いくらの栄養とは?成分について解説

いくらの栄養とは?成分について解説

                                                                  いくらは栄養価が高いと聞いたことがある人も多いでしょう。具体的にどのような栄養成分がいくらには含まれているのでしょうか。いくらに含まれている栄養成分とその効果効能について詳しく紹介します。

いくらの概要

・いくらや筋子は鮭や鱒の卵のことで、卵巣から一粒ずつ分離させた状態の卵を特にいくらと呼ぶ
・卵巣に入ったまま、つまり卵巣膜でつながっている状態の卵は筋子と呼ばれる

・「いくら」とはロシア語で「魚卵」「小さいつぶつぶとしたもの」などの意味があり、ロシアではキャビアやタラコなどの魚卵はすべて「いくら」と呼ばれている
・樺太を経由してロシアから伝わったことから「いくら」という呼称が定着したと考えられている

・ロシアから入ってきたいくらを基に試行錯誤して、日本でも大正時代から生産されるようになった

・いくらそのものにはほとんど味がないため、主に醤油漬けの状態で市場に出回っている

・いくらはカロリーの高い食品だと思われがちだが、100g当たり約272kcalで豚ロース肉や牛バラ肉などよりも低い

・小鉢1杯分(60g)だと約163kcal、軍艦巻きのお寿司1個にのっているいくらの量は約10gなので、27kcal程度となる。

いくらに含まれている栄養成分

産卵のために故郷の川に戻ってきた鮭は海を回遊しながら蓄えた栄養を魚卵のために使っており、それがいくらに豊富な栄養が含まれている理由となっています。

そして、いくらに豊富に含まれている栄養には脂質・タンパク質・ビタミン・アスタキサンチンなどが挙げられます。ここからはそれぞれの成分の詳細についてみていきましょう。

・脂質

・いくらには健康効果の高い脂質が豊富に含まれており、具体的には不飽和脂肪酸(魚や植物に多く含まれている、体内で合成することができない脂肪酸)のDHA・EPAやリン脂質のレシチンなどが挙げられる
・生活習慣病の予防や脂肪燃焼の促進に効果的なDHA・EPAについては、サンマやマイワシなどの青魚よりも含有量が多いとされている

・DHA・EPA共に、中性脂肪を下げる効果が認められて特定保健用食品や機能性表示食品にもなっている
・脳に良いといわれているDHAには、脳年齢の若返り効果や認知症の予防効果、学習能力の向上効果なども期待されている
・レシチンは細胞膜や神経組織を構成している成分の一つで、摂取することで認知症や動脈硬化を予防する効果が得られるといわれている

・血液中からコレステロールを排出して血流を良くし、美しい肌を維持する効果も期待されている

・タンパク質

・いくらには良質なタンパク質が100g当たり約32.6g含まれており、疲労回復や体力向上、代謝促進などに効果的
・これらのタンパク質は、同じくいくらに多く含まれているDHA・EPAと一緒に摂取することで、コレステロールや中性脂肪を低下させる効果がさらに高まるといわれている

・タンパク質は20種類のアミノ酸が結合して成り立っている高分子化合物だが、いくらのタンパク質には特にタウリンやアルギニン、シスチンなどのアミノ酸が多く含まれている

・特に魚介類としてはトップクラスの含有量を誇るアルギニンには、成長ホルモンの分泌を促進する効果や免疫力を向上させる効果などが期待される

・シスチンは髪や皮膚の健康を維持する成分として知られている


・ビタミン

・いくらには多彩な種類のビタミンが豊富に含まれている

・特に含有量が多い成分としては、ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB12・ビタミンD・ビタミンEが挙げられる

・ビタミンA:免疫力を上げたり、目の健康を維持したりする働きがある
・ビタミンB群:主にエネルギーの代謝を補助する役割があるが、細かい作用は種類によって異なる
・ビタミンB1:糖質の、ビタミンB2は脂質の代謝に関与している
・ビタミンB12:タンパク質の合成・アミノ酸の代謝・赤血球の生成などに関わっている
・ビタミンD:カルシウムの骨への吸収を助けて骨粗しょう症を予防する役割がある
・ビタミンE:抗酸化作用(細胞を傷つける活性酸素を体内から除去する作用)が高いことで知られており、細胞の老化を防ぐ効果が期待されている

・アスタキサンチン

・アスタキサンチンは天然色素であるカロテノイドの一種で、鮭の身やいくらが赤い原因となっている物質
・美容に効果があるといわれており、サプリメントなどにも使われて注目を集めている

・アスタキサンチンの特徴はその高い抗酸化作用にあり、同じく抗酸化力が強いことで知られているビタミンEの500~1000倍だといわれている

・あらゆる病気の引き金になるとされている危険因子の活性酸素をいち早く体内から除去することで、細胞の老化を防いだり、病気のリスクを軽減したりする効果が期待されている

いくらの栄養で健康ケアをしよう

DHAやEPA、アスタキサンチンなど、いくらには体の健康維持に役立つ成分が豊富に含まれています。
いくらを毎日の食卓に取り入れることで、美肌の促進や病気の予防などの効果が期待できるでしょう。


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