【ホームヘルパー監修】介護用エプロンの選び方|食事の介助の負担を減らすおすすめエプロン

【ホームヘルパー監修】介護用エプロンの選び方|食事の介助の負担を減らすおすすめエプロン

エプロンは、介護に必要なアイテムのひとつです。

介護者は食事や入浴、排泄の際にエプロンを着用しますが、赤ちゃん用のスタイや小さな子ども用のエプロンを着用するように、要介護者用の食事用エプロンもあります。

食事中に食べ物がテーブルや床に落ちるのを防いだり、食事中の衣服が汚れるのを防いだりするために、大きなものやポケット付きのものなど、さまざまなタイプがあります。

そこで、どのような場合にエプロンを着用するのが適切なのか、どのような種類があるのかを紹介します。

監修者:まみ

ホームヘルパー2級(訪問介護員2級養成研修課程修了)。
訪問・デイサービス・介護施設を見てきた経験あり。
家族の介護経験も活かして記事を作ります。

介護用食事エプロンを使用する場合

介護が必要な時にエプロンを着用する必要はありませんが、介護が必要になるにつれて、エプロンを着用する必要が出てきます。

介護が必要なときにエプロンを着用する必要はないが、体力が低下すると箸やスプーン、フォークなどをしっかりと手で持つことができなくなります。

自分で食べたくても、握力が弱いとどうしても食べ物をこぼしてしまいます。

また、噛む力が弱いと、食べ物を口に入れたときにこぼしてしまう。

自分の意思に反して不用意に食べ物をこぼすことは、介護する側もされる側も憂鬱になりやすく、その結果、食欲が落ちてしまっては本末転倒です。

このようなサインは、エプロンを使う良い機会です。

食べこぼしで衣服や寝具、床やテーブルが汚れるのを防ぐためにも、食事用エプロンの着用をおすすめします。

箸やフォーク、スプーンを自分で持つ力が弱くなり、食べこぼしが多くなった。



食事の介助が必要になる

一方、エプロンをつけることに抵抗がある場合もあります。

おむつもそうですが、今まで自分で食事ができていたのに、エプロンをつけなければならない、さらには食事の介助が必要になるという気持ちは、介護を受けている人にしかわからないものです。

そんな気持ちを和らげるためには、食事のおいしさや楽しさを体験してもらうための工夫が必要かもしれません。

例えば、旬の食材が好まれたり、ヨーグルトや茶碗蒸し、プリンなど栄養価が高く消化の良いものが好まれたり……。

家族で一緒に食事をする機会を持つのもいいことです。

シーン別お食事エプロンの選び方

大人用の食事用エプロンは、大きく分けて2種類あります。


1つ目のタイプは、軽くて水はねしにくい外食用のもの。

衣服への水はねを気にせず食事を楽しむために使います。

外で持ち歩くものなので、便利でコンパクト、持ち運びしやすく、おしゃれで、使う人の好みに合ったデザインのものを選ぶとよいでしょう。

使い捨てタイプには、紙や不織布の裏面にポリエチレンを使用して水分が染み込みにくくなっているものや、前面におしゃれなプリントが施されているものなどがあります。

また、洗って再利用できる布製エプロンは、小さくたたんで持ち運びやすく、色や柄も豊富で服装に合わせやすく、洗濯機で洗えるなどお手入れも簡単です。


2つ目のタイプは、何らかの障害があり介助が必要な人向け。

本格的な介護の現場で、何らかの障がいがあり、入院中で座って食事ができない、病気や後遺症で食べこぼしがある人向けの食事用エプロンです。

液体や固形物がこぼれても対応できるポケット付きタイプ、吸水性に優れたタオルタイプ、洗濯しやすいナイロンタイプなど、さまざまなタイプがあります。

それぞれの症状に合わせて機能性の高い食事用エプロンを選ぶことで、着替えや掃除の手間が省けます。

それぞれの症状に合った機能性を持った食事用エプロンを選ぶことで、食後の着替えや床の掃除が不要になり、忙しい介護者の負担を減らすことができます。

自分で食事ができない人


1日3食の食事介助があまりに大変だと、介助者のストレスになるので、介助者の負担を軽減する機能のあるエプロンを選びましょう。

食後の着替えや床掃除から解放されるだけでも負担は大きく軽減されます。

ただし、介護を受ける本人がエプロンの着用を嫌がる場合は、食事用エプロンが子ども用というイメージがあるため、恥ずかしいと感じる人が多いケースもあります。

子どもっぽくなりすぎないデザインや柄を選び、本人の希望やこだわりがあれば、できるだけ納得できるものを選びましょう。

自分で食事できる人向けの介護用エプロン

では、自分で食事ができる人には、どのような介護食エプロンがおすすめなのでしょうか。

まず、毎日の食事を少しでも楽しんでもらうためには、本人が嫌がらないものを選ぶことがとても大切です。

認知に問題がある人が、洋服のようなきれいな色のエプロンを着用していると、なるべく汚さずに食べようとし、食べこぼしも少ないというデータがあるようです。

その上で、必要な機能を備えた食事用エプロンを選ぶようにしましょう。

●食事用エプロンは、液体をこぼしても服が濡れないように加工されているもの
●固形物が落ちても大丈夫なポケット付きの食事用エプロン
●床を汚したくない場合は、吸湿性がよくポケットのある食事用エプロンを使う
●着脱しやすいファスナー付きで、首回りのサイズが調節できる食事用エプロン
●洗濯機で洗えて乾燥機で乾かせる便利な食事用エプロン

用途や年齢、汚れの程度などによって必要なアイテムは異なります。


軽くカバーしたいだけなのか、しっかりカバーしたいのか、どんなシーンで使いたいのか、様々なサイズ、素材、デザインの中から適切なものを選んで便利に使用しましょう。

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