片付けの極意

                                                                  部屋の「掃除」は、簡単に取り組むことが出来るはずです。思い立った時に、腰を上げることもさほど苦になりません。

しかし、部屋の「片付け」になってしまうと「順序立てる」必要があるため、総合的に時間が掛かります。重い腰を上げることが出来ないという方も多いのではないでしょうか。

また、片付けを始めてみたもの、手が止まってしまうということもあるはず。
効率良く片付けを行う方法はあるのでしょうか。

片付けを行う際の脳内

片付けを順序立てるとは、どういう事なのでしょうか。
それは、「片付けを始めよう」と考えた時の、人間の脳内の動きです。

最初に、目で見てものを確認し、片付いていない箇所をみつけます。そして、その「もの」が何なのかを分類し始めるのです。
次に、ものをどこに片付けるかを考え、場所が決まらない場合には新しく収納場所を確保するといったことを考えます。

こういった順序立てが行われるために、脳が疲れてしまい、結論を出せずに片付けが終わらないといったことが起こるのです。

一度片付けに挫折をしてしまうと、「片付けは面倒な作業である」と記憶をしてしまい、再度片付けに取り掛かることも苦痛になってしまいます。

片付ける時に悩む理由とは

片付けは掃除と異なります。掃除は、汚れやゴミを排除するといった目的です。掃除機を使用したり、拭き掃除をするなどの単純作業です。
しかし片付けは、目の前にあるものを排除すれば良いというものではありません。

片付けを行う中では収納場所を見つけることに頭を悩ませる時間も多いはず。

この時、頭の中ではゼロから知恵を生み出すような感覚となります。実は、ゼロから知恵を生み出すということは非常に難しい作業なのです。
「収納術」などの情報はあふれているものの、部屋の状態や所有しているものは個人により全く異なるものです。

そのため、収納に関する情報を見つけたとしても、自身の部屋や所有物にベストマッチするケースは少ないのです。

また、片付けを行う際に悩むということには、片付ける際の心理状態も関わっています。
これは掃除にも言えることですが、「掃除をしなければ‘ならない’」「片付けをしなければ‘ならない’」という「~しなければ‘ならない’」、つまり強制されるといった心理状態になってしまうのです。
しかし、自分自身で強制していることであるため、拒否をすることも簡単ですね。そのため、掃除や片付けは後回しになってしまいます。


片付けを行う際のポイント

片付けを行う際には、一連の流れを作ってしまう事で、頭を使って考える時間を無くす事がポイントです。
余計な事は考えず、体だけを動かすといったイメージですね。

人間の脳は、考えるという作業を面倒であると捉えます。
反対に、単純作業であれば面倒であるとは感じず、片付けを進めることが出来るでしょう。
片付けを行う際には、主に3つの工夫が必要です。

・物を捨ててしまう
片付けを始めて、最初に行うべき作業は「ものを捨てる事」です。
ものの場所を移動させるだけで片付けが上手く行くケースは、非常に稀です。移動するだけで片付けが完了するということは、収納スペースにものが何も入っておらず、すべて床に置いてあるといったケースです。

物を捨てる際には「本当に捨てて良いのだろうか」「大切なものである気がする」といった迷う気持ちが生まれます。
迷った際には、「災害時に持ちだしたいものであるかどうか」で判断をしてみましょう。
必要最低限のものしか持ちだすことが出来ないという状況の中、両手いっぱいに生活必需品を持っている中で、捨てて良いのかと迷っているものは本当に必要な物でしょうか。
非常に単純な考え方ではありますが、すぐに判断が出来、捨てるきっかけになるはずです。

もしくは、所有している物すべてを合わせ、優先順位をつけてみます。
優先順位が最下位の物から徐々に捨てて行くという方法も有効です。

・ものの仕分けは短時間で終わらせる
ものを出して片付けを行っていると、懐かしいアルバムや思い出の詰まったものを目にする事も多いです。
集中力が途切れ、手も止まります。また、懐かしいと感じる物を手に取ることで、「これは捨てたくない」「捨てたら後悔するのではないか」と、再度迷いが生じます。
ポイントは、ものを捨てる際に時間をかけないこと。
頭の中で、片付けることを再優先に考えて仕分け作業をこなしましょう。

どうしても、捨ててしまうのか、残すかを瞬時に判断が出来ない場合は、一度そのものを別の場所に置いておきます。

保留の状態にしておき、時間を置いて本当に必要なものであるかどうかを見極めるのです。
片付けの段階では、「保留」という判断ですら瞬時に行う必要があるのです。

流れを掴んでしまえば単純作業となるため、短時間で終わらせることも可能になるでしょう。

・片付け自体は1日で終わらせない
片付けは1日で終わらせるものであるという認識が広がっています。
これも脳の判断の1つです。人間は何かを行う時、すぐに結果を欲しがってしまうのです。

1日で終わらせたいと考える理由として、他にも片付けを行ったという実感を得にくいなどが挙げられます。また、片付けの作業は面倒であるため早く終わらせたいといった思いから、1日で終わらせようと考えてしまいます。

しかし、片付けを成功させるポイントは、徐々に進めて行く事です。

焦ることで、本来であれば捨てたくはなかったものまで捨ててしまうなど失敗に繋がります。
必要なもの、不要なものの仕分けはスピードが必要ではありものの、1日で片付け自体を終える必要はありません。

確実に1日で終わらせようと考えていると、途中で疲れて挫折してしまう可能性も高いのです。

また、片付けようと収納されていたものを出したことで余計に汚くなってしまうという事もあります。

ポイントは、いくつかのエリアに分け「今日はこの部屋」「明日はこの部屋」「何日までに終わらせる」と目標や期限を決めておくことです。
この様に目標や期限を定めることによって、無理なく、丁寧な片付けが出来るようになるでしょう。