丸い形で親しまれているゴーダチーズは、イタリア産のセミハードチーズです。
味にはクセがないため、非常に食べやすい点が特徴であり、日本でも人気の種類です。
世界各国で人気があるゴーダチーズの作り方や、歴史なども紹介します。
ゴーダチーズが日本に来るまで
ゴーダチーズは13世紀、イタリアにある「ゴーダ村」で生まれたチーズです。
村特産のチーズであったはずのゴーダチーズは、その後19世紀にはオランダに広まりました。
現在オランダで作られるチーズのおよそ6割はゴーダチーズです。
日本に輸入されたのは江戸時代に入ってからです。
基本的には2kg~10kgという大きさで熟成させて行きますが、現在は一般の方でも購入しやすいよう100g単位で作る工房も増えています。
ゴーダチーズの作り方
ゴーダチーズの作り方は、非常にシンプルであるという点が特徴です。
まずは65度以下の低温殺菌製法で生乳を殺菌します。
その後32度位まで冷まし、レンネットと呼ばれる酵素を加えます。
見た目や感触は豆腐にも似た形で固まって行くため、その後型に入れて徐々に圧力を加え、水分を抜きます。
水分が抜けたところで塩水に浸して取り出し、2か月熟成したら完成です。
他のチーズと比較をすると、作る工程は非常にシンプルです。
元はゴーダ村の一般家庭で作られていたチーズであるため、シンプルな作り方です。
低温殺菌牛乳とレンネットを使用して、自家製のゴーダチーズを楽しむという方も居るほどです。
しかし、水分を抜くための圧力にはテクニックが必要であり、家庭では雑菌が入りやすいため、簡単に作ることができるわけではありません。
ゴーダチーズは味の変化も楽しめるチーズ
ゴーダチーズは、熟成させる時間に幅があるという点が特徴でもあります。
基本的には熟成を開始してから2か月で食べる事ができます。
更に長期間熟成させることで、硬さが出る上にチーズがさらに引き締まり、心地よい苦さも出ます。
ゴーダチーズは、セミハードとハードの両方に属している理由は、熟成期間によって硬さが変化をするためです。
熟成が進んでいないゴーダチーズは柔らかさがあり、クセがないことが特徴です。
熟成が進むにつれて成分が濃縮されるといったイメージで、ゴーダチーズ特有の香りを楽しむことができます。
ゴーダチーズの味わい方
ゴーダチーズは、そのまま食べても十分に楽しめる種類のチーズです。
サンドイッチに使用されることも多く、温める事で程よく溶けるため食感の違いも楽しめます。
ゴーダチーズは大きさも特徴の1つであるため、中をくりぬいて溶かし、お米と混ぜてリゾットを作るという調理方法もあります。
オランダではシロップと合わせてデザートで食べる事も一般的です。
ゴーダチーズは熟成によって味が変化する
ゴーダチーズの作り方でポイントとなる部分は、熟成にかける時間です。
2か月目以降、どのタイミングで食べるのかによって味も食感も異なります。
これが最大の魅力でしょう。
デパートやスーパーでは少ない量で販売されているため、家庭でも楽しむことができます。
手軽に購入するのであれば、インターネットでの購入もおすすめです。
いくつかの種類があるため、好みのゴーダチーズを見つけてみてください。