「ハムスターが手に乗ってくるのは、なついた証拠なのか?」
「ハムスターを懐かせる方法は?」という疑問は、人気のあるハムスターをペットとして飼いたいと考える人々が抱く疑問です。
この記事では、ハムスターが手に乗ってくる理由、懐かせる方法と懐いているサインについて詳しく解説します。
ハムスターは人に懐く
ハムスターは人に懐きます!懐く度合いは種類によって異なります。
ただし、ハムスターは視力が悪く、記憶力もあまり良くないため、飼い主を匂いや声で認識するまでには少し時間がかかります。
元々、ハムスターは多くの天敵がいるため用心深い生き物だと言われており、人に懐くのは難しいとされています。
しかし、前述のように、飼い主を認識し、一緒に暮らすことで慣れてくると、より愛情を持つようになります。
懐く度合いは、ハムスターの種類や性別によっても異なります。
ここでは、懐きやすいと言われる3種類のハムスターについて、それぞれの懐き度と性別による違いを紹介します。
ゴールデンハムスターやキンクマハムスターは人に懐きやすい?
ゴールデンハムスターはすべてのハムスターの中で最も一般的で、ペットとして飼われているハムスターの大半を占めています。
毛はオレンジがかった色で、お腹は白いです。
また、ゴールデンハムスターには毛の長さや模様が異なるいくつかの種類があります。
「キンクマ」やキンクマハムスターもゴールデンハムスターの一種で、体は単色のアプリコット色です。
キンクマハムスターはゴールデンハムスターを元に品種改良されたため、性格や特徴はゴールデンハムスターと同じです。
ゴールデンハムスターとキンクマハムスターの特徴や性格は以下の通りです。
サイズ:約15cm、体重:約120g
寿命:約2~3年
<性格>
・おおらか
・穏やか
・賢い
ゴールデンハムスターとキンクマハムスターは、すべてのハムスターの中で最も人懐こいハムスターです。
非常に賢いため、トイレを覚えることもできます。
性格が穏やかで飼いやすいため、ハムスター初心者にもおすすめです。
ただし、単独行動を好むため、複数のハムスターや他の動物を一緒に飼うのには向きません。
ジャンガリアンハムスターは懐きやすい?
ジャンガリアンハムスターは、ゴールデンハムスターに次ぐ人気のハムスターです。
ゴールデンハムスターよりも小さく、その人気の秘密は飼いやすさにあります。
ジャンガリアンハムスターの特徴と性格は以下の通りです。
サイズ:約8cm、体重:約30g
寿命:約2年
<性格>
・明確な感情表現
・社交的
・臆病
ジャンガリアンハムスターは一般的におとなしい性格ですが、感情がはっきりしているため、その気持ちを理解しやすいです。
しかし、個体差が大きく、中には攻撃的な性格のものもいます。
また、社交的で人と馴染みやすく、複数のハムスターを飼うのにも適しています。
特に、黄色いジャンガリアンハムスター、通称「プリンハムスター」は、人との相性が良く人気があります。
名前の通り、美しい黄色の毛並みを持ち、性格もおおらかで、飼いやすいことから、多くの飼い主に愛されています。
ハムスターは懐く!懐かせる方法
ハムスターをできるだけ早く懐かせるためには、ハムスターとの接し方に注意が必要です。
ここでは、ハムスターを懐かせる方法を詳しく解説します。
最初は無理をしない
ハムスターは元々警戒心が強い動物です。
警戒心を解くことができれば懐くので、急がず、時間をかけて信頼関係を築いていきましょう。
最初のうちは、無理に触れようとせず、静かに見守ってください。
無理に触れると、ハムスターは嫌がり、トラウマになる可能性があります。
環境に慣れてきたら、ハムスターは自分でケージ内を動き回ったり、リラックスしたりするのを見守りましょう。
最初は驚かせないように注意し、ゆっくり慣れるのを待ちましょう。
手からおやつを与える!呼びかけるのも効果的
少し慣れてきたら、手からおやつを与えてみましょう。
前述の通り、ハムスターは匂いを記憶します。
手からおやつを与えることで、飼い主の匂いを覚え、警戒心が減ります。
ペットショップで購入したハムスターが人に慣れている場合、手を差し出すとすぐに匂いを嗅いでくれることがあります。
ハムスターが好きなおやつを与えると喜んでくれるので、友達のような関係が築けます。
ただし、おやつを与えすぎると病気になってしまうので、与える量は適量を守りましょう。
また、おやつを与えるときに声をかけるのも効果的です。
ハムスターも声を覚えるので、匂いと声の両方で飼い主を認識することができます。
毎回同じ呼びかけをすることで、ハムスターは覚えやすくなります。
毎日同じ言葉を使うと、記憶が定着しやすくなります。
快適な環境を作る
ペットとして飼うハムスターは、ケージ内で過ごす時間が長いです。
そのため、ケージ内の環境を快適に整えてあげることが大切です。
快適に過ごせる環境が整うと、警戒心が減り、リラックスして過ごすことができます。
ハムスターを育てるために必要なものを整え、ケージ内を清潔に保ち、快適な住環境を提供しましょう。
ケージが不衛生だったり、必要なアイテムが欠けていたりすると、病気や怪我の原因になりますので注意が必要です。
子供のハムスターを懐かせる方法!親を懐かせてから
子供やベビーハムスターを懐かせる場合、まずは親を懐かせるのが効果的です。
親が懐いているのを見ることで、「この人は安心できる」と判断します。
親がすでに懐いている場合は、上記のように手からおやつを与え、子供ハムスターの前で同じことを試してみましょう。
ただし、ベビーハムスターは非常にデリケートで、親ハムスターも育てる際に神経を使っています。
ストレスがかかりすぎると、世話を放棄することもあり、ひどい場合には子供を食べてしまうこともあります。
急いで触ろうとして無理に懐かせようとすることは逆効果であるため、優しく接するようにしましょう。
ハムスターが手に乗ってくる理由
ハムスターが飼い主に慣れると、警戒心を解き、これまで見られなかった行動を示すようになります。
以下では、ハムスターが飼い主に慣れた時に見せる行動を紹介します。
これらの行動が見られた場合、それはハムスターが飼い主に慣れた証拠であるため、現在ハムスターを飼っている方は、自分のハムスターと比較してみてください。
もし、ハムスターを飼おうと考えている方は、参考にして準備を進めましょう。
ハムスターが手に乗ってくる
手をゆっくり差し出すと、ハムスターが手に乗ってくる場合、それは飼い主に心を開いた証拠です。
・手のひらで寝る
・手のひらでリラックスする
・手のひらで食べ物を食べる
これらの行動は、ハムスターが飼い主に慣れた証拠です。
特に手のひらで寝るのは、警戒心がなくなり、非常に信頼している状態であることを示しています。
ハムスターが飼い主に慣れてきたと感じたら、機嫌が良さそうなときに手のひらを差し出してみましょう。
ハムスターが近づいてきて手に登ろうとしたら、それは慣れてきたサインです。
手のひらに座る
最初、ハムスターは手に座るのが苦手ですが、慣れてくると手のひらに座るようになります。
また、ハムスターは飼い主が歩くとその後を追いかけてくることがあります。
お腹を見せる
ハムスターが背中を向けてお腹を見せたり、近づいてきて甘えてきたりするのも、飼い主に慣れた証拠です。
お腹はハムスターにとって弱点です。
お腹を見せて飼い主に撫でてもらおうとするのは、非常に信頼している証拠です。
さらに、手のひらに乗せた食べ物を食べること、いわゆる「食べる海獺」のような行動も、慣れてきたサインです。
ハムスターは飼い主に慣れると、猫や犬のように指を舐めたり、後をついてきたりすることもあります。
この状態になると、完全に飼い主に慣れていると言えるでしょう。
ハムスターが飼い主に慣れていなと噛む?慣れない原因と対策
ハムスターが噛む理由はさまざまです。
以下にその理由を紹介します。
・脅威を感じている
・イライラしている(繁殖期など)
・遊びたい
・動物性たんぱく質が不足している
・飼い主にアピールしている
ハムスターが噛むのは、もちろん怒ったりイライラしたりしている時ですが、他にも理由があります。
噛んだからといって、必ずしも飼い主が嫌いなわけではありません。
慣れていない場合は、飼い主に不快感を示すことがありますが、逆に「お腹が空いた」「遊んでほしい」とアピールしている場合もあります。
また、ハムスターは齧歯類なので、齧ること自体が習慣です。
ストレス解消のためにも、ケージ内に噛んで遊べるおもちゃやガジガジ棒などを設置してあげましょう。
ハムスターが好奇心で物を噛むこともありますし、動物性たんぱく質が不足すると皮膚を噛んでしまうこともあります。
複数のハムスターを飼う場合、喧嘩や互いに食べてしまうことがあるため、注意が必要です。
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ハムスターの性格を理解しよう
ハムスターが飼い主に慣れない原因として、ハムスターの「性格」が関係している場合があります。
多くのハムスターは飼い主に慣れていきますが、中には警戒心が強く、臆病で攻撃的な性格のものもいます。
これはすべての生き物に共通することで、避けられない部分もあります。
もし、ハムスターが慣れようとしない場合、無理にケージから出して接触しようとすると、震えたり叫んだり、時には噛みつかれることもあります。
このような行動は強いストレスやトラウマを引き起こすことがあります。
ハムスターが環境の変化に慣れるのに時間がかかる場合もあるので、焦らずにその性格を理解し、気長に見守りましょう。