【実話】言語交換アプリでの恋|第4部:目が覚める時“なんで私こんなことしてるんだろう”|恋と好奇心の代償シリーズ

【実話】言語交換アプリでの恋|第4部:目が覚める時“なんで私こんなことしてるんだろう”|恋と好奇心の代償シリーズ

何度も会った。恋人になれなくても友人になりたかった

彼が日本に来てから、私たちは合計6回会いました。

1回目は、空港からホテルまでの移動。
2回目は、朝から夜まで一緒に買い物。
3回目は、スカイツリーに行ってバーで乾杯。
4回目は、彼の新居へ大量の荷物を運搬。
5回目は、彼が作ってくれたカレーを彼の家で。
6回目は、私の誕生日。一緒に動物園へ。

回数だけ見れば、まるで恋人のようです。
でも実際は、友情未満・労働者以上……といったところ。

私自身、「恋人にはなれなくても、せめて信頼できる友人になれたら」と思っていました。
だけど、その気持ちは、会うたびにどんどん揺らいでいったのです。


回数を重ねるたびに感じる違和感

最初は「緊張してるのかな?」「文化の違いかな?」と思っていた彼の言動。

でも、回を重ねるごとに、それは“違和感”へと変わっていきました。
たとえば――

・食事中や会話をしながら、激しい貧乏ゆすり。落ち着かない。
・「おいしい」と言うけれど表情は無。「共感」を全く感じない。
・少しでも口に合わないと、「これは期待してた味じゃない」とバッサリ。「もういらない」と突き返すことも。
・食事中の話題はひたすら“料理の分析”。「この味は〇〇の食材で〜」とか「この調理法は〜」とか。料理研究会かよ。

マッチングアプリの疑惑

6回目に会った日のこと、彼が私を誕生日のお祝いに誘ってくれたのですが、「誕生日おめでとう」の一言もなく、どこか義務感を感じるような感じでした。

普段なら、ちょっとした言葉でも嬉しいはずなのに、その瞬間は心が重く感じてしまいました。

その日のデート中、彼のスマートフォンを一緒に見ていた時、ふと目に入ったのが、デートアプリのアイコン。

何気なく「あれ、使ってるの?」と聞いてみると、彼はすぐに「数年前に使ってたアプリが同期されるんだ」と言って、あからさまに「まさか~違うよ」リアクションをしていました。
何かおかしいと感じました。

その時はそのまま気にしないようにしていましたが、どうしても気になってしまい、彼と別れた後、私はそのデートアプリに登録してみることにしました。


真実を知った瞬間

すると、驚くべきことに、すぐに彼を発見。
しかも、プロフィール写真が何と、1時間前に私が撮影したばかりの、笑顔で写っている彼の写真だったのです。

さらに驚くべきことに、彼は「30分以内にログイン」と表示されていたのです。

それを見た瞬間、私は言葉を失いました。何もかもが嘘だったのではないか、そう感じずにはいられませんでした。

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