クレステッドゲッコーが突然食べなくなると、多くの飼い主が悩むでしょう。
クレステッドゲッコーを飼育していると、たまに餌を食べないことがあります。
餓死しなくても、病気が原因で食べないこともあります。
食べなくなる理由は常にあるため、原因を見つけて対策を講じて、しっかりと食べさせることが重要です。
クレステッドゲッコーが餌を食べない原因は?
まず、クレステッドゲッコーが餌を食べない理由を見てみましょう。
室温と湿度の変化
室温が約20度に下がると、クレステッドゲッコーは食欲を失います。
室温は25度から30度の間に保つようにしましょう。
室温が高すぎると食欲が減少するため、夏の温度が上昇する際には注意が必要です。
部屋が日光にさらされていると、温度が高くなりすぎるため、適切に室温を管理することが重要です。
クレステッドゲッコーを飼う際は、パネルヒーターなどで室温を調整する必要があります。
ただし、ケージ全体にパネルヒーターを設置すると、暑いときに冷やす場所がなくなるため、必ずケージの半分に設置しましょう。
20度は人間には寒く感じないかもしれませんが、クレステッドゲッコーには寒いと感じられます。
室温計を使って室温を適切に管理することが大切です。
もし室温が低くて胃を適切に温められない場合、消化不良を起こすことがあるため、排泄しないこともあります。
排泄できない場合、次の食事を取らないことになるため、室温が低い場合は排泄できているか確認しましょう。
同様に、湿度が高すぎたり低すぎたりしても、食べない原因となることがあります。
クレステッドゲッコーを飼う際は、湿度を40~60%に保つように心がけましょう。
ストレス
ストレスもクレステッドゲッコーが餌を食べない原因となります。
クレステッドゲッコーを家に連れてきた直後は環境が変わるため、ストレスを感じて落ち着かないことがあります。
頻繁に取り扱うこともストレスになります。
クレステッドゲッコーは、元々人間との接触を好む生き物ではありません。
あまり負担をかけないようにしましょう。
家に連れてきた直後は静かに観察し、環境に慣れるまで待つことが大切です。
何を食べるか知らない
一部のモルフは視力が悪く、餌を見えないことがあります。
食べ物を認識できなければ、食べないでしょう。
明るい場合、目を開けられずに見えなくなることがあるため、いくつかの昆虫をケージに入れて、翌日まで観察しましょう。
もしまだ食べなければ、生きた餌の体液を軽く口元に触れさせて、食べ物だと認識させましょう。
体液を口に付けると、舌で口を舐めることがあるので、その時に餌を与えると食べる可能性があります。
脱皮前の食欲不振
一部の個体は通常通り食べることがありますが、脱皮の前には食べなくなることがよくあります。
脱皮は2~3日で終わるため、食べなくても問題ありません。
ただし、脱皮後も食べない場合は、他に理由があるかもしれません。
好きな食べ物ではない
クレステッドゲッコーは、個体によって好みの食べ物があります。
特定の食べ物を好まない個体もいるため、単に餌を変えてみることで食べることがあります。
生きた餌は人工餌よりも嗜好性が高いため、生きた餌に慣れている個体は人工餌を食べないことがあります。
また、昆虫の種類によっても好みが異なるります。
サプリメントを加えると食べない個体もいます。
また、コオロギに噛まれたことがあると、恐怖心を抱いて食べなくなることもあります。
もしクレステッドゲッコーが餌を食べない場合は、いくつかの生きた餌をケースに入れて、どの餌に興味を示すか観察することが良いでしょう。
ハニーワームなど、嗜好性の高い餌を与えると、それ以外の餌には興味を示さなくなることもあるので注意が必要です。
クレステッドゲッコーが餌を食べないときの対処法
クレステッドゲッコーが餌を食べない場合、原因を見つけて改善する必要があります。
ただし、クレステッドゲッコーは1週間ほど食べなくなることもあるため、心配する必要はないこともあります。
もしクレステッドゲッコーの尾が細くなったり、体重が減少した場合、病気の可能性もあります。
尾が細くなり、体重が減っているのに食べない場合は、獣医に相談しましょう。
尾の太さをチェックする
クレステッドゲッコーが食べなくなった場合、尾の太さをチェックしましょう。
クレステッドゲッコーは尾に脂肪を蓄えるため、食べなくても尾が太ければ、すぐに病気になったり餓死したりすることはありません。
クレステッドゲッコーは他のペットに比べて頻繁に食べるわけではありません。
成体のクレステッドゲッコーは3日に1回程度の餌で十分ですので、食べていない理由は過剰給餌の可能性も考えられます。
尾の太さをチェックすることで、過剰給餌かどうかを確認できます。
もしクレステッドゲッコーが尾に十分な脂肪を蓄えている場合、1ヶ月ほど食べなくても餓死することはありません。
尾が細い場合は、過剰給餌以外の理由が考えられます。
尾が細い場合は、室温や水分補給が適切でない可能性があるため、適切に対処しましょう。
餌を変えてみる
人工餌が嫌いな個体もいるため、コオロギやピンセットでも食べないことがあります。
コオロギに噛まれた経験があると、コオロギに対して恐怖心を抱くこともあります。
また、ピンセットでの取り扱い中に怪我をしてしまった場合、ピンセットに対しても恐怖心を持つことがあります。
一部のクレステッドゲッコーは神経質なため、食べない場合は餌を変えてみるのが良いでしょう。
ピンセットで餌を与えている場合は、生きた餌に切り替えてみるのも良いでしょう。
また、好きな餌しか食べなくなることもありますが、好みの餌を食べなくても、心配する必要はありません。
好みの餌を食べなくても、空腹になれば他の餌を食べることが多いです。
さらに、コオロギなどの生きた餌から人工餌に切り替える場合でも、数日から数週間の間食べなくても、最終的には人工餌を食べることがあります。
水分をきちんと摂取しているか確認する
クレステッドゲッコーが食べない場合、水分をきちんと摂取していない可能性があります。
水分補給のための水皿を用意しても、あまり水を飲まないことがあります。
水皿から水を飲まない場合は、スプレーボトルを使ってケージ内の壁を湿らせてみてください。
クレステッドゲッコーは水滴の形で水を飲む方が楽だと感じることが多いです。
しっかりと水分補給ができていないと、消化不良を起こし、食べることができなくなることもあります。
排泄がうまくできない場合、水分不足が原因かもしれませんので、スプレーボトルでケージを湿らせてみてください。
消化不良の症状が軽度であれば、温度管理を行い、水分を十分に摂取させれば、排泄し始め、食べるようになることが期待できます。
病気の可能性がある
クレステッドゲッコーが食べない場合、病気の可能性があります。
長期間食べない場合、クリプトスポリジウム症、腸閉塞、口内炎などのさまざまな病気が疑われます。
体重が減っている場合や、食べない理由が分からない場合は、獣医に診てもらいましょう。