【ホームヘルパー監修】介護のイライラに限界!嫁に押し付け・・・|改善して気持ちを楽にする方法

【ホームヘルパー監修】介護のイライラに限界!嫁に押し付け・・・|改善して気持ちを楽にする方法

身近な人の介護に「もう限界」「嫁に押し付けて家族は知らんぷり」と、強いストレスを感じている人は多いはず。

つらい現状を改善するためには、専門家に相談したり、高齢者支援サービスを利用したりすることが有効です。

また、時々リフレッシュする時間を設けることも大切です。

今回は、介護の辛い状況を改善する方法、イライラやストレスを解消する方法、介護に必要な心構えについて解説します。

監修者:まみ

ホームヘルパー2級(訪問介護員2級養成研修課程修了)。
訪問・デイサービス・介護施設を見てきた経験あり。
家族の介護経験も活かして記事を作ります。

介護のイライラが限界!辛い状況を改善するには

親や身近な人を介護している人の中には、精神的にも肉体的にも限界を感じている人もいるのではないでしょうか。

ここでは、介護の辛い状況を改善する方法について説明します。

専門家に相談する

ケアマネジャーや地域包括支援センター、主治医などの専門家に相談することは、辛い状況を改善するために効果的です。

特にケアマネジャーは介護に関する専門的な知識が豊富で、介護状況に応じてケアプランを調整してくれるので、身近な人には話しにくいことも伝えやすくなります。

専門家に相談することで、アドバイスをもらえるだけでなく、介護による孤立を防ぐこともできます。



介護知識の習得

介護の知識を身につけることで、介護者自身も排泄介助やおむつ交換がスムーズにできるようになります。

介護がスムーズにできれば、要介護者も安心し、信頼関係も築きやすくなります。

自治体によっては家族向けの介護教室を開催しているところもあるため、興味のある方はぜひ調べてみてください。

高齢者支援サービスを活用する

介護サービスなどの高齢者支援サービスを活用することも、精神的・肉体的負担の軽減に効果的です。

例えば、義母や義父の介護を嫁に押し付けているなどでイライラが限界に達している方は、支援サービスを利用することも検討しましょう。

在宅介護で利用できる代表的な高齢者支援サービスには、訪問介護、デイサービス、ショートステイなどがあります。

ケアマネジャーに相談し、専門家に任せる部分と家族に任せる部分を決めておくのが賢明です。

また、全額自己負担になりますが、公的介護保険外のサービスが役立つ場合もあります。

要介護認定を受けていなくても利用でき、サービス内容も多岐にわたります。

施設への入所を検討する

要介護者が施設に入所することで、介護者自身の疲労やストレスが軽減されます。

在宅での介護に限界を感じたり、疲弊していて介護を続けられないと感じたら、ぜひご検討ください。

施設に入所することで、要介護者の状態が安定するケースもあります。

物理的な距離を置くことで、良好な関係を維持できる場合もあります。

要介護度や要介護者の状態によって入所できる施設は異なります。

必要ないと思っていても、いざというときのために、今のうちから介護施設について調べ、情報を集めておくことが大切です。



介護のイライラが限界に達したときに気持ちを楽にする方法

介護は、次に何が起こるのか、いつまで続くのかわからず、暗闇の中を手探りで歩いているような、見えないトンネルの中を歩いているような気分になることがあります。

ここでは、介護する人の心を和らげる4つのルールを紹介します。

介護に正解はないことを理解する

介護の程度や症状は千差万別です。

介護する側もされる側も、自分らしくいられる介護が一番です。

他人の状態や環境を比べても解決にはつながらありません。

介護に正解はありません。

症状や進行は、介護者の介護の仕方によって大きく左右されたり、評価されたりすることはありません。

離れる

まずは自分自身のメンテナンス、ケアに専念することが大切です。

介護者が介護のすべてを一人で抱え込んでしまうケースは少なくありません。

一人ですべてを抱え込むことは不可能です。

体力が落ちれば介護を続けられなくなり、お互いにとって良くない結果を招きます。

一人で無理をしない工夫が大切です。

自分のストレスに気づき、愚痴をこぼす

何事にも興味が持てない、疲れやだるさを感じる、気分が落ち込むなどの症状がある場合は、正直に 「ストレスが溜まっている 」と自覚しましょう。

自覚があれば、早めに気分転換やストレス発散の方法を見つけ、対処できます。

自分の生活を犠牲にして介護をしているのであれば、不満があるのは当然です。

実は、時には愚痴や不満を「吐き出す」ことも、介護におけるメンタルケアとしてとても大切なことなのです。

ゴールは近いと考える

介護生活は症状によって変化します。

徘徊する人でも歩行が困難になれば症状はなくなります。

妄想や幻覚、暴言などの症状もいずれ変化します。

どんな症状であっても、やがてゴールにたどり着き、次のステップに進みます。

目の前にあるのは不安や苦しみですが、次のステップに進んだときに笑顔でいられるように、「この状況はいつまでも続かない」と前向きに考えてみてください。



介護者として少し頑張りすぎない

頑張りすぎはイライラの元。

自分を大切にすることを忘れずに、ストレスが溜まっていると感じたら、自分にご褒美をあげましょう。

気晴らしやリラックスは、毎日に笑顔をもたらします。

ストレスが蓄積すれば、次のストレスの元になります。

介護は日常生活の一部です。

完璧な日常がないように、完璧な介護生活もありません。

少し肩の力を抜いて見方を変えれば、介護から得られるものがたくさんあることに気づくはずです。

介護のイライラが限界に達する前に、専門家に相談したり、施設に入所させることも検討しましょう。

特に認知症の人の介護は心身ともに疲れるので、一人で抱え込まないことが大切です。

経済的な負担を親族と話し合ったり、ケアマネジャーに相談することで解決につながることもあります。



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