クレステッドゲッコーの目が白い場合、脱皮不全が原因かもしれません。
愛らしい姿で人気のクレステッドゲッコーですが、ペットとして飼育していると、脱皮に悩まされることがあります。
脱皮は成長過程における重要なプロセスであり、きちんと行わないと命に関わることもあります。
この記事では、クレステッドゲッコーの目が白い原因と、対処法を紹介します。
クレステッドゲッコーの目が白い原因
クレステッドゲッコーは通常、数週間から数ヶ月に一度、皮膚が剥がれ落ちます。脱皮前に、目が白い、目が濁る、皮膚が白っぽくなることがあります。これが脱皮のサインです。
しかし、個体によっては脱皮周期が長かったり、全く脱皮しないこともあります。このような場合、飼い主は不安や戸惑いを感じるかもしれません。
クレステッドゲッコーの目が白い原因と脱皮不全のリスク
クレステッドゲッコーが脱皮をうまく処理できないと、大きく成長することができません。
また、脱皮の抜け殻が体に残っていると、バクテリアやその他の生物が繁殖しやすくなり、感染症にかかりやすくなります。
さらに、クレステッドゲッコーが脱皮不全に苦しんでいると、ストレスで体調を崩すことがあります。
クレステッドゲッコーの目が白い・脱皮不全になったときの対処法
脱皮の前に、目が白い、濁っている、皮膚が白っぽくなっていたりしたら要注意です。
抜け殻が完全に取り除かれていることを確認してください。
クレステッドゲッコーが抜け殻を食べる様子を観察します。
脱皮不全は、クレステッドゲッコーの飼育経験の少ない初心者はもちろん、ベテランの飼い主でも悩まされる問題です。
様々な原因が考えられますが、適切な対策をとらないと、クレステッドゲッコーの健康に深刻な影響を及ぼしかねません。
クレステッドゲッコーの脱皮不全の原因
脱皮不全は単なる一時的な問題ではなく、根本的な原因があるかもしれません。
以下は特に注意が必要なケースです。
●脱皮殻が完全に剥がれない
●脱皮した殻を食べる様子がない
●食欲や活動量が低下
このような症状に気づいたら、すぐに原因を突き止め、対策を講じる必要があります。
脱皮不全は病気のサインです。
飼育環境自体に問題がなくても、体調不良によって脱皮不全が起こることがあります。
低体温、紫外線不足、くる病などの病気の症状の一つとして不完全脱皮が見られることが多いです。
飼育環境を見直しても脱皮がうまくいかない場合は、獣医師の診察を受けてください。
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クレステッドゲッコーの脱皮期の注意点
多くの爬虫類は脱皮の前に、体の色がくすんだり、目が白い、濁るなどの外見の変化が見られます。
脱皮の兆候が見られたら、次の3点をチェックする必要があります。
●脱皮しやすい環境か。
●脱皮後の皮膚は残っているか?
それぞれについて詳しく説明します。
湿度は適切か
脱皮期の湿度は60%~70%程度に保つ必要があります。
具体的には、いつもよりこまめに霧吹きをするなどの対策をする、保湿性の高い床材を使うなどです。
保湿性の高い床材としては、ヤシ殻、赤玉土、バークチップなどが使用できます。生き物に合ったものを選んで使ってください。
また、湿らせたミズゴケをタッパーに入れて湿度を上げるとやりやすくおすすめです。
脱皮のきっかけになるもの
爬虫類は脱皮の際、体同士をこすり合わせて少しずつ脱皮していきます。
ケージの中に石やレンガ、流木などを置いておくと、脱皮した殻が引っかかってはがれやすくなります。
素焼きの湿った石や濡れたシェルターなどは、体をこすりつけると同時に保湿もできるのでおすすめです。
脱皮した皮膚が残っていないかチェック
脱皮が終わったら、小さな抜け殻が残っていないかチェックします。
特に以下の部分に注意しましょう。
●指先
●目の周り
クレステッドゲッコーなど、まぶたのない種の目の表面には、汚れや乾燥から守るために薄い皮膚があります。
この部分が剥がれ落ちない場合、素人が無理に剥がそうとすると、最悪の場合失明することもあります。
その場合は無理に自分でやろうとせず、動物病院で診てもらいましょう。
脱皮は爬虫類の飼育では恒例行事ですが、失敗するとケガをすることもあるので注意が必要です。
健康な個体の脱皮不全は環境に原因がある場合が多いですが、改善しても脱皮が続く場合は何らかの病気の可能性があります。その場合は早めに獣医師に相談しましょう。