【実話】言語交換アプリでの恋|第1部:運命の出会い?好奇心が呼んだ疑似恋愛の幕開け|恋と好奇心の代償シリーズ

【実話】言語交換アプリでの恋|第1部:運命の出会い?好奇心が呼んだ疑似恋愛の幕開け|恋と好奇心の代償シリーズ

出会った経緯

何気なく始めた英語の勉強が、まさかこんな方向へ転がるとは。

私が彼と出会ったのは、言語交換アプリでした。
当時の彼氏が浮気(正確には黒に限りなく近いグレー)をして、別れた直後でした。

何か、集中できることをしようと考え、英語を本気で学ぶことにしました。

学習のひとつととして言語交換アプリを利用していた私は、「同年代のアメリカ人」からメッセージが届き、軽い気持ちでやり取りを始めました。
 
年齢が近い、しかもネイティブのアメリカ人。英語学習にはとても良いし、友達になれるかも・・・楽しそう。

ただ、後になって振り返ると、この時点でもう“ちょっと楽しそう”は、すでに“危うい入り口”だったのかもしれません。

最初の印象(優しさ、弱さへの惹かれ)

初期のやり取りでまず驚いたのは、彼の長文メッセージ。
毎回、スクロールが必要なほどの文量で、まるで手紙。しかも毎日。しかも複数回。

最初は正直「なんだこの人…暇なの?」と思ったが、それもそのはず。彼は元軍人で、現在は障害年金で暮らしており、基本的に“終日ヒマ”(無職)らしかった。

「今だからわかる、小さな違和感」——その①:彼の過去

最初に彼から聞いた話の中で、今思えば引っかかることがありました。
それは、軍隊時代に昇給や待遇アップを目的として「書類上の結婚」をしていたという過去。

本人はあっけらかんと話していましたが、「制度を利用しただけ」とは言え、倫理的にはグレーゾーンです。
この時点では「アメリカはそういうこともあるのかな…?」と軽く流してしまっていました。

でも、人との関係性を「目的のために使う」ことに抵抗がない人という印象は、あとからじわじわ効いてきました。
実際、彼はその後も、自分の都合で他人を利用しようとする傾向が見え隠れしていたのです。


「今だからわかる、小さな違和感」——その②:カフェインがなければ生きられない

彼の生活習慣にも、今思えば異常な面がありました。とにかくカフェイン依存がひどく、毎日何杯もコーヒーを飲んでいたんです。

また、彼はカフェインの粉末を持っていました。日本では一般人が入手できない、かなり危険なものです。

一部の国では入手できますが、普通の人は存在も知らないし欲しいとも思わないもの・・・つまり危険なものです。

彼は、「この粉末は日本では手に入らないから移住後に困る」と言っていました。

※後に私たちは会うことになりますが、歩いていても「コーヒーが必要」「コーヒーが気になる」と連呼していました。

「今だからわかる、小さな違和感」——その③:日本で永住権を取るために結婚を目指す

日本で永住権を取るために結婚を目指しているという話です。
結婚は一つの大きな人生の選択だと思うのですが、彼の場合、その目的はあくまで「日本に定住するため」。

どうしてもそれが彼にとって「手段」に過ぎなかったという事実に、後からゾッとしました。

「今だからわかる、小さな違和感」——その④:働かずに暮らすことを目指している

さらに深刻なのは、彼が軍隊からの障害年金を使い、働かずに暮らすことを目標にしているという点。

障害年金で夫婦2人で生活することは難しく、奥さんが働く前提になるため、なんとも自分本位に感じました。
「一緒に頑張って支え合う」という考えは完全に欠けていることがわかります。

ただ、彼の言動には一貫して“自分の生活を守りたい”という本能的なものがあったのでしょう。それが彼の「弱さ」や「不器用さ」の背景にあるのだと感じたが、そのうちそれが徐々に不安感に変わっていきました。


「こんな人見たことない」驚きと好奇心

私も当時はフリーランスでリモートワーク中心の生活。お互い時間だけはたっぷりあって、自然とやり取りは濃くなっていきました。
彼の文章には、どこか不器用で、心を寄せたくなるような弱さがにじんでいました。
少なくとも、そのときの私はそう感じていました。

彼は、私の“好奇心のスイッチ”を全力で押してくるタイプでした。

元軍人、障害年金で暮らす無職アメリカ人、移住を目指している。さらに、少し変わった生活スタイルと価値観。

ちなみに、“レッサーパンダに関する仕事がしてみたい”と言っていて、最初はちょっと笑ってしまった。

でも、そういう夢を語る彼の姿勢に、どこか危うさも感じていたのかもしれません。
普通なら出会えない人種。普通なら関わらない世界。
でも、私は“普通じゃない出会い”に魅力を感じ、しかも英語の練習になるなら一石二鳥。

気づけば、「もっと話してみたい」「この人の世界を覗いてみたい」という気持ちが芽生えていました。
もちろん、この時点ではまだ“恋”なんて言えるものではませんでした。

ただ、「こういうの、少し危ない」とどこかで思いながらも、どこかで期待していました。
——こんなに変わった人と話す機会なんて、もう二度とないかもしれない、と。

次回・第2部では、やり取りがさらに濃くなり、関係が一歩深まったあの頃の空気を綴ります。長いので前後編に分けて。
写真の交換、初めての通話、そして「距離が近づいたと錯覚した瞬間」。
その裏側で起きていた、見落としていた違和感についても触れていきます。

⇒⇒【続き:第2章】
【実話】言語交換アプリでの恋|第2部前編:距離が縮まる時—幻想と優しさの中で|恋と好奇心の代償シリーズ

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