イエアメガエルのくる病の症状や治療法|予防法と必要な飼育用品

イエアメガエルのくる病の症状や治療法|予防法と必要な飼育用品

くる病はカルシウムやビタミンD3が不足することで骨が柔らかくなり、様々な症状が現れる病気です。

かわいいイエアメガエルがくる病で苦しんでいる姿は見たくないですよね。

今回は、イエアメガエルのくる病の原因、症状、治療法、予防法について徹底解説します。


イエアメガエルのくる病とは?

くる病とは、カルシウムやビタミンD3が不足して骨が柔らかくなり、様々な症状が現れる病気です。

正式名称は代謝性骨疾患といい、爬虫類や両生類に多く見られます。

カエルがカルシウムの吸収に必要なビタミンD3を生成するには紫外線が必要です。

しかし、飼育環境で紫外線が不足するとビタミンD3が生成されず、カルシウムの吸収が阻害されます。

カルシウムとビタミンD3が不足すると、骨の形成に必要な材料が不足し、骨が軟らかくなります。

イエアメガエルのくる病の原因

カエルのくる病の主な原因は以下の通りです。

カルシウム不足:餌に含まれるカルシウムが不足していたり、カルシウムのサプリメントを与えていない場合に起こる
ビタミンD3欠乏症:紫外線不足によりビタミンD3が生成されない場合に起こる。

リンの過剰摂取:食物に含まれるリンが多すぎると、カルシウムの吸収が阻害される
運動不足:運動不足は骨に負担をかけ、骨を弱くする

これらの原因が重なると、くる病になる可能性が高くなります。


イエアメガエルのくる病の症状

イエアメガエルのくる病の症状は病期によって異なります。

外見の変化

骨の変形: 背骨が曲がったり、手足が変形する

口の変形: 口を閉じることができなくなり、歯が変形する

不完全な脱皮: 脱皮がうまくいかず、古い皮膚が残ることがある

行動の変化

食欲不振: 食べなくなったり、食べてもすぐに吐いてしまったりする

運動障害: 歩行困難や後ろ足を引きずるなどの症状が見られる

無気力:いつもより動きが鈍く、じっとして動かないことが多い

これらの症状に加えて、さまざまな症状が現れることがあります。

かわいいイエアメガエルに何か異常を感じたら、できるだけ早く獣医師に相談することが大切です。

くる病は進行が早い病気なので、早期発見・早期治療が大切です。

異常に気づいたら、すぐに獣医師に相談しましょう。

イエアメガエルのくる病の治療

イエアメガエルのくる病の治療は症状の進行度によって異なります。

獣医師による治療

症状が進行している場合は、獣医師による治療が必要です。

カルシウム製剤の投与: 注射や経口投与によってカルシウムを直接体内に補充する
ビタミンD3製剤の投与: ビタミンD3は注射または経口投与により直接体内に補充
紫外線照射:紫外線を人工的に照射する
理学療法: 骨や筋肉の機能を回復させるために、運動療法や理学療法を行う

獣医師はカエルの状態に応じて適切な治療法を選択します。

自宅での治療

症状が軽い場合は、自宅での治療も可能です。

カルシウムのサプリメントを与える: カルシウム剤を餌に混ぜる
紫外線ライトの設置:紫外線ライトを設置し、毎日一定時間紫外線を当てる
温浴: ぬるま湯でカエルを温浴させる

カエルを自宅で治療する場合は、獣医師の指示に従ってください。

注意事項

くる病は進行が早い病気なので、早期発見、早期治療が大切です。

異常に気づいたら、すぐに獣医師に相談してください。

イエアメガエルを自宅で治療する場合は、獣医師の指示に従ってください。

くる病は再発しやすい病気なので、適切な予防措置をとることが重要です。

イエアメガエルのくる病は適切な治療と予防措置で治すことができます。

イエアメガエルのくる病の予防法

イエアメガエルのくる病は適切な予防対策で防ぐことができます。

カルシウムの確実な摂取

コオロギ、ネズミ、ミールワームなどの昆虫にはカルシウムが豊富に含まれています。

カルシウムパウダーを餌にまぶすのも効果的。

カルシウムのサプリメントには、粉末のものと液体のものがあります。

餌に混ぜたり、直接与えたりしましょう。

紫外線照射

UV-AとUV-Bの両方を照射するUVライトを設置します。

UV-Aはカルシウムの吸収を促進し、UV-BはビタミンD3の生成を促進します。

紫外線を1日6~8時間程度照射する方法も有効です。

紫外線の照射時間はイエアメガエルの種類や飼育環境によって調整する必要があります。

UVライトを定期的に交換する

UVライトは使用頻度によって寿命が短くなります。

効果を維持するために定期的に交換しましょう。

飼育環境を清潔に保つ

飼育容器は定期的に清掃し、清潔に保ちましょう。

また、餌や糞が腐るとカビや細菌が繁殖し、カエルの健康に悪影響を与えることがあります。

適切な湿度はカエルの種類によって異なります。

加湿器や除湿器を使って適切な湿度を保ちましょう。



これらの予防策を真剣に行うことで、イエアメガエルのくる病を予防することができます。

イエアメガエルのくる病は、カルシウムやビタミンD3が不足して骨が柔らかくなり、様々な症状が現れる病気です。

早期発見・早期治療が大切ですが、きちんと予防をすることで防ぐこともできます。

かわいいイエアメガエルたちをくる病から守るためにも、今回紹介した予防法を参考に、ぜひ試してみてください。

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