羊などの生乳から作られるチーズがポピュラーです。
しかし、牛の生乳を使用しており、スペインで最も古い歴史を持つとされているチーズがアフエガル・ピトゥです。
日本ではあまり馴染みのないチーズですが、味や製法について見て行きましょう。
アフエガル・ピトゥの作り方
アフエガル・ピトゥは、スペインにあるアストゥリアス州にある村で生産されているチーズであり、歴史ある生産方法が現在も厳守されているチーズです。
一般的なチーズは、レンネットと呼ばれる酵素を入れた後、圧力をかけて分離した水分を抜きます。
しかし、アフエガル・ピトゥは圧力をかけることなく、自然と水分を抜きます。
そのため、チーズの表面が非常に綺麗な形をしている点が特徴です。
圧力をかけずに水分を抜くため、時間がかかる点も特徴となっています。
アフエガル・ピトゥはクリーミーな味
アフエガル・ピトゥの味は、非常に濃厚です。
クリームチーズにも似たミルキーな味わいで、非常に食べやすいでしょう。
歴史のあるチーズの中では、熟成期間が短いチーズです。
そのため、ミルクの濃厚な味わいを残しています。
圧力をかけずに水分を抜く事で、味わいも優しく、料理にも合わせやすいです。
また、ナッツ類とも合うため、おつまみにも最適です。
ワインやナッツと合うという点も、クリームチーズを連想させます。
アフエガル・ピトゥの活用方法
アフエガル・ピトゥは、塩気にも甘味にもマッチする味わいのチーズです。
本場スペインでは、ジャムやハチミツと一緒に食べる事でデザートとしても楽しまれています。
トマトなどと一緒に盛り付けると、サラダとして食べる事もできます。
チーズケーキの材料としても使用されています。
通常はクリームチーズを使用しますが、アフエガル・ピトゥを使用する事であっさりとした味わいのチーズケーキに仕上がります。
フルーツとも合うため、酸味のあるフルーツ類と合わせても良いでしょう。
アフエガル・ピトゥを使用したチーズケーキの特徴は、お酒にも合うという事です。
コーヒーはもちろん、ワインやウイスキーにも合う香りのチーズケーキができあがります。
チーズケーキを作る際には、通常のクリームチーズを使用する場合のレシピと同じです。
自宅でも作ることができるため、アフエガル・ピトゥを購入した際にはチーズケーキ作りも楽しんでみてください。
アフエガル・ピトゥは歴史あるクリーミーなチーズ
一般的に、歴史のあるチーズは保存食として親しまれていたものが多いです。
そのため、ハードタイプやセミハードタイプでクセのあるチーズが多い傾向があります。
しかし、アフエガル・ピトゥは非常に濃厚な味を楽しめます。
料理のアレンジはチーズケーキがおすすめですが、基本的にはカットした状態のアフエガル・ピトゥをそのまま食べることで、酸味のある繊細な味を楽しめるでしょう。
そのまま食べる事はもちろん、ナッツやフルーツといった食材と合わせることもおすすめです。
手軽に、おつまみやおやつとして食べる事ができます。
活用しやすいアフエガル・ピトゥですが、国内では扱っている店舗が非常に少ないです。
元々輸入されて来る量も少ないため、見つけた時には購入してみてください。