クレステッドゲッコーが急に具合が悪くなったとき、冷静に対応するのはとても難しいことです。
実際、クレステッドゲッコーが急に元気がなくなることは意外とよくあります。
そんなときでも、事前に原因と対策を知っていれば、適切な対応ができます。
今回は、クレステッドゲッコーが無気力になった時に考えられる原因と対策について紹介します。
クレステッドゲッコーが弱ってる原因①脱水
飼育下では、ケージ内の乾燥が影響することがあります。
クレステッドゲッコーは「流れる水」しか認識できないため、ケージ内に置かれた水飲みボウルから水を飲むことが困難な場合が多いです。
クレステッドゲッコーが弱ってる原因②暖房器具が故障しているまたは壊れている
クレステッドゲッコーは急激な温度変化、特に寒さを嫌います。
クレステッドゲッコーが無気力になっている場合は、暖房器具の故障や破損で保温できていないか、温度が急激に上下している可能性があります。
温度が適切でない場合の対処法
まず、ケージ内の温度を確認し、ケージ内の温度が低いようであれば、ゆっくりと適温まで上げてください。
その際、急に温度を上げすぎないように注意が必要です。
また、作業が落ち着いたら、できるだけ早く暖房器具を新しいものに交換しましょう。
機器は突然故障することがある
このような暖房機器の不調や故障にいち早く気づくためには、「故障する可能性がある 」ということを常に頭に入れておくことが大切です。
毎日のお手入れの中で、間接的にチェックする習慣をつけることも重要です。
もうひとつ忘れてはいけないのが、ケージ内に温度計を設置すること。
季節を問わず、朝・昼・晩と必ずケージ内の温度計をチェックしてください。
ケージ内の温度が適温まで上がらないようであれば、ケージを置いている部屋の温度を上げるなどの対策が必要かもしれません。
保温器具の不具合にいち早く気づくためには、温度計でケージ内の温度を確認することと、ケージの中を手で触ってみて温かいかどうかを確認することが大切です。
日常的に手で温度をチェックしていれば、明らかに故障する前に保温器具の不具合に気づけるかもしれません。
毎日クレステッドゲッコーの世話をするときは、ケージ内の温度をチェックするようにしてください。
クレステッドゲッコーが弱ってる原因②病気
クレステッドゲッコーが脱水症状や寒さのせいではないのに元気がない場合は、病気の可能性があります。
クレステッドゲッコーが無気力になる病気は、腸閉塞やクリプトポリジウム症などの消化器の病気です。
外見や環境に変化がない場合の対処法
いずれにしても、早めに動物病院へ連れて行きましょう。
クレステッドゲッコーが弱ってるの原因が「病気」であった場合、あまり良い状況とは言えません。
一般的に、野生の習性を多く残しているクレステッドゲッコーのような爬虫類は、体の不調をなかなか訴えません。
もしクレステッドゲッコーが病気で無気力になっているのであれば、苦痛を感じている状態である可能性が高いです。
このような場合は、かかりつけ医を見つけるのがよいでしょう。
クレステッドゲッコーが弱ってる原因③高齢で寿命が近づいている
クレステッドゲッコーが年をとってきた場合、寿命がきて無気力になっている可能性があります。
クレステッドゲッコーは年をとると、一日の大半を寝て過ごす傾向があります。
しかし、いつもと様子が違い、明らかに元気がない場合は、すぐに獣医さんに連れて行きましょう。
老化で動けなくなった場合の対処法
クレステッドゲッコーの平均寿命は、品種や環境によって異なりますが、8~11年といわれています。
クレステッドゲッコーは生後2〜3ヶ月を「ベビー」、生後6ヶ月までを「ヤングアダルト」、生後6ヶ月以上を「アダルト」と呼びます。
見ただけでは老化しているかどうかを判断するのは難しいですが、寝ている時間が長くなったり、いつもの餌を食べなくなったりと、生活習慣に変化が見られたら老化に注意しましょう。
深刻な病気にかかっていなくても、年をとるにつれて老化や衰えの兆候に気づき始めるでしょう。
クレステッドゲッコーが年を取り、寿命が終わりに近づくと、徐々に動きが鈍くな、弱ってるように見えることがあります。
動きが鈍くなったり、目を閉じている時間が長くなってきたら、老化の進行に注意し、必要に応じて餌を変えるなどの対策をとりましょう。
元気がないように見えても、ただ休んでいるだけかもしれないので、行動をよく観察し、他に異常があればすぐに獣医に連れて行きましょう。
クレステッドゲッコーが弱ってると感じたら原因を探ろう
突然元気のないクレステッドゲッコーを見ると、動揺したりパニックになったりして、適切な対応ができなくなることがあります。
しかし、クレステッドゲッコーが元気がないときの対処法や考えられる原因をあらかじめ知っていれば、落ち着いて対応することができます。
さらに、クレステッドゲッコーを連れて帰る前に、クレステッドゲッコーの治療ができる動物病院を見つけ、「かかりつけ医」として定期的に診察してもらえば、すぐに相談し、診察してもらうことができます。
日頃のケアで注意できたことが原因で、フトクレステッドゲッコーが無気力になってしまったら、とても困ります。
少しでも長く健康で一緒にいられるように、適切な環境づくりとケアをしてあげましょう。