クレステッドゲッコーの卵のカビの発生を防ぐためにはどのような対策ができるでしょうか?
この記事では、クレステッドゲッコーの卵にカビが生える原因と、卵の温度管理や予防策を解説します。
クレステッドゲッコーの卵にカビが生える原因
クレステッドゲッコーの卵は、産卵後すぐに孵卵床(インキュベーションベッド)に置かれます。
その際、孵卵床の温度は約30°C、湿度は80~90%で、これはカビや細菌が繁殖しやすい環境です。
クレステッドゲッコーの卵は主に炭酸カルシウムで構成されており、鳥の卵のような硬い殻ではなく、弾力のある半透膜で覆われています。
この半透膜は周囲の湿度を吸収するため、孵化には湿度が非常に重要です。
湿度が不足すると、卵が正常に発達せず、孵化できなくなることもあります。
適切な湿度を保っている限り、カビの発生はそれほど心配する必要はありません。
夏場は、孵卵床の容器が少し大きめであっても、全体の温度を30°C前後に維持できるため、適切な換気が確保されるでしょう。
ただし、温度が高すぎると、孵化する個体が奇形になるリスクが高まることがあるため注意が必要です。
クレステッドゲッコーの卵にカビが生えたときの対処法
もし卵にカビが生えた場合は、優しくティッシュで拭き取るか、ブラシで軽くこする程度で十分です。
また、カビが発生しにくい床材(例:ハッチライトなど)を使用すると、管理がしやすくなります。
カビ対策よりも重要なこと
カビについて過度に心配する必要はありません。
最も重要なのは、卵の発育に最適な温度と湿度を保つことです。
通常、クレステッドゲッコーの卵は1〜2ヶ月ほどで孵化しますが、その期間中は卵を慎重に観察し、あまり神経質にならずに様子を見守ることが大切です。
孵化が近づくと卵は大きく膨らみます。
これは卵が正常に発育している証拠です。
もし孵卵床が乾燥しているようであれば、スプレーボトルなどで水分を補給しますが、卵に直接水がかからないように注意しましょう。
クレステッドゲッコーの卵をよく観察しよう
「カビ」と聞くと焦って「何かしなければ」と思うかもしれませんが、カビは卵の孵化にそれほど影響しないことが多いので、軽く拭き取る程度で大丈夫です。
毎日卵をよく観察し、順調に発育しているかを確認して、健康なベビーが生まれるようにしましょう。
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