ハムスターの耳の腫瘍と治療方法|かかりやすい耳の病気も解説

ハムスターの耳の腫瘍と治療方法|かかりやすい耳の病気も解説

ハムスターを触っていると、耳から血が出ていたり、耳の周りの毛が抜けて薄くなっていることに気づくことがあります。

これらの症状が見られる場合、多くは耳の病気が原因であるため、早急に動物病院に連れて行くことが重要です。

ハムスターによく見られる耳の病気の中には、悪化すると命に関わるものもあります。

この記事では、ハムスターによく見られる耳の腫瘍や、そのほかの耳の病気を紹介します。

それぞれの症状、原因、治療方法について詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

ハムスターの耳の病気の症状

ハムスターが耳の病気になったときによく見られる症状を以下に示します。

・耳が赤い
・耳から異臭がする
・耳を気にしている仕草が多い
・耳の周りの毛が薄くなる
・耳や耳の中が汚れている
・頭を振る動作が増える
・足元がふらついている

これらの症状が見られた場合、耳の病気の可能性があります。

中には命に関わる病気もあるため、異常が見られたらすぐに動物病院を受診してください。


ハムスターは耳の腫瘍ができやすい

ハムスターの耳から出血が見られる場合、腫瘍が原因であることがあります。

腫瘍は耳の外側または内側に発生することが多いですが、頬袋に発生することも稀にあります。

特に耳でよく見られる腫瘍は以下の3種類です: ・血腫
・膿瘍
・リンパ腫

血腫

ケガや内臓疾患、またはグルーミング時に自分の爪で引っかいたことが原因で発生します。

軽度の場合は自然に治癒しますが、重度の場合は手術が必要になることもあります。

膿瘍

白く粘り気のある膿が皮膚の下にたまる病気です。

触ると小さな塊のように感じます。

適切な治療を受けることで回復が期待されます。

リンパ腫

悪性腫瘍に分類される厄介な病気です。

成長が早く、腫瘍周辺の毛が抜け、強いかゆみや膿が見られます。

ゴールデンハムスターに遺伝的に多いとされ、原因はまだ解明されていません。

ハムスターによくある耳の病気

ハムスターで特に多い耳の病気はほかにもあります。

それぞれの原因と症状について詳しく紹介します。

外耳炎

外耳炎は、ハムスターに特に多い耳の病気です。

ケンカによる傷から細菌が耳に入り込み感染することで発症し、耳の中に膿がたまります。

また、飼い主が耳掃除をしすぎたり、ストレスで抵抗力が低下しているときに風邪をひくことで発症することもあります。

・耳のかゆみ
・膿による異臭
・悪化すると脱毛や出血、食欲減退が見られることもあり、二次被害のリスクが高まります

中耳炎

中耳炎は、外耳炎が悪化することで発症する耳の病気です。

この病気の特徴は、ふらつきや歩行困難です。

外耳炎の膿が耳の奥にある三半規管に達することで発症すると考えられています。

耳の奥には点耳薬が届きにくいため、抗生物質を使用する必要があります。

膿がひどい場合は切開治療が必要となり、ハムスターの体に負担がかかることがあります。


ハムスターの耳の腫瘍や病気を予防する方法

いくつかの注意点を守ることで、ハムスターの耳の病気を予防することができます。

清潔な環境を保つ

ケージ内を清潔に保つことで、外耳炎や腫瘍などの病気の発症を防げます。

特に、ハムスターは砂浴びで体を清潔にする習性があるため、トイレの掃除を頻繁に行うことが大切です。

ストレスを与えすぎない

過度な接触やストレスでグルーミングが増えると、耳が傷つきやすくなります。

触れ合いには時間を設け、適度に接するようにしましょう。

バランスの取れた食事を与える

健康で抵抗力が強いと、病気が悪化する前に治ることがあります。

栄養バランスの取れた食事を与えることで、体力をつける効果が期待されます。

まとめ

ハムスターは小さくかわいらしい耳を持っていますが、外耳炎や中耳炎などの病気にかかりやすい動物です。

これらの病気は、不衛生な環境で細菌やほこりが体内に入り込むことで発症します。

特に血腫やリンパ腫など命に関わる病気もあるため、定期的に健康チェックを行い、ケージを清潔に保つことが重要です。

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