クレステッドゲッコーを飼うとなると、どうしても触ってみたくなるものです。
しかし、クレステッドゲッコーの立場で考えると、世話をする人や環境が急に変わるわけであり、不安でいっぱいでしょう。
リラックスできる場所を見つけるまでは、飼い主の手や物音を怖がり、警戒心が強くなります。
これは犬や猫、ハムスターなどの一般的なペットだけでなく、クレステッドゲッコーにも言えることです。
そこで今回は、クレステッドゲッコーを家に連れてきたその日にすべきこと、控えるべきこと、正しい扱い方などをわかりやすく解説します。
クレステッドゲッコーを迎えた日に控えること/NG行動
ハンドリングは、飼い主が爬虫類と触れ合う最大のスキンシップです。
「いつか爬虫類を飼育してみたい!」「ハンドリングしてみたい!」と思っている人はたくさんいることでしょう。
クレステッドゲッコーを家に連れてきて1週間もすると、ようやくケージの環境に慣れてきます。
そのため、いきなり人間の大きな手で触ったりすると、飼い始めの頃の警戒心や緊張感が復活してしまうかもしれません。
クレステッドゲッコーを飼い始めて1週間も経てば、糞の始末や寝具の交換の際に扱う機会も出てきます。
まずは短時間触って手に慣れさせ、お迎えして1ヶ月後くらいにきちんと扱ってみましょう。
ハンドリングは我慢
最初はハンドリングをしたり、じっくり観察したりするのは我慢。
早く仲良くなりたくて触りたくなるかもしれませんが、迎えた当日は我慢しましょう。
用意したケージに爬虫類を入れたら、触らずそっとしておきます。
カメレオンなど一部の種を除き、爬虫類は人間よりはるかに視力が悪いです。
しかし、周囲の気配や匂いを感じ取る能力に長けているため、見慣れない人間に見られたり触られたりすると、敵と勘違いしてさらに警戒心を強めます。
まず、お互いを落ち着かせるために、ケージから少し離れた場所に立ち、見守ってあげましょう。
いきなりエサを与えない
家に連れてきたばかりのクレステッドゲッコーは、とても警戒心が強く、神経質になっています。
この状態で餌を与えると、消化不良や吐き戻しを起こしたり、餌を警戒して全く近寄ってこないこともあります。
家に連れてきたその日にいきなり餌を与えず、しばらく休ませてあげましょう。
また、購入したショップに最後に餌を食べた日や餌を与え始める時期を聞いておくとよいでしょう。
最初からシェルターがあるとよい
爬虫類にとってシェルターは、隠れて安心できる場所であり、体温の維持にも役立ちます。
体がすっぽり収まるサイズのシェルターを用意しましょう。
市販のものや、植木鉢やタッパーを使って自作する人も多いです。
生き物を購入するお店でもシェルターを販売していることが多いので、実際の大きさを比べてから選ぶとよいでしょう。
静かしてに電気を消す
水飲みとシェルターを用意し、クレステッドゲッコーをケージに入れたら、部屋の電気を静かに消します。
ケージを布で覆って暗くするのもよい方法です。
空気穴をふさがないように注意しましょう。
周囲が暗くなり、物音がしなくなると、クレステッドゲッコーは周囲に捕食者がいないと判断します。
クレステッドゲッコーが来た当日は、できるだけ早く電気を消してそっとしておき、ケージの中は安全だと学習させましょう。
クレステッドゲッコーのハンドリングをするタイミング
クレステッドゲッコーが来てから1週間ほどすると、警戒心も徐々に薄れ、ケージ内の環境にも慣れてきます。
そのため、まずは餌を与え始めましょう。
ショップで飼育していたときと同じ餌を与えれば、だいたいはスムーズに食べてくれます。
餌を与えても食べない場合は、まだ神経質で警戒心が強い可能性があります。
この場合は、浅い皿や餌皿に餌を置き、離れたところから様子を見ましょう。
餌の量や与える間隔などは、個体によって異なるので、ショップの店員さんに聞いておくと安心です。
クレステッドゲッコーが餌を問題なく食べるようであれば、ハンドリングにチャレンジしてみましょう。
クレステッドゲッコーのハンドリングは週間後が目安
クレステッドゲッコーを家に連れて帰った当日は、触ったり見たりしようとせず、飲み水と隠れ家を与えてそっとしておきます。
徐々に警戒心や緊張感が薄れ、環境に慣れてくるはずです。
クレステッドゲッコーを家に連れてきてから1週間ほど経ったら、餌を与え始め、少しずつハンドリングをしてみましょう。