不動産投資は、20代からでも始められる投資方法の1つです。20代で不動産投資を始めた場合、長期間の家賃収入を得られるといったメリットも多くなります。
ただし、投資である以上、注意点も認識しておく必要があるでしょう。
また、投資をするためには融資を受けることとなりますが、20代であるからこそ融資を受けることが難しいともいえるのです。
融資を受けるための条件など、不動産投資を行う前に確認しておきたいメリットや、投資をする際のコツを詳しく解説します。
20代から不動産投資を始める!メリットは?
20代から不動産投資をはじめるメリットは、主に6つ挙げられます。
女性、若者/シニア起業家支援資金」の制度を利用できる
日本政策金融公庫には、比較的年収の低い若者や女性が利用できる制度があり、不動産投資でも利用できます。具体的には、35歳未満の人で、開業後7年以内の人や新しく事業を始める人であれば金利が優遇されるという内容です。
借り入れ額が同額の場合、金利が低いほど返済額は少なくなるため、ローン審査でも有利になります。
収入や勤続年数に関する条件の詳細は明示されていないものの、若者向けとしていることから、一般的なアパートローンや事業融資と比較をすると借り入れしやすいといえるでしょう。
20代のうちから賃貸経営の経験を積むことが有利になる
一般的に、不動産1棟所有していおり、経営も良好であればほかの融資も受けやすくなります。
金融機関からすると、不動産投資のローンを「不動産賃貸業」と呼ばれる事業への融資としているため、実際に利益をあげているのであれば、年齢に関わらず融資を行いやすいのです。
また、実績を積んで経営が安定している点をアピールできれば、金融機関へ金利の引きさげを交渉できたり、切り替えなども行えます。実績を積むことで、融資を受ける際の選択肢がふえるメリットがあるのです。
リターンを享受できる期間が長い
不動産投資は、家賃収入であるインカムゲインを得るビジネスであり、保有期間が長いほど、享受できるリターンの期間は長く、大きくなるのです。
また、不動産賃貸業の融資では経営成績がポイントとなるため、20代のうちから実績を積んでおいたほうがよいでしょう。
また、不動産賃貸業の融資では経営成績がポイントとなるため、20代のうちから実績を積んでおいたほうがよいでしょう。
経営実績がない状態で一定の金額の融資を受けると、追加融資が受けにくくなります。
追加融資の点でも、20代のうちから不動産投資を始めて経営実績を積むと、新しい融資を受けることが可能になる時期も早まるため、生涯におけるリターンを大きくできるのです。
老後に向けて長い時間をかけて資産形成ができる
継続収入を得るための不動産投資は、資産形成の手段としてメリットが大きいです。
投資用の不動産を購入する際、金融機関からは20年〜25年で融資を受けるケースが多いため、20代で投資を始めた場合には早い人で40代でローンを完済できます。
遅くとも定年までにはローンを完済できる計算になり、ローンを返済した不動産から発生する家賃収入は、ほとんどを自由に使用できるのです。
税金や修繕費として半分を貯蓄すると考えても、公的年金も合わせると老後の資金として十分ではないでしょうか。
マンション1棟や戸建てであれば、建物の老朽化が進んだ場合でも、土地の価格で売却する方法で資金を得ることも可能です。
5つ目に、万が一、投資に失敗してもやり直せる可能性が高いことが挙げられます。不動産投資では大きな金額を融資してもらうケースが多く、税金やリフォーム費用など出費がかさみ、ローンを返済できなくなることも珍しくありません。
資金繰りはできたとしても、事故や災害のリスクもあり、どれほど備えてたとしても100%失敗しないということはあり得ないのです。
しかし、失敗をしても、20代であれば十分にやり直す時間があり、生活も立て直せる可能性が高といえます。
6つ目に、デフレ脱却、インフレ促進により銀行預金にリスク発生のおそれがあることも挙げられます。
そのため、預金ではなく、積極的に投資を行ってお金をふやすことが、メリットであり有効な方法であるといえるでしょう。
20代の人が不動産投資を選ぶ理由
20代の人に不動産投資を選ばれているのは、副業感覚で始められる点が理由の1つです。
副業として有効な「投資」の中で、不動産屋投資はリスクも少ないという認識が広まっているため、若い世代から人気を集めています。
20代投資家の最大の特徴ともいえるのは、情報収集から契約をするまでのスピードであり、情報収集を開始してから1カ月で契約に至るケースもあるほどです。
不動産投資を始めるときに準備すべきもの
不動産投資を始めるときに準備すべきものとして、最も重要なものは「頭金」です。
新築物件、中古物件のどちらを購入する場合でも、不動産購入には物件価格の2割くらいの頭金と1割くらいの初期費用を用意しておく必要があります。
例えば、2000万円の物件であれば、400~600万円という計算になるのです。
残りの資金は、融資に頼ると考えても、頭金は準備しておかなければなりません。
専門書などで不動産投資に関する情報を十分に収集したうえで、実際に不動産屋へ相談に行くといった行動に移りましょう。
20代の不動産投資で失敗しない!注意点を解説
不動産投資をするにあたって、20代だからこそ注意しなければならないポイントがあります。
最も注意したいことは、年収が低いと融資の承認を得ることが難しいという点です。
不動産投資を行うためには、一般的に金融機関から融資を受けますが、融資の承認を得るためには金融機関の審査を通過しなければなりません。金融機関が融資の際に審査する項目は、職業・勤め先・勤続年数・年収・自己資金です。
職業ですが、給料が安定していることが証明しやすい公務員や会社員であれば、20代で融資の承認を得やすいといえます。
20代の会社経営者や個人事業主の場合、最低でも3期分の決算が黒字であることが条件になると認識しておきましょう。
勤め先は、上場企業であれば倒産のリスクは低いとされるため、大企業であれば承認されやすいです。
勤続年数も長いほうが信用度は高く、年収も高いほうが有利になります。例え40代であっても、勤続年数が短く年収が低ければ融資が承認されないこともあるのです。
加えて、不動産投資を行うためには、ある程度の自己資金がなければ難しいでしょう。
自己資金は、担保や頭金、経費としても利用できるため、多いほど返済リスクは低いと判断されます。
また、自己資金が少ないと借入比率が高くなり、家賃収入のうち返済額の割合がふえることになるため注意が必要です。
空室によって、キャッシュフローはマイナスになるおそれもあります。
新築であればよいですが、老朽化により空室がふえて家賃をさげるほかなくなった場合に、キャッシュが回るのかを考えておくことが重要です。
さらに、20代で不動産投資をする人の多くは、ネットを利用して情報収集を行います。
不動産のプロとは積極的にコミュニケーションを取らずに契約することもあるのです。
しかし、ネットで収集した知識のみで不動産投資を行うことは非常にリスクが高く、需要がない地域の物件を購入したり、修繕費が発生したりと、想定外の事態が起こるおそれもあります。
最初は、購入する物件を実際に見て、駐車場や周辺環境、物件から駅までの距離などを細かく確認することが大切です。
担当者に対しては、確認する中で疑問を持った点を質問して、問題ないと判断できた物件に投資をしましょう。
20代から始める不動産投資!コツを知ろう
20代で不動産投資を行いたいと考えても、融資の許可が出にくいなど、実際に投資を始めるまでにはいくつかの関門があります。
しかし、始めてしまえば、不動産業者に運用を委託することもできるため、難しくはないといえるのです。リスクや注意点を十分に理解したうえで、メリットを享受できるよう、不動産投資のプロとともに運用方法を検討しましょう。
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