デジタルイラストを描くことは、従来のアナログイラストと比べて、便利さや効率の面で大きなメリットがあります。
しかし、デジタルイラストを始めるには、いくつかの機材やソフトウェアが必要です。
これからデジタルイラストを描こうと考えている人に向けて、どんな道具が必要なのか、またそれぞれの選び方について解説していきます。
必須アイテム：ペンタブレットまたは液晶タブレット
デジタルイラストを描くために最も重要なのは、ペンタブレットまたは液晶タブレットです。
ペンタブレットは、画面を見ながら手元でペンを使って描くタイプのツールで、一般的に安価で手に入ります。
一方、液晶タブレットは画面に直接描くことができるタイプで、ペンタブレットよりも高価ですが、より自然な描き心地が特徴です。
液晶タブレットの代表例としては、Wacomの「Cintiq」や、Huionの「Kamvas」などがあります。
ペンタブレットでは、Wacomの「Intuos」や、XP-Penの「Deco」シリーズが人気です。
どちらを選ぶかは予算や使い勝手によりますが、初めての人にはペンタブレットから始めるのが良いかもしれません。
どちらにしても、描きやすさや精度にこだわることが大切です。
必須ソフトウェア：デジタル絵画ソフト
次に必要なのは、デジタル絵を描くためのソフトウェアです。
最近では、無料で使えるソフトも増えており、選択肢が広がっています。
有名なものでは、Adobe PhotoshopやClip Studio Paintが挙げられます。
Adobe Photoshopは、イラストだけでなく、写真編集やデザイン作業にも対応しており、非常に多機能で人気があります。
一方、Clip Studio Paintは、特にマンガやイラストを描くことに特化したソフトで、ペンやブラシの使い心地が非常に良いと評判です。
また、無料のソフトウェアとしては、KritaやMediBang Paintなどもあります。
これらは初心者でも扱いやすく、基本的な機能はしっかりと備わっているため、まずは無料のソフトで試してみるのも良いでしょう。
自分の作業スタイルや描きたい作品に合ったソフトを選ぶことが、デジタルイラストを快適に描くための鍵です。
必須アイテム：高性能なパソコン
デジタルイラストを描くためには、ある程度の性能を持ったパソコンも必要です。
特に、液晶タブレットや高解像度の作品を作成する場合、処理能力が求められます。
最低でも、4GB以上のメモリと、快適に動作するグラフィックボードが必要です。
また、パソコンの種類も重要です。
Windowsを使用する場合、スペックの高いデスクトップPCやノートPCを選びましょう。
Macユーザーであれば、MacBook ProやiMacなど、高性能な機種が推奨されます。
デジタルイラストは、特に大きなファイルを扱うため、パソコンの処理速度が遅いと作業がストレスになりますので、性能に妥協せず、快適に作業できる機材を選びましょう。
便利アイテム：ショートカットキーやカスタマイズ可能なツール
デジタルイラストを効率よく描くためには、ショートカットキーやカスタマイズ可能なツールを活用することが大切です。
多くのソフトウェアでは、よく使う機能をショートカットキーに登録できるため、作業のスピードが格段にアップします。
特に、レイヤー操作やペンツールの切り替え、ズームなどの頻繁に使用する機能は、ショートカットキーを設定しておくと便利です。
また、ペンタブレットには、ペンのボタンやタブレットのボタンにショートカットを割り当てることができるモデルもあります。
これにより、作業中にマウスを使わずにペンだけで操作を完結させることができ、作業効率が大きく向上します。
追加アイテム：バックアップ用ストレージ
デジタルイラストは、データがすべてです。
作品が完成するまでの過程で、データが破損したり、誤って削除してしまうリスクもあるため、バックアップ用のストレージを確保することが重要です。
外付けハードディスクやクラウドストレージを利用して、定期的にデータのバックアップを取っておきましょう。
特に、大きなファイルを扱う場合は、保存先のストレージ容量も重要です。
作業をしていると、どんどんファイルが大きくなり、パソコンのストレージが圧迫されることがあります。
定期的なバックアップを取ることで、大切な作品を守ることができます。
まとめ
デジタルイラストを描くためには、ペンタブレットや液晶タブレット、デジタル絵画ソフト、高性能なパソコン、ショートカットキー、バックアップ用ストレージなど、さまざまな道具が必要です。
これらのツールをうまく活用することで、作業が効率化され、より高品質なイラストを描くことができるようになります。
自分のスタイルや作業環境に合わせて、最適なツールを選び、快適にデジタルイラストを楽しんでください。
