イラストストックサイトは、誰でも簡単に作品をアップロードして収益を得ることができるため、近年注目を集めています。
特に、副業として手軽に始められることから、多くのクリエイターが参入しています。
しかし、イラストストックでの副業には意外な落とし穴が存在します。
今回は、イラストストックで副業を行うことのデメリットや注意すべき点について詳しく解説します。
競争が激しく、収益化が難しい
イラストストックサイトは、誰でも参加できるため、既に多くのクリエイターが登録しています。
これにより、競争が非常に激しくなっています。
特に、初心者が自分の作品を目立たせるのは非常に難しく、販売されるイラストの数に比べて需要が限られているのが現実です。
新たに登録したばかりのイラストレーターが成果を上げるには、まずは数百点、またはそれ以上の作品をアップロードし続ける必要があり、初期段階では収益がほとんど発生しない場合が多いのです。
さらに、収益は基本的に販売数に依存するため、価格が安く設定されていることがほとんどです。
高額な報酬を得るためには、非常に多くの作品を販売し続けなければならず、副業としての収益化は時間がかかり、安定的な収入源にはなりにくいという点が大きなデメリットです。
労働時間と報酬が釣り合わない
イラストストックで副業を始めるには、最初にかなりの時間をかけてイラストを制作し、アップロードしなければなりません。
しかし、最初のうちは一枚あたりの収益が非常に低いため、労働時間に見合う報酬が得られない場合が多いです。
例えば、1枚のイラストが売れると数十円~数百円の収益となることが一般的で、時給換算すると非常に低い金額になってしまいます。
このため、副業として始めたものの、時間と労力をかけた割には十分な収益が得られず、モチベーションが低下することがあります。
安定した収益を得るには、まずは作品数を増やす必要があり、その過程で多くの時間を消費することになるため、長期的な視点が必要です。
クリエイティブな自由度が制限される
イラストストックサイトでの成功を目指すには、市場のニーズを意識した作品作りが求められます。
一般的に、商業的に人気のあるテーマやデザインが売れやすいとされています。
これにより、クリエイターは自分のオリジナリティを追求する余裕がなく、売れるテーマに合わせたイラストを制作する必要があります。
そのため、純粋に自分の表現をしたいというクリエイティブな意欲が制限されることがあります。
また、ストックイラストは使い勝手の良さが重要視されるため、デザインの自由度が犠牲になることもあります。
特に、マーケットに合わせたイラストを作ることに集中しすぎると、自分が本当に描きたいものを表現することが難しくなる可能性が高いです。
サポートが限られている
イラストストックサイトで副業をしていると、基本的にサポートが限定的であることに気づくことがあります。
多くのストックサイトでは、ユーザー同士で問題解決をすることが多いため、直接的なサポートを受けるのが難しい場合があります。
たとえば、販売が滞っている場合やアップロードに問題が発生した場合、すぐに対応を得られるわけではなく、対応に時間がかかることがあります。
また、イラストストックサイトでは、作品の質が高いことが求められるため、技術的な向上を求められることもありますが、こういったサポートも自己責任となることが多く、初心者が始めるにはハードルが高い場合があります。
まとめ
イラストストックで副業を行うことには、競争の激しさや報酬の低さ、労力に対する見返りの少なさなど、いくつかのデメリットがあります。
また、クリエイティブな自由度が制限され、自己表現を追求することが難しくなる場合もあります。
そのため、副業としてイラストストックを始める場合は、十分な準備と現実的な目標設定が必要です。
収益化には時間がかかることを理解し、他の副業や収益モデルと比較して、どちらが自分に合っているかを慎重に検討することが大切です。