・目が膨らんでいる
・目が飛び出る
・目が腫れたり変形したりしている
・涙が出る
また、瞳孔が広がり、目が大きく見えることもあります。
眼球突出は「脱臼した眼球」とも呼ばれています。
ハムスターの目が収まっている骨のくぼみは非常に浅く、まぶたも薄いため、眼球をしっかりと保持することができません。
そのため、小さな衝撃や圧力でも眼球がくぼみから飛び出すことがあります。
原因
ハムスターが高いところから落ちたり、互いに喧嘩をしたりすると強い衝撃を受けます。
また、肥満のハムスターは、目の後ろに蓄積された脂肪によって眼球が押し出されることがあります。
同じ理由で、頭部の腫瘍や歯周病による膿が眼球に圧力をかけることもあります。
さらに、ほかのハムスターと同じケージで飼うことで過度なストレスや興奮も体を緊張させ、眼球突出を引き起こすことがあります。
対策
眼球突出は治療が比較的簡単である一方で、ハムスターが不快に感じて眼球を擦る、あるいは失明するという深刻な病気にもなる可能性があります。
眼球突出を予防する環境作りが重要です。
・複数のハムスターを同じケージで飼わない
・ケージを清潔で安全に保つ
・ハムスターが肥満にならないようにする
虫歯などの口腔疾患を放置しない徹底した予防措置を講じましょう。
万が一、ハムスターに眼球突出が発生した場合は無理に押し込まず、すぐに病院に行ってください。
\\多頭飼いをしている場合はケージを分けましょう//
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治療
眼球に関わることなので、手術は行われないことが多いです。
抗生物質入りの目薬を使用し、炎症が治まるのを待ちます。
炎症が治まれば、眼球は自然に元に戻ります。
ただし、目薬がかなりしみるため、飼い主は辛抱強く続ける必要があります。
感染している場合は膿を排出するために切開が行われ、重症の場合は眼球摘出手術が必要となることもあります。
ハムスターのまぶたが腫れる【マイボーム腺腫】
これはいわゆる「ものもらい」です。
実は、人間と同様に、ハムスターにもものもらいになりやすい体質があります。
症状まぶたが腫れる、目がくっついて開けにくい、まぶたの縁に膿ができるなどが見られます。
原因
マイボーム腺が脂肪で詰まることが原因です。
肥満のハムスターに多く見られ、高カロリーの食事が大きな要因です。
また、ハムスターは人間と同様に角質ができやすいため、再発しやすいです。
対策
マイボーム腺が詰まりやすい高カロリーの食事を改善することが重要です。
高脂肪の食べ物(ひまわりの種など)を避け、低カロリーでバランスの取れた食事を与えましょう。
症状が進行すると失明に繋がることがあるので、早期に病院に相談することをお勧めします。
また、症状が悪化しないようにケージを清潔に保つことも重要です。
細菌が繁殖しやすいトイレを定期的に掃除しましょう。
治療
軽症の場合、抗生物質入りの目薬で炎症を抑えることができます。
これで効果がない場合は、膿を排出するために切開する必要があるかもしれません。
ハムスターの目の異常の治療と予防策を講じよう
ハムスターの目の病気は放置すると悪化することが多いです。
早期に発見できれば、適切な治療を施すことができますので、毎日の健康チェックを習慣にしましょう。
結膜炎や緑内障のように、通常の環境で予防できる病気もあります。
ハムスターが怪我をしないような環境を作り、衛生管理に気を配りましょう。
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