ハムスターがうんちを食べる理由とは|うんちを投げる理由や対処法も解説

ハムスターがうんちを食べる理由とは|うんちを投げる理由や対処法も解説

ハムスターがうんちを食べるのを見たことがありますか?

この行動の理由を知らないと、衛生面で問題があるのではないかと心配になるかもしれません。

そんな飼い主さんのために、ここではハムスターがうんちを食べる理由、この行動の重要性、糞に関連する危険な病気とその対処法について紹介します。

また、ハムスターを健康に保つためのポイントも紹介するため、ハムスターを飼う際の参考にしてください。

ハムスターがうんちを食べる行動について

実際、ハムスターだけでなく、ウサギやフクロウ、犬も糞を食べます。

この行動は食糞(しょくふん)と呼ばれます。

これは動物の習性であり、異常な行動や病気ではありません。

もしハムスターが糞を食べても心配する必要はありません。

中には食糞をしやすい種類もあり、特にジャンガリアンハムスターではよく見られます。

しかし、糞を食べることが健康に悪いのでは?と思うかもしれませんが、その答えは「NO」です。

ハムスターのうんちには食物繊維が豊富

ハムスターが糞を食べる理由があります。

栄養を摂取するため

ハムスターは「通常の糞」と「盲腸糞」の2種類の糞を排出します。

盲腸糞は、盲腸で食物繊維や他の成分を分解して作られます。

通常の糞よりも柔らかいため、ハムスターはお尻の近くに口を持ってきて、それを直接食べます。

まさに上記の画像のような感じです。

盲腸糞を食べることで、ハムスターは1回の食事で摂取できなかった栄養を得ることができます。

食物繊維だけでなく、ミネラルも摂取しているので、糞を食べるのを止めてはいけません(犬の場合は逆で、大抵は訓練で止めさせられます)。

ハムスターは食べ物が足りないから糞を食べるのではなく、食べ物が十分にあっても糞を食べます。

これは習慣として受け入れ、糞を食べるのを止めさせないようにしましょう。

糞を食べるのを止めさせることはストレスを引き起こし、逆に健康に悪影響を与える可能性があります。

糞は母親の味がする

かわいらしい赤ちゃんハムスターは成長して大人になると、母親の盲腸糞を母親のミルクと一緒に食べます。

こうすることで、栄養だけでなく免疫や抗体も母親から受け継ぎます。

ハムスターがうんちを投げる理由

単に糞で遊んでいるだけです。

退屈だから糞を吹き飛ばして遊んでいるのです。

糞を投げることで、ストレスが解消されます。

これは人間の子供がおもちゃで遊んでいるのと同じです。

温かい目で見守りましょう。

糞を一箇所に集めて、そこだけで遊ぶように促しましょう。

毎回その場所で糞をするようにすると、徐々にそこに糞をするようになります。

まるで子供の遊び場を作るような感じです。

ハムスターがうんちを食べる・糞を投げる際の対処法と注意点

ハムスターがうんちを食べる場合、うんちが口に残らないようにしましょう。

ハムスターの頬袋の内部は体温によって熱く湿気が多いです。

糞が長時間残されると、糞が腐り、頬袋自体が炎症を起こすことがあります。

定期的にハムスターの頬袋を触って確認してください。

ハムスターを健康に保つためのポイント

動物病院に連れて行くことが重要ですが、最も大事なのは、ハムスターを健康に保つために気を付けることです。

ハムスターを健康に保つためのポイントは以下の通りです。

・清潔な環境を保つ
・バランスの取れた食事を与える
・ストレスのない環境を作る

清潔な環境を保つ

ハムスターがうんちを食べるのは自然な本能ですが、衛生的な行動ではありません。

したがって、ケージが不衛生または湿っていると、ハムスターはそこで繁殖した細菌、ウイルス、寄生虫を摂取することになります。

ハムスターを健康に保つためには、汚れた場所を頻繁に掃除し、週に一度または二度、床材の半分以上を取り替えるなどして徹底的に掃除することをお勧めします。

また、湿度を40%から60%に保つことでカビの成長を防ぐことも重要です。

ストレスのない環境を作る

ハムスターはストレスが原因で糞を食べることがあります。

そのため、ハムスターにとって快適な環境を作ることが重要です。

部屋の温度は20℃から25℃に保ち、十分な床材と、ハムスターが隠れるための巣箱をケージ内に提供しましょう。

また、ケージは風や直射日光を避けた暗い場所に置くようにしましょう。

ストレスの原因や程度はハムスターごとに異なるため、自宅でハムスターを観察し、快適な空間を作りましょう。

バランスの取れた食事を与える

ハムスターを健康に保つためには、栄養バランスの取れた食事を十分に与えることが重要です。

食事が不均衡だったり量が不足していたりすると、栄養不足を補うために糞を食べることがあります。

食事をバランスよく保つために、ペレットを主食として与え、体重に応じた量を与えるようにしましょう。

ひまわりの種を主食にしている飼い主もいますが、種は脂肪が多く、ミネラルや動物性タンパク質が不足しているため、お勧めできません。

ペレットを与え、野菜や種は少量に制限するようにしましょう。

まとめ

ハムスターがうんちを食べる行動は非常に自然な本能であり、飼い主が心配する必要はありません。

ただし、寄生虫感染や腸内細菌の異常など、放置すると危険な病気もいくつかありますので、病気が疑われる場合や異常に気づいた場合は獣医に連れて行くことが重要です。

また、環境を清潔で快適に保つために、定期的に掃除を行い、適切な温度を維持する必要があります。

ハムスターを定期的に観察し、健康を保つためのケアを行いましょう。

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