ハムスターの呼吸が早い!呼吸が荒い・変になる原因と対処法

ハムスターの呼吸が早い!呼吸が荒い・変になる原因と対処法

ハムスターが呼吸が早い状態なり、ゼーゼー音を立てているのを見たことがありますか?

これは、特に高齢のハムスターに見られる呼吸異常の一般的な症状ですが、若いハムスターでも体調によって似たような症状が現れることがあります。

では、ハムスターの呼吸が早い状態になった場合、どうすればよいのでしょうか?

そこで、ハムスターが呼吸が早い状態になる原因となる可能性のある病気と、それに対する対処法を解説します。

ハムスターが呼吸が早い状態になるときに考えられる病気

まず、ハムスターが体全体で呼吸が早い状態になる原因となる可能性のある病気と、それに対する対処法を紹介します。

軽度のものから放置すると命に関わる場合まで幅広い病気があるので、原因に応じた適切な対応が重要です。

ハムスターの呼吸が早い状態になる原因①「風邪」

ハムスターが呼吸が早い状態になる原因の一つが風邪です。

実は、ハムスターも人間と同じように風邪をひくことがあります。

低温や温度変化、細菌やウイルス感染などが原因となり、風邪をひくとゼーゼーと音を立てて呼吸がしにくくなることがあります。

風邪の症状としては、以下のものが見られることがあります。

– くしゃみ、咳
– 活動量や食事量の減少
– 鼻水
– 眠る時間が増え、巣箱から出てこない

人間と症状が似ているため、風邪かどうかの判断は比較的簡単です。

もしハムスターが風邪をひいた疑いがあれば、ビタミンやミネラルをたっぷり与え、水分補給をしっかり行い、脱水症状を防ぎましょう。

また、巣箱は20℃〜25℃の適切な温度に保ち、急激な温度変化を避けましょう。


ハムスターの呼吸が早い状態になる原因②「アレルギー」

ハムスターがアレルギーを持っていると、呼吸が荒くなり、ゼーゼー音がすることがあります。

アレルゲンとして最も多いのは、針葉樹から作られた床材で、その次に食べ物や草、紙チップで作られた床材が挙げられます。

アレルギーの症状には以下があります。

– 皮膚のかゆみ
– 咳、くしゃみ
– 呼吸困難
– 毛が抜ける

これらの症状が見られた場合は、アレルゲンを取り除き、進行を観察しましょう。

アレルゲンが特定できない場合は、床材を木材チップから紙チップに変えたり、食べ物を混合食からペレットのみのものに変えて、改善が見られるか試してみましょう。

ハムスターの呼吸が早い状態になる原因③「肺炎(細菌性呼吸器感染症)」

ハムスターが肺炎を患うと、呼吸器系が正常に機能せず、呼吸が荒くなります。

肺炎は、肺に侵入した細菌やウイルスが繁殖し、炎症を引き起こすことが原因です。

風邪が悪化すると肺炎になることもあります。

肺炎の症状には以下があります。

– 咳
– 呼吸困難
– 体力低下
– 肺浮腫
– 活動量や食事量の減少
– その他の合併症のリスク

症状が進行すると体力が衰え、弱ってしまったり、腫瘍ができることもあるので、早期に対応することが重要です。

肺炎の治療は原因によって異なるため、獣医に相談して原因を特定し、適切な治療を行いましょう。

ハムスターの呼吸が早い状態になる原因④「先天的呼吸器疾患」

もしハムスターが最初から呼吸が早い場合、先天的な疾患が考えられます。

先天的に肺に問題を抱えているハムスターは、咳が出たり、呼吸がしにくくなったりすることがあります。

先天的な問題があるハムスターは細菌やウイルス感染にかかりやすいため、ケージを清潔に保ち、ホコリの少ない紙チップを使用することが大切です。


ハムスターの呼吸が早い状態になる原因⑤「高齢」

ハムスターが年を取ると、心肺機能が低下し、呼吸が早い状態になることがあります。

多くのハムスターは、生後1.5〜2年ほどで老化の兆候が現れ、運動機能や内臓機能の低下が顕著になります。

これは避けられない老化による変化です。

ハムスターの長寿を確保するために、ストレスの少ない環境を作ることが大切です。

ハムスターの呼吸が早い状態になる原因⑥「心不全」

心不全は、加齢や肥満、高血圧などによって心臓に負担がかかることが原因で発生します。

心不全は呼吸が早い状態になるだけでなく、食欲不振や体温低下などの症状も引き起こします。

心臓にさらに負担がかかると症状が悪化するため、運動用の車輪を取り除いたり、ストレスの少ない食事を与えるなどの対策が必要です。

高齢者用のペレットや低タンパク質の食事がストレスを減らし、推奨されます。

ハムスターの呼吸が早い状態になる原因⑦「熱中症」

暑い季節(夏など)に呼吸が早い状態になる場合、熱中症の症状の可能性があります。

ハムスターは体温調節が苦手で、人間のように汗をかくことができません。

そのため、住環境の温度が最適温度(20℃〜25℃)よりも大幅に高い場合、熱中症や脱水症状のリスクが高まります。

熱中症の症状には以下があります。

– ゼーゼーとした呼吸、呼吸困難
– 体が揺れながら不安定に歩く
– 活動量や水分摂取量の減少
– 崩れるように寝る

症状が現れてから深刻化するまでの期間は、数十分から数時間ほど非常に短いです。

対策が遅れると命に関わることもあるので、住環境を適切な温度に保ち、水筒が空になっていないか頻繁に確認しましょう。

ハムスターの呼吸が早い場合は獣医に相談

呼吸が早い状態になる原因はさまざまで、個人で原因を特定するのは難しいこともあります。

間違った対応をすると、症状が改善しないだけでなく、状態が悪化したり、合併症を引き起こしたり、最悪の場合には命に関わることもあります。

また、ハムスターをはじめとする小動物は病気を隠す習性があるため、呼吸が早い状態になった時点で症状が進行している場合もあります。

そのような危険な状況を避けるためにも、異常を感じたら早めに獣医に相談することが大切です。

専門家の適切な判断で対処しましょう。

獣医に行くべきか迷った場合、連絡を取ってアドバイスをもらうこともできます。

環境を見直してハムスターの負担を減らそう

病気やアレルギー、高齢のハムスターは免疫力が低下しているため、通常のケア方法ではストレスがかかりすぎることがあります。

ハムスターが弱っている場合、以下のポイントを意識して、良い環境を作りましょう。

– 最適な温度20℃〜25℃を維持する
– 急激な温度変化を防ぐ
– ハムスターをあまり触らず刺激しない
– 床材を頻繁に交換して清潔を保つ
– 床材をたっぷり入れて巣箱を置く
– 回し車や運動用具を取り除く
– 内臓に負担をかけない食事を与える

ハムスターのストレスを減らし、体への負担を避けることが重要です。

ハムスターの症状や病院のアドバイスを参考にして、適切な環境を整えてください。

治療方法は原因によって異なるため、誤った対応をして症状を進行させないことが重要です。

適切な対応がわからない場合は、獣医に相談して正しい治療を受けましょう。

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