよう
内装工事を行うときには、全体的な流れを理解しておくことによって、時間や金銭的な無駄をなくすことができるでしょう。