イエアメガエルのレッドレッグ症候群(赤肢病)とは、最近によって引き起こされる病気です。
どのような症状があらわれるのかや、治療法、対処法を紹介します。
イエアメガエルのレッドレッグ症候群(赤肢病)
イエアメガエルの身体が赤く見える場合、レッドレッグ症候群の可能性があります。
大腿部、腹部、喉、指の皮膚がうっ血(血管の拡張)により赤く見えることが特徴です。
症状が悪化すると、潰瘍、出血、壊死が起こり、皮膚がはがれ、指の骨が突出し、指自体が脱落することもあります。
また、イエアメガエルの体重が減り、無気力になり、顔色が悪くなり、腫れて血を吐くこともあります。
最後には痙攣を起こし、昏睡状態に陥り、死に至ります。
イエアメガエルのレッドレッグ症候群(赤肢病)の原因
レッドレッグ症候群は飼育下のイエアメガエルによく見られる病気です。
しかし、野生のイエアメガエルではほとんど報告されていません。
つまり、この病気は不適切な飼育(その結果、免疫系が弱くなる)によって引き起こされます。
アエロモナス菌に感染した症例はよく知られていますが、同様の症状は他のさまざまな細菌によっても引き起こされます。
レッドレッグ症候群を含む細菌感染症は、一度に一種類の細菌が感染するとは限りません。
複数の菌が同時に感染したり、免疫力で抑えられていた菌が魚の体力低下に乗じて一気に勢力を広げたりします。
すると、イエアメガエルの体力はさらに低下し、他の細菌が次々と現れれます。
すぐに治療を行わないと、手遅れになることもあります。
イエアメガエルのレッドレッグ症候群(赤肢病)の治療
レッドレッグ症候群になったイエアメガエルをそのままにしておくと、細菌が繁殖する温床となり、水槽内が細菌汚染されてしまいます。
そうなると、一緒に飼育している他の健康なイエアメガエルも、自分の免疫力で病気を撃退することができなくなり、感染してしまいます。
このような感染の拡大を防ぐためには、感染したイエアメガエルは速やかに隔離して飼育する必要があります。
また、イエアメガエルを触った後は必ず手を洗い、汚れた手で他の魚を触らないようにしましょう。
イエアメガエルがレッドレッグ症候群(赤肢病)を防ぐ方法
飼育ケージ内の湿度が高くなり、床材などに雑菌が繁殖するとレッドレッグ症候群(赤肢病)になるリスクも高くなります。
ケージ内の雑菌繁殖を防ぐために、湿度と温度を適切に保ちつつ、ケージ内の清掃を徹底するなど清潔にすることが非常に重要です。
⇒⇒【こちらの記事もオススメ】
イエアメガエルがずっと水の中に居ても大丈夫?水深やお手入れ方法
イエアメガエルにおすすめの床材は?赤玉土/ミズゴケ/腐葉土
イエアメガエルのレッドレッグ症候群は防げる
イエアメガエルのレッドレッグ症候群を引き起こさないためには、雑菌の繁殖を防いで免疫力が下がらないようにすることが大切です。
また、万が一レッドレッグ症候群になった場合は様子を見ず、早めに診断や治療を受けましょう。