ハムスターが手を噛む/手を舐める理由|手乗りさせる方法

ハムスターが手を噛む/手を舐める理由|手乗りさせる方法

ハムスターは野生では常に捕食者に狙われる存在なので、自分を守るために多くの行動を取ります。

手を噛む、手を舐める行動には意味があり、それを理解していないと、ハムスターにストレスを与えてしまうことがあります。

ハムスターとの関係を深めるためには、その気持ちに共感することが大切です。

この記事では、ハムスターが手を舐める、手を噛む理由と、手乗りさせる方法を紹介します。


ハムスターが手を噛む理由と手乗りさせる方法

ハムスターが手を噛む理由は5つ考えられます。

それぞれを順番に見ていきましょう。

警告や確認のために軽く噛む

軽く噛むことは「注意を引くために噛む」のではなく、軽く噛むことを意味します。

野生ではハムスターは群れで生活するのではなく、単独で生活しています。

人間や犬は他者に依存しますが、ハムスターにはそのような感情はありません。

考えられる理由は2つです。

・意図を表現する、または警告する
・確認する、または確かめる

例えば、「お腹が空いた」「おろしてほしい」など、自分の意思を表現しているのです。

よく見られるのは、手に持たれている時に噛むことです。

ハムスターは「下ろしてほしい」または「ケージに戻りたい」という意図を表現するために軽く噛み、これを無視すると、次は本気で噛みついてきます。

最初は噛まなかったのに急に本気で噛み始めた場合などです。

ハムスターの行動を「噛む前後の行動」に注目して観察し、何を伝えようとしているのかを理解するようにしましょう。

恐怖から本気で噛む

もしハムスターが血が出るほど強く噛んだ場合、それは恐怖から来ている可能性が高いです。

「攻撃的だ」と感じるかもしれませんが、実際には攻撃のために人を噛むことは非常に稀です。

ハムスターは本来、捕食者から身を守るために攻撃的になることはありますが、飼い主に対しては恐怖から噛むことがほとんどです。

ハムスターが本気で噛む理由は、強い恐怖や不安から来るものです。

実際、ハムスターは逃げたいのですが、逃げられないので、自分を守るために必死に抵抗しているのです。

環境に慣れる前のハムスターは、飼い主さんを恐れているか、飼い主さんを自分のテリトリーを侵害する敵だと感じている可能性があります。

手乗りさせるコツ

少しずつその恐怖を取り除く時間をかけてください。

ただし、噛まれた指を無理に押し込んだり、ハムスターを振り回したりすることは危険なので避けましょう。

体調が悪くて手を噛む

ハムスターは痛みを感じていたり、具合が悪い時に構われたくありません。

野生では、弱っている姿を捕食者に見せてしまうとすぐに狙われてしまうので、痛みを我慢して平気なふりをします。

そのような時に噛まれた場合、また触ろうとしてもハムスターは抵抗することがあります。

触ろうとすると逃げる、触ろうとすると鳴く場合は注意が必要です。

手乗りさせるコツ

体調が悪いように見える場合は、心配になって触りたくなるかもしれませんが、気持ちを切り替えて、できるだけ早く獣医に連れて行きましょう。

妊娠中・子育て中のハムスター

雌のハムスターは妊娠中や子育て中、母性本能が働くため、攻撃的になる傾向があります。

軽々しく手を伸ばすと、追い払おうとして噛まれることがあります。

子育ては雌のハムスターだけが行うため、特に注意深くなります。

妊娠中や授乳中の雌ハムスターが安全だと感じられるようにすることが重要です。

静かにして、あまり刺激しないようにしましょう。

動物性たんぱく質の不足

野生では、ハムスターは昆虫を食べて「動物性たんぱく質」を補給しますが、飼育環境ではこれを補うのが難しいです。

そのため、飼い主の指を噛んで、動物性たんぱく質を補おうとすることがあります。

この場合、ミールワーム(イモムシ)を与えることをお勧めします。

ミールワームは、ハムスターの大好物で、栄養価が高く消化も良いため、病気や疲労から回復するのにも効果的です。

自然界に近い食事で満足感を得られ、飼い主に対しても愛着を深める可能性があります。

ミールワームには生と乾燥の2種類があります。

生きたミールワームは管理が大変ですが、冷蔵庫で保存し、エサ(ふすま)を与えれば、常に手に入れておくことができます。

乾燥タイプが嫌な場合は、乾燥ミールワームを試してみてください。


ハムスターが手を舐める理由

ハムスターが舐める理由は主に以下の3つです。

塩分を補充するため

ハムスターが飼い主の手を舐める主な理由は、塩分を補充するためです。

飼い主さんの手から汗を舐めることで、塩分を摂取しています。

実際、人間は常に少しずつ汗をかいていますが、ハムスターはその微量の塩分を感じ取って舐めるのです。

食べ物だと思っているため

手に食べ物の匂いが残っていて、ハムスターがそれを食べ物だと思って舐めることがあります。

スナックの匂いに気づき、「食べられるかも」と興味を持ち、舐めているのでしょう。

警戒心がなくなったため

ハムスターが飼い主の手を舐める場合、それは「塩分を補充するため」または「食べ物の匂いに興味を持って舐めている」ということです。

ただ一つ言えるのは、ハムスターの警戒心がなくなってきたということです!
怖いときには「噛む」か「逃げる」かの二択ですから、舐めることは必ずしも愛情の証ではありませんが、ハムスターが飼い主さんに心を開いているサインです。


ハムスターの優しい噛み方と本気の噛み方の意味を理解しよう

ハムスターが手を噛む理由があります。

もしハムスターを迎えたばかりなら、まだあなたに慣れていないため、本気で噛むことがあります。

その場合は、時間をかけて優しく世話をしてあげれば、徐々に慣れてくるので、焦らず、ハムスターの視点で接することが大切です。

なぜハムスターが噛んでいるのかを理解し、それに適切に対処しましょう。

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