商品が安く手に入ることが魅力のフリマ。これを転売に利用したいと思う人も多いでしょう。この記事では、転売でフリマを利用するうえでの注意点や活かし方を紹介します。
フリマを利用した転売は違法?
フリマとは、フリーマーケットの略称で、「蚤の市」と呼ばれることもあります。個人が不用品などを持ち寄り、売買をする場所。
個人間で個人使用が目的の売買が基本となるため、転売目的で購入すると違法となります。ただし、古物商許可証を取得していれば購入は可能。(あきらかに転売目的で購入することはよくないとされるが、個人使用用途での購入との判別が難しい部分がある)
フリマアプリでの転売行為は禁止されていることが多いです。法人や個人事業主として買取店を出店することはできません。
古物商許可証とは?
フリマで仕入れる際に必要となる古物商許可証について紹介します。
古物商許可証の概要
・古物を販売する場合には古物商許可証が必要となる→転売では古物を扱うため、古物商許可証が必要
・新品でも中古品でも、一度消費者に購入された物品は古物となる
・古物商許可証が必要になる範囲については都道府県によって異なる場合がある(住んでいる地域の警察署に聞いてみるとわかりやすい)
・古物商許可証なしに転売行為を行った場合は、古物営業法違反となり3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる
古物商許可証の取得手順
申請してから取得するまでに30~50日ほどかかるため、仕入れをするなら早めに申請をしておくと良いでしょう。
【申請の手順】
・申請に必要な「別記様式第1号その1(ア)」などの書類を警察庁のホームページからダウンロードする(警察署でももらうことが可能)
・警察署で「略歴書」と「誓約書」をもらう
・市役所や役場で、「住民票の写し」と「身分証明書」を発行してもらう
・東京法務局で「登記されていないことの証明書」を発行してもらう(郵送でも申請できる)
・「営業所の賃貸契約書若しくは使用承諾書」のコピーを用意する
・上記の書類を記入してそろえて警察署に提出し、申請料19000円を支払う
※必ず許可が下りるわけではない点に注意
転売でフリマを利用するメリット・デメリット
転売でフリマを利用するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
・同業者のライバルが少ないため仕入れやすい
・価格交渉して、より安値で仕入れられる可能性がある
・フリマアプリならばシステムがしっかりしているので、安心して利用できる
・価格差を取りやすく、利益を出しやすい
・一般の人が値付けをするため、安値で仕入れやすい
デメリット
・ほとんどが中古品なので、一点物となり多くの数の仕入れはできない
・マナーの悪い購入者がいる場合がある(割り込みなど)
・フリマアプリの場合は、商品の実際のコンディションが届くまでわからない
・フリマアプリでは、評価が悪くなると出品しようとしても売れにくくなる場合がある
仕入れができるフリマアプリ
・メルカリ
・フリル
・ラクマ
・オタマート
・ZOZOフリマ
・チケットキャンプ
・ヤフオク(フリマ)
現在では、スマホがあれば売買できるこうしたフリマアプリが人気となっています。
フリマで仕入れをするコツ
フリマで仕入れをする4つのコツを紹介します。
コツ1:自分の得意なジャンルの商品から
・自分の得意ジャンルや好きなものならば、商品の知識がある程度あるため
・仕入れをするのに楽しみを見出すこともできる
・得意なジャンルや好きなものならば、仕事に対してワクワク感を感じることができる
・好きなブランドの仕入れを中心にしたり、趣味を活かしたジャンルの商品を仕入れることも効果的
コツ2:需要を確認
・好きなものや安く仕入れられるものであっても、売れなければ利益にならない
・実際に需要があるのかどうかを仕入れ前に確認しておく
・販売先として考えているサイトで検索し、実際に売れているかどうかをチェックすると効果的
・需要を見極めるときは、どんな相手に売りたいのかを想像してみることも大切
コツ3:商品は検品する
・フリマで販売されている商品は基本的にリユース品であるため、検品が不可欠
・こまかく商品をチェックすることで、適切な値段で販売することができる
・ボロボロすぎる商品は売れないため、仕入れ時にはしっかりチェックする
・こまかい傷でもクレームになる場合があるため注意する
コツ4:リサーチして売値を決定
・売値は安いほうが売れやすいが、利益が出る値段でなければ意味がない
・商品の現在の価格相場をリサーチしておくと効果的
・価格相場で売ることができれば、売れやすくなる
・販売先サイトによって売値が異なる場合があるので注意する
リサーチにはツールを活用しよう
・コツコツ検索していくことも可能だが、ツールを利用すると作業が効率的に進む
・フリマウォッチというツールを使うと登録したキーワードに一致する商品が出品されたら、すぐに出品されたことを知らせてくれる
・オークファンを利用するとヤフオクで売れている金額がわかる
・モノレートを使うと、Amazonでの価格相場や何日ほどで売れるのかをチェックできる